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2 2024年6月28日 【思考力】自分たちで作る運動会
3 2024年6月7日 【思考力・メタ認知力】稲を育てよう
4 2024年5月28日 【思考力・思いやり】2年生遠足「ズーラシア」
5 2024年5月21日 【チャレンジ力・思いやり】1年生遠足「子どもの国」
 
 

【エージェンシー】 児童が作り上げる運動会

4年ぶりに保護者応援の入場制限を外し、「みんなで楽しむ運動会」を6年生が中心となり企画し始めました。

児童からは「お弁当を家族の人たちと食べたい。」という声、競技について「楽しめるものを自分たちで決めたい。」という声が上がり、検討が始まりました。

夏休み明けから本格的に運動会企画グループが立ち上がり、準備が始まりました。

インフルエンザ流行の影響で「お弁当を家族の人と食べる」のは残念ながら見送ることとなりましたが、それ以外は予定通り進みました。

学年競技をクラスの話し合いから決めています。

応援部は応援マナー、手作りグッツの作成、応援の仕方を考えました。

アナウンスチームは総勢22名(6年生5名、5年生17名)で運動会を盛り上げてくれました。

スタートは「鼓笛隊」の演奏、「鉄」のソーランからです。

昼前に雨予報が出ていました。開始の頃は天気がよく、予報を疑う程でした。

いざ始まると、天候の不安もありながら、なんとか半分のプログラムが終わりました。

しかしその後残念ながら大雨になり、その日は中止になってしまいました。

後日三学年ずつ二日に渡って、残りの競技を行いました。

そんな状況でも運動会への熱い気持ちを持ち続けてくれたので、みんなで楽しめる運動会となりました。

競技の方は、

1年生のかわいらしいダンス、親子競技。

2年生の棒引き、ダンスからの玉入れ。

3年生は迫力のある玉入れ、綱取り。

4年生はクラス全員での綱引きと会場全員を巻き込んだ借り物(人)競争。

5年生はチームワークの種目二人三脚とムカデリレーを混ぜた「97足リレー」と学年で考えた騎馬戦。

6年生はシンプルなリレーとちょっと工夫を凝らした騎馬戦。

自分たちのやりたい思いを実現させていくにはとても熱い想いがないとできないということが感じられる運動会となりました。そんな中でも今までとは少し違った変化があったのは6年生を中心とした5,6年生の頑張りのおかげでした。

最後に閉会式では花火をあげて締めくくりました。

 

 

 

【3年 社会科見学へ 〜スーパーマーケット〜】

3年の社会では、9月から『店ではたらく人』という単元を学んでいます。この単元では、身近な地域にあるお店の存在を改めて認識し、お客さんのためにどんな工夫をしているのかを見つめていきます。

①事前学習

まずは、いくつか売られている商品の画像を見せ、「どこで買った可能性があるのかな?」と子どもたちに聞いていき、実際に買い物をしたことがあるなどの自分の経験をもとに、お店やネットスーパー、自動販売機など、その商品が売られている場所を言ってもらいました。近くのお店の名前を言う子もいれば、ネット通販といった今時らしい、ネット通販を通して買い物をしていると教えてくれた児童もいました。

次に、いろいろなお店が挙がった中で、一番よく行くお店とよく買うものについてクラスの中で集計をしていきました。「コンビニによく行くよ」、「僕の家の近くにはスーパーがあるからコンビニよりもスーパーに行くことが多いな。」など、住んでいる地域の状況(環境)によって、よく利用するお店が違うことがわかりました。各クラス、集計をしてみると、クラスによってはスーパーマーケットが多く、クラスによってはコンビニが多いという結果が出ました。

「〔近いから〕という理由以外に、このお店を利用する理由って何かあるの?」と聞くと、自分がよく行くお店のいいところが出てきました。「安い!」、「遅くまでやっている。」、「だいたいの物がそのお店にある。」、そんな話をしていると他の子どもからは、「それって他のお店でもそう言えるよ。」と話が出てきました。「そのお店だけの良さもある!」、「他にも言える!」などと言って、ちょっとした論争にまでなりました。

「それなら実際にスーパーマーケットへ見に行ってみる?」と聞くと、子どもたちは大喜びしていました。いざ、スーパーマーケットへ。

 

②見学へ

事前学習で子どもたちに「近いという理由以外で、そのお店に行く理由は?」と問いかけ、そのお店に行くには理由がある、そこからそのお店のいいところ探しをすることを今回の見学の目的の主にしました。また、自分たちがよく買うような物は売られているのか、店員さんはどのような仕事をされているのかなど、【見つける】ことも忘れてはいけません。

今回、お世話になったスーパーマーケットは、〔ライフ 青葉しらとり台店〕様です。初めて、見学させていただいたお店ですが、快く受け入れてくださいました。今回は、売り場とバックヤードの2箇所を見学させていただきました。

いざお店に入ってみると、たくさんの商品やお惣菜、生活用品など、とても充実したスーパーマーケットでした。売り場では、他のお客さんが実際に買い物をしている最中でした。お客さんのお邪魔をしないように、自分たちが気になったコーナーを見ました。また、今回の見学では「このお店の中で一番買いたくなった物は?」というお題を出しました。自分が好きな物ではなく、売り場を見て、欲しくなったものを選ぶというものです。

「先生、こんなコーナーもあるよ」と言って、子どもたちが教えてくれました。

 

売り場を見学していると、子どもから「なんか臭いところがある」と話をされました。「なんで臭いんだろう?」と原因を探っていくと、近くに鮮魚コーナーがありました。「ここかな?」とにおいを嗅いでみると、「このにおいだったのか!」と嗅覚からも、良い体験ができました。

 

③事後学習

見学をしている中で、気になったことはメモをしておくようにと伝えると、子どもたちは気になったことがたくさんあったようでした。それは、【気づき】でもあり、【疑問】でもあります。これらは店員さんに聞きたいこととして、まとめてスーパーマーケットへ送り、お返事を待ちます。

また、各クラスで「なんか臭いところがある」という声が届きました。「仕事だから、お給料をもらっているから、臭い思いをして魚を捌くの?」という問いかけから、店員さんの「想い」に触れていく予定です。

 

ラーニングスペース

吹き抜けの広いフロア。珍しい虫や水辺の生物が並んだ、「磯畑水族館(通称イソスイ)」。窓際に展示された、化石や鉱物。思わずゴロンと寝転んで本を読みたくなるハンモック。そして、本棚に並べられたたくさんの本―。

 初めてラーニングスペースに足を踏み入れた時、筆者は思わず立ち止まって、キョロキョロと辺りを見回してしまいました。見ているうちに、気持ちがワクワクしてきて、好奇心の赴くまま、色々な物を見たり、手にとったりしたくなってしまう―。ラーニングスペースってずっと居たくなる不思議な場所だなあと、思ったことを思い出します。でも、それは筆者だけではなく、桐蔭の子ども達にとっても同じ思いのようです。

ラーニングスペースは休み時間になると、たくさんの子ども達で賑わいます。色々な生き物をじっと観察しながら、理科の磯畑先生に矢継ぎ早に質問をする子。床やビーズクッションに座り込んで、本に没頭する子。友達とおしゃべりしながら、新刊コーナーの表紙を眺める子。きっとどの子も、「Learning」(勉強)しているつもりは全くないでしょう。でも、ここでキョロキョロとする中で好奇心を広げ、自分の好きなことを自分で深める。この時間が、子ども達の自ら学ぶ力を育んでいることを感じます。筆者が本の貸出カウンターに立っていると、よく子ども達が本を読んで仕入れた知識を教えてくれます。「ねー知ってる?」と話しかけてくる子ども達の顔は、ちょっと得意げです。

読書の時間は、1年生から4年生までの子供達と週に1回のペースで行っています。このラーニングスペースを拠点として、自由に本を読んだり、読書から派生した様々な活動を行っています。

1年生は様々なジャンルの絵本の読み聞かせを楽しんでいます。影をテーマにした絵本を読み聞かせた時は、色々な影の写真を見ながら、何でできた影なのかを子ども達と予想しました。その後で、実際の影を探して写真を撮るためにラーニングスペースに移動しました。いつも見てはいるけれど、あえて意識して見たことはない、影。あえてそこにスポットを当てて観察する中で、子ども達は発見がたくさんあったようです。一つの物の影でも色や形が違うことに気がつく子どももいました。また、ラーニングスペースでは飽き足らず、自宅で色々な影を探したり、色々な物を組み合わせて面白い形の影を自分で作る子どももいました。

2年生は読み聞かせを楽しむだけでなく、本を使って興味のあることを調べることにもチャレンジしています。虫の顔の写真を集めた絵本を読み聞かせた時は、顔を見て、なんの虫か当てるクイズを楽しみました。その後で、図鑑などの本を使って、それぞれが興味をもった写真を使ってクイズを作りました。虫、動物、魚、などの生き物や、宝石などの鉱物。中には歴史上の人物を取り上げる子供もいて、子ども達の興味の幅の広さに驚かされました。

3年生は、言葉のない絵本を皆で楽しんだ後で、その絵本に言葉をつける活動をしました。同じ絵を見ても、そこにつける言葉は10人10色。語り方がナレーターの視点の子どももいれば、登場人物の視点で言葉をつける子どももいます。描かれる情景の捉え方も、皆それぞれで、「そういう見方もあったんだ!」と驚かされます。クラスで友達の作品を見る時間は、子ども達から「面白〜い!」という声や、時に笑い声の上がる楽しい時間となりました。

4年生は、幅広いジャンルの本に目を向けてもらうため、子ども達が自分ではなかなか手に取らないような本をあえて紹介する時間をとっています。先日はアフガニスタンに日本からランドセルを送る取り組みについての写真絵本を読みました。アフガニスタンの現状を通して、なぜ勉強をするのだろう、とそれぞれ考えました。勉強する、という子ども達にとって当たり前のことを、違う角度から考えてみる機会になったようです。

読書の時間は、一見すると国語のようですが、理科や社会、算数に図工に音楽…と全ての教科に通じるユニークな時間です。本や記事を自分で手に取り、読む。これはこの先、どんな事を学ぶ上でも、絶対に必要な力です。子供達が大人になってどんな道を選んだとしても、前向きに自ら学び続けられる人になってほしい。そんな願いを込めて、日々読書の時間を展開しています。

 

 

 

【チャレンジ力・思いやり】でるくいサマープログラム

7月19日(水)・20日(木)にでるくいサマープログラムを実施いたしました。これは、授業内の学び以上に「もっとやりたい!」「もっと学びたい!」という子を対象に、授業では扱わない教科学習のさらに進んだ内容を取り扱うプログラムです。桐蔭学園小学校では、授業を主に「思考力を育む協働的な学びの場」として考えており、授業内では教科の学習を通して「主体的・対話的な深い学び」を目指しております。

 

授業は、個→協働→個で行うアクティブラーニング型授業を進め、その中で個別最適な学びも意識して進めています。そこで学びの喜びを感じた子たちの中には、「もっとやりたい!」「もっと学びたい!」と高い意欲を持つ子もいます。そういった子どもたちの学びをさらに進めるために、今回、授業外に「もっとやりたい!」を実現するプログラムを用意しました。

 

各プログラムには、申し込み時の参考にしてもらうため、対象とする学年やどの程度の内容かを示す「でるくいチャレンジメーター」を設定しましたが、やりたい子どもの受け皿として、学年の枠を超え、申し込むことも可能としました。

1学期直後の夏休み期間ということもあり、予想を大きく超えた応募がありました。

プログラムとしては、授業で学んだ英語の語学力やコミュニケーションを活かして、パフェづくりに取り組むものや、学校を飛び出して柿生駅周辺の状況を調査し、危険な場所マップを作成するものなどがあり、どれも授業で培ったものを活用する内容としました。

当日、登校してきた子どもたちの表情はどの子も明るく、そしてやる気に満ちたものでした。

右の写真はPCのプログラムで、子どもたちは「Springin Classroom」を利用して本格的なゲームを作成しました。本物のゲームを作成するのと同様にクリエイターズチームを組み、プログラミングを担当する子、キャラクターデザインを担当する子、音響を担当する子、全体をプロデュースする子などに分かれて取り組みました。作成する過程を味わえる喜びを感じつつも、普段遊んでいるゲームの裏側にどんなものがあって、どれだけたくさんの労力と時間をかけて作られているのか、ということを体験的に学ぶことができていました。

 

他にも、専門的な指揮法について体験を通して学んだり、布を染色して自分の好きな色の衣類を作成したりとどのプログラムも体験的なものが多く取り入れられていました。

日常の物事と授業で学んだことがつながっていることに気づき、その楽しさを発見した子もいました。

子どもたちの様子を見ていると、学ぶことを心から楽しんでおり、「もっとやりたい!」という子どもたちの意欲とその需要がこんなにもたくさんあるのだということに、教員も改めて気づくことができました。

今回は、最初の試みということもあり、単発でのプログラムとなりましたが、今後は、継続したプログラムを実施していこうと検討しております。継続したプログラムとなることで、より深く学ぶ機会、より探究的な学ぶ機会になると考えております。子どもたちの学びたいという意欲を大切にして、今後も様々な取り組みに挑戦していきます。

 

こちらの3枚の写真は、英語でコミュニケーションをとって、パフェを作るプログラムです。英語で伝えることで、ほしい材料を得られるようなゲーム性もあり、子どもたちは学年の枠を超えた仲間と楽しんで作成していました。最後はおいしくいただきました。

 

科学の授業では、知育菓子を利用して身近な化学反応を学びました。何を混ぜ合わせているのか、混ぜ合わせることでどんなことがおきるのか、自分で試しながら学ぶことができました。こちらのプログラムには、(株)クラシエさんにご協力いただきました。

 

 

 

 

 

 

【チャレンジ力・創造力・思いやり・メタ認知】 ~4年宿泊行事 三浦~ 

7月17日(月)18日(火)に4年生の1泊2日の宿泊行事が実施されました。子どもたちは昨年度、野島青少年研修センターにて、初めての1泊2日の宿泊行事を経験しています。

昨年は、初めてということもあり、自分の事や泊まるということだけで精一杯だった子どもたちでしたが、今年は昨年の経験もあることから、子どもたちの姿にも少し余裕が見られました。その姿や、日々の子どもたちの様子をみて、もっと子どもたちが主体となって取り組むことができるのではないかと、初の試みである「宿泊行事実行委員」を立ち上げてみました。子どもたちの反応を見てみると、「やってみたい。」という子が多数上がり、実行委員の希望を募ったところ、希望者数は学年でなんと23名も集まりました。実行委員としては、人数が若干多いようにも感じましたが、まずは子どもたちの「やってみたい」という気持ちを優先し、23名で宿泊行事の具体的な内容を決めていくことになりました。

 

人数も多いということで、

【全体の企画・しおりを作成するチーム】

【ホテル、バス、公共の場所での過ごし方を考えるチーム】

【バスやホテルでの部屋での過ごし方やレクリエーションを考えるチーム】

の3つに役割を分担し取り組んでいくことになりました。

 

初めての経験でありながらも、朝休みや、他の休み時間に声を掛け合って集まったり、自宅で調べてきたことを持ち寄ったりと、子どもたち自身で、考え、協力しながら進める姿を目にすることができました。時には各クラスへ協力を呼びかけるなど、全員で宿泊行事を作っていく、成功させるという想いも伝わりました。特に、子どもたちが力を入れていたのは宿泊行事のしおりです。教員に行程を確認して、全くの白紙の状態からロイロノートを使って1ページ1ページ作り上げていきました。宿泊行事のねらい、目標、決まり、施設紹介、レクリエーションなど構成やレイアウトまで子どもたちだけで取り組み、ついにしおりが完成しました。学年会では、そのしおりをもとに、実行委員のみんなから説明があり、これで、宿泊行事の準備が整いました。

【8月17日(月)1日目】

当日は、通常よりも少し早い集合ではありましたが、子どもたちは全員笑顔。ワクワクして朝早く起きてしまった子や、ドキドキしてなかなか眠れなかった子もいたようです。大きな荷物を背に元気にバスに乗り込みます。1日目の最初の目的地は新江ノ島水族館です。

バスを降り、集合写真を撮ったあとは、グループ行動(調べ学習)と体験活動です。体験活動は前半後半に分かれての実施ですので、後半グループには集合時刻を伝えた後、別行動となります。

体験活動では、小さなビンの中にカラフルな小石を入れ、植物やプラスチックの魚を泳がせます。なかなか細かい作業で手こずっている子も中にはいましたが、1つだけのミニ水族館です。できあがった世界に、子どもたちの目もキラキラしていました。

グループ行動では、事前に新江ノ島水族館について調べてきたことをもとに、計画してきたことを確認しながら、見学(調べ学習)します。中には新江ノ島水族館へは家族で来たこともある子もいましたが、友だちと行動したり、水族館にいる生き物の種や生態を調べたりすることで、また違った楽しさを感じているようでした。

学校でお互いのやりたいことや行きたい場所を、事前にみんなで話し合ってきたものの、実際に現地に来たことで、計画してきたことをその場で変更することもあったと思います。自分の事だけではなく、グループみんなのことを考え行動していくということが今回のグループ行動でのおおきなねらいでもあります。どのグループもみんなが納得し、楽しめる方法を模索しながら時間いっぱい水族館を満喫することができたようです。

新江ノ島水族館を出て、いよいよ子どもたちが楽しみにしている宿泊先に向かいます。

ホテルに到着した後は、入館式を行い各部屋に移動しました。

ホテルでは、自分のことは全て自分でやらなければいけません。布団を敷く、荷物の整理、お風呂の準備、片付けまで全て自分たちで行います。時には、友だちと協力してやらなければいけないこともあります。順番を守ったり、我慢をしなければいけないこと、意見がぶつかることもあったことでしょう。その他、食事のマナーや、公共の場所での態度など、子どもたちの「自ら考えて行動する」場面をたくさん目にすることができました。

 

【7月18日(火)2日目】

2日目の目的地はソレイユの丘。ここでの活動はかなりの広範囲になるため、各グループ事前に施設マップをみながら話し合う時間を設けました。

当日は、とても気温が高かったため、グループ行動となると、子どもたちの体調管理を私たち教員が把握するのが難しいということもあり、急遽当初の予定を変更し、時間を区切って教員が子どもたちの安全を確認しながら活動することになりました。そのような、急な状況の変化にも子どもたちは理解を示し、話し合って予定を組み直している姿を見ることができました。

2日間の宿泊行事を終え、子どもたちがこんなにも主体的に行動し、何でも自分たちで解決していけるのかと改めて子どもたちの可能性、力を感じました。私たち大人は勝手な物差しで子どもたちの力を判断するのではなく、もっと子どもたちの持っている力や可能性を信じ、子どもたちに任せる、考えさせる、やらせてみるということが必要であると改めて実感した2日間となりました。

 

4年生も2学期がスタートしています。今回の宿泊行事で得た達成感や課題こそが、次へのやる気、行動力に繋がっていくことでしょう。今後も無限の可能性に満ち溢れた子どもたちを全力で見守りサポートしていきたいと思っています。

 

【子どもたちの宿泊行事のふり返り】

 

この宿泊行事で得た経験は、今後の学校生活や様々な行事にもきっと活かしていけることでしょう。2月には第2回宿泊行事を予定しています。子どもたちの更なる成長を楽しみにしています。

 

【チャレンジ力・思いやり】3年生宿泊行事~~

7月12日〜13日にかけて、3年生宿泊行事が実施されました。3年生にとって、学校の友人たちとの初めての宿泊行事ということもあり、とても緊張しながらも楽しみにしているような様子でした。

天気は快晴で、とても強い日差しの中宿泊行事がスタートしました。

愛川ふれあいの村に到着すると、眼前には一面の豊かな緑、とても気持ちが良い景色が広がり、子どもたちの気持ちも盛り上がりました。

到着後、みんなでお弁当を食べて、入村式を行います。

「今日から一日お世話になります。どうぞよろしくお願いいたします。」

「初めての宿泊学習ですが、みんなとの仲を深めて、良い経験をしたいと思います。」

 

入村式を終えると、今度は村内オリエンテーリングを行います。

地図と写真を頼りに、目的地を目指します。ここでもたくさんの自然とふれあい、気持ち良く過ごしている様子でした。

「地図を見るとこのあたりなんだけど・・・見当たらないなぁ」

「あ!!あっちにも同じ看板があるから、あっちの看板が正解かもしれない!!行ってみよう!!」

班員同士で協力をしながら、オリエンテーリングを進めていました。

オリエンテーリングを終え、とうとう本日宿泊する部屋に行きます。1部屋に2段ベッドが4台も!!子どもたちも大興奮です!みんな、上で寝るか、下で寝るか、真剣に話し合いをしていました。

部屋の環境も自分たちで整えます。自分でシーツを敷いたり、荷物の整理をしたり・・・班員みんなで協力をして、頑張ります!

 

たくさん夕ご飯を食べて、1日目の終わりに、体育館でキャンドルファイヤーを行いました。

楽しいレクを通して、3年生全体の仲も深まりました。

2日目の朝、今日は愛川ふれあいの村での最後の活動である「木のスプーンづくり」を行います。

持ち手の部分の木を削り、色づけをして、自分たちオリジナルのスプーンを作ります。

「家に帰ったらこのスプーンを使ってカレーを食べます!」

自分で作ったものということもあり、愛着を持っているようでした。

愛川ふれあいの村に別れを告げて、今回の宿泊行事の最後の目的地である宮ヶ瀬ダムに向かいます。

宮ヶ瀬ダムでは、「ダムが作られる理由」や「ダムの役割」などを学びました。

 

初めての宿泊行事でしたが、班員で協力し合う気持ち、友だちと衝突し合いながらも一緒に解決していく気持ちなど、様々なことに学びがある宿泊行事となりました。

ここで得た力を2学期に活かしつつ、さらなる成長をしていきます!

 

【チャレンジ力・思いやり】 野外活動 ㏌ 清川リバーランド

7月7日(金)に天気に恵まれて1年生親子行事の野外活動が行われました。1年生児童94人と保護者の方94人、教員8人の計196人で、神奈川県清川村にある「清川リバーランド」に行きました。

子どもたちにとってこの親子行事は、保護者の方々と一緒に行けるので、いつも以上にワクワクした気持ちでいっぱいでした。保護者の方からは「子どもたちと川遊びするのが楽しみです。」や「BBQが美味しくできるように頑張ります。」などの声が聞かれ、子どもたち同様に楽しみに集まってくださりました。

今回は、江田駅、柿生駅、途中乗車バス停それぞれから、観光バスで直接現地に向かいました。

到着後はクラスに分かれて活動を開始しました。はじめはニジマス掴みに挑戦しました。水に入ると「冷たい!」とびっくりした子もいましたが、すぐに慣れてニジマスを追いかけ始めました。夢中で追いかけますが、なかなか捕まりません。「泳ぐのが速すぎるよぉ!」や「見つからないよ、どこにかくれてるの?」「ぬるぬるして捕まえられないよぉ。」など苦戦の声が聞こえます。すると、子どもたちはみんなで協力して、「お魚、そっちにいったよ!」や「こっち集めて逃げられないようにしようよ。」とお互いのことを考えて、声を掛け合い始めました。そうして捕まえたときには「やったぁ!」や「うれしい!」「見て、見て!」という歓声が上がりました。自然とみんなで力を合わせたり、サポートしたりする姿は、ほほえましく、成長を感じさせてくれました。

   

   

森の中にある川では、川遊びをしました。そこで、子どもたちは色々な発見をしていました。川には浅いところと深いところがあることに気づいたり、水の流れの速さを感じたりしました。他には友だちと水を掛け合ったり、川に棲む生き物を探したりしました。自然にたくさん触れることができました。

昼食はみんなでBBQです。先ほど捕まえたニジマスも頂きました。みんなで協力しながら焼きました。子どもたちは、トングを使って焼いたり、うちわで火の調節をしたりするお手伝いをしました。「火が熱いから、こっちに移動した方がいいよ。」や「これ、焼けてるから食べてね。」など、自分のことだけでなく相手のことを思いやる行動も見られました。初めて体験する子どもたちも多く、気づきや発見がいっぱいありました。お肉や焼きそばなども食べましたが、やはり自分たちで捕まえたニジマスの味は格別だったようです。

 

   

子どもたちは、日頃経験のできないことを見つけてはチャレンジし、存分に楽しんでくれました。保護者の方と友だちと過ごした時間が何よりの思い出になりました。

後日、学校で本行事のふり返りをしました。五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)を観点としたシンキングツールを使ってまとめました。そこでも新たな気づきがありました。これからも学びの機会をたくさん設けていきます。

   

 

 

【チャレンジ力・思いやり・エージェンシー】6年生鎌倉校外学習

6年生の鎌倉校外学習では、子どもたちが自分たちで行く場所を設定し、行程を決め、見学することに挑戦しました。

ゴールデンウィーク明けに学年で集まり子どもたちに聞きました。「鎌倉への校外学習の行事があることは決まっているけれど、どんな校外学習にしたい?」すると子どもたちからはいろいろな意見が出ました。「有名な観光地に行きたい」「ただ行くだけではなくて、前もって調べたりしてわかってから見学した方がいい」「行先は自分たちで決めたい」「一般の方がいる中で、ルールやマナーを守って行動することを心がけて行きたい」…。

学年全体で話し合った結果、「自分たちで行先、行程を決めることに挑戦する」「ルールやマナーを守って見学すること」「鎌倉の歴史について学ぶ場にする」という3つが目標として決まりました。

目標が定まったので、授業ではそれぞれの事前学習・準備をすすめることにしました。「鎌倉の歴史について学ぶ場にする」については、「鎌倉の観光大使になって、鎌倉の歴史の魅力を伝えよう!」というテーマのもと、調べ学習を進めました。自分の行ってみたい場所について、まずは自分が観光客の立場として調べてみる。調べて知りえた情報を今度は、クラスや学年のみんなに紹介する立場に回ってまとめる。両者を意識して取り組むことで、子どもたちはホームページのつくりや本の工夫などにも目を向けることができていました。

「自分たちで行き先、行程を決めることに挑戦する」では、自宅の最寄り駅から鎌倉駅までの行き帰りと現地での見学の2パートにわけて準備を進めました。前者は、近隣の駅に住む児童同士で「集合班」というグループを形成し、そのグループごとにチェックポイントと現地鎌倉を目指しました。必要事項を入力するカードを用意し、それに沿って準備を進めました。活動の初めは「自分たちだけで行くのは大丈夫かなぁ」と不安がっていた児童がいましたが、準備を進めていくことで先行きが見えるようになり、安心感が生まれ、増しているような様子が見られました。

現地での「見学班」では、個人で調べた「行ってみたい場所」の情報をグループ内で共有し、「鎌倉の歴史の魅力を伝える」という大きなテーマに関連するグループごとの小テーマを設定し、班で行ってみたい場所を選定しました。そして、行ってみたい場所を巡るのに、どのような順番で回れば、効率よく行動できるのかを考えながら、当日の行程を設定していきました。Googleマップや乗換案内などを活用して、徒歩、電車、バスの3つの移動手段を駆使して行程を作っていきました。班内では、それぞれが調べるところを分担して上手に進めていきました。

「集合班カード」                 「行程表」

その活動と並行して、「行ってみたい場所」の歴史を紹介するポスターを作成しました。それぞれの場所の魅力をどのように伝えるのか、どうしたら魅力的に感じてもらえるのか、そういった見てもらう人の視点に立った思考で、子どもたちは話し合います。「文字がたくさんあってもうれしくないから、画像を入れよう」「ここは現地に行って、写真を撮って、その画像を入れよう」「ここの文字は色や大きさを変えて、より注目してもらえるようにしよう」「ポスターは要点を載せるようにして、追加情報は話して伝えられるようにしよう」といったことが、どの班でも話し合われ、グループそれぞれの特徴的なポスターが出来上がっていきました。

 

6月30日(金)天気は曇り時々小雨という中で、鎌倉校外学習当日を迎えました。事前に準備した集合班カードに沿って、鎌倉まで全員が無事にたどり着くことができました。

現地では以下の安全対策を講じて実施しました。

①子どもたちは、事前に作成した行程表をもとに行動する。

②見学地へ到着したときとそこから出発する際に、班で1つのiPadのロイロノートを活用して現状報告を先生にする。

③グループごとにiPad、Wi-Fiルーター、GPS探知機を用意して、教員といつでも連絡がとれるように、また児童がどこにいるかがわかるようにする。

鎌倉駅西口の時計台前広場にて、学年全員がそろい、注意事項を確認した後、いよいよ出発です。

子どもたちは自分たちで作成した行程表と地図とにらめっこしながら、それぞれの行きたい場所へ移動します。

子どもたちとのやり取りカード

お昼は鶴岡八幡宮前にある峰本。グループごとに元気に昼食場所に集まってきました。おいしい天丼やお蕎麦をいただきました。「こんなおいしいそば、初めて食べました!」「天丼最高!」と料理を堪能する言葉が聞こえてきたり、「午後の行程は…だから、まず…に移動して…」「午後は時間に間に合うようにしないといけないから…」とこれからの動きを確認している言葉も聞こえてきたりしました。どの子も笑顔で過ごしているので、まずは一安心です。

お腹が膨れたら午後の活動に出発です。午前中の経験を早速生かして、行動している様子がロイロノートで来るカードから伝わってきます。最終地点は全グループ鶴岡八幡宮です。最後の集合は時間通りには集まれませんでしたが、全員が無事に集まれました。疲れた表情を見せることもありましたが、それ以上に今日一日を自分たちだけで行動できたことへの達成感や誇らしさが感じられました。クラス写真を撮影して帰り道へ。帰りも集合班で行動します。全員が安全に自宅に帰っていきました。

 

ここからは、現地で子どもたちが撮影した写真を紹介します。

戻ってきてからは、シンキングツールを使って振り返りを実施しました。振り返る観点を示すことで、子どもたちは場面ごとの様子を思い出し、次に向けた改善点を見つけていきます。その後、文章にまとめることで思考が整理された文になっていました。

【事前学習について】            【当日の活動について】

【シンキングツールで出したものを最後は文章にまとめる】

自分たちで作り上げたこの校外学習は子どもたちにとって大きな達成感を味わったようで、後日ある児童の保護者からは、「たった一日でしたが、子どもの様子が大きく変わったように感じました。それまでは甘えて手伝っていたことを『自分でする』と言った一言にその成長を感じました。」というお話をいただきました。最初は不安も多く感じていた子どもたちでしたが、今回高いハードルに挑戦することで、大きな自信を手にしたようです。

また、事前学習で行った観光客と観光大使という異なる立場で調べ・まとめたことでちがう立場の人の考えを慮ることを学んでいました。また、班内でも前向きな言葉かけが多くあったようで、グループの仲間と新たな信頼関係を築けたと喜んでいる子もいました。

この経験をもとに子どもたちは11月の京都修学旅行でも自分たちで計画して実行しようと考えているようです。ぜひ今回の経験を活かしてよりよいものになってほしいと願っております。

 

【思考力・チャレンジ】5年生遠足

6月30日(金)5年生は袖ケ浦海岸の地引網体験に出かけました。昨年度に引き続き、袖ケ浦海岸にある市五郎丸さんのお世話になりました。

コロナウィルスが第5類に指定されてから初めての校外での活動となった今回は、昨年度は見送っていた、魚さばきや自らさばいた魚を炭火で焼いて味わうといった貴重な体験もすることができました。

<事前準備>

事前学習の一つとして、「生き方を考える」キャリア教育(道徳の授業)では、漁業など一次産業の方々の生き方を映像で見て学びの材料にするべく、サンマ漁に携わる方々の大変なところ・やりがいが描かれている映像を見て、思ったことや考えたことを書き、さらに、漁を生業とされている方とサービス業の方の生き方の問答が描かれている小話を材料に、少しディベートをして考えを交し合ってから「地引網体験」に臨みました。

社会では、事前学習として、漁業の種類の学習(遠洋漁業、沿岸漁業、養殖など)と、それぞれの漁業が現在抱えている課題(なぜ、日本の遠洋漁業は減っていったのか?養殖をおこなう上での大変さは何か?)について考えました。課題について考えたことで、漁業関係者の思いや苦労を少しでも理解し、当日には(遠洋漁業や養殖と比較して)「地引網はどうか」と比較したり、気付きが広がったりしたのではないでしょうか。

 

<当日>

往路は、通勤時間帯の渋滞に巻き込まれることなく学校から1時間程度で到着することができました。

心配していた雨の影響はなかったのですが、風が強く、波もかなり高い状況でしたので、到着後すぐに地引網体験に移りました。思いのほか網が重いことに、子どもたちは驚きながらも、力を合わせて懸命に網を手繰り寄せていました。

高波の影響で、網にかかったのはかわいらしい小ぶりな魚が多かったのですが、ピチピチと飛び跳ねる魚に、皆、歓声を上げていました。

事前の打ち合わせでは、実際に子どもたちが手繰り寄せた地引網にかかった魚をさばいて食する予定だったのですが、小ぶりな魚が多かったので、残念ながらそれは実現しませんでした。しかし,それを予想していた市五郎丸さんの方々が、比較的波の穏やかな早朝のうちに漁に出て、必要なだけの魚をご用意してくださっていたので、魚さばきの体験もすることができました。初めて包丁も持つという子も少なくありませんでしたが、スタッフの方の話をしっかりと聞き、どの子もためらいのない包丁さばきで上手に魚を3枚におろしていました。子どもたちが持つたくましさに、改めて驚かされました。

さばいた魚は、炭火で焼いて、すぐに味わいました。あたりにただよう魚が焼けるいい匂いも、子どもたちの嗅覚を大いに刺激したようで、皆、「おいしい」「おいしい」と、夢中になって味わっていました。

 

 

 

目の前に広がる海原に、思いっきりリフレッシュして帰路につきました。子どもたちにとって、自然の恵みを感じる体験の1つとして、記憶に残ってくれるものと思います。

<子どもたちの記録>※一部抜粋

 

【 チャレンジ力,エージェンシー】3 年生の「遠足」を通して

6月9日(金)に遠足を実施しました。晴天時ならば、相模原にある「麻溝公園」に行く予定でしたが、あいにくの雨で、「はまぎん こども宇宙科学館」に行くことになりました。

子どもたちは晴天時の準備として、班活動を楽しみにしていました。広い公園内でのクイズラリー、動物とのふれあいコーナーなど、役割を決めて準備万端でした。

しかし、雨天案となったとき、落胆をするよりも、「先生、子ども館では班活動できますか?」と元気よく、子どもたちは前向きに遠足を楽しもうとしていました。

バスには班ごとに座り、「はまぎん こども宇宙科学館」の説明をすると、バスの中では早速子どもたちの作戦会議が始まりました。新しい「しおり」を参考にして、どこの階の何を見学するのか、どんな体験するのか、活気にあふれていました。

「はまぎん こども宇宙科学館」は、楽しく興味をひくものばかりで、各クラスで決められたスケジュールの場所に行くや否や、班で集まって、自分たちのめあての場所に直行していました。

「これ、何だろう?」「うわ、面白い!」という声とともに、どんどん自分たちの計画をすすめていきました。重力、電気、そして、隕石など、体験を通して学びました。

午前中の最後は、プラネタリウム見学です。

横浜の夜空はどのようになっているのか、また、ちょっと難しかったですが、ブラックホールについても学びました。「北斗七星、北極星、南の空には、さそり座があるんだね。」

お弁当を食べた後には、最後の見学時間です。

他のクラスの意見も聞きながら、見どころを確認しました。時間いっぱいまで見学、体験をしました。

雨天案の遠足でしたが、みんな大満足でした。