「チャレンジ力」「思いやり」
3年では「チョウをそだてよう」の単元でモンシロチョウの幼虫を校内のキャベツ畑にとりに行きました。グループごとにチョウの「幼虫→成虫」まで育て観察しました。3年生の子どもたちは生き物好きが多く、裏庭のビオトープへ行って虫や生き物をさがしています。中には、もちろん苦手な子もいます。しかし、観察したり、毎日キャベツをあげたり、フンをそうじしたりすることで、少しずつ愛着がわいてきている子も増えてきました。
科学の授業ではできるだけ本物をみること、自ら体験することを大事にしています。実物を見ることで、新しい発見や疑問も生まれます。「幼虫がこんなにたくさんキャベツを食べると思わなかった」「食べる葉の色でフンの色が違う」「さなぎになるときに糸を出していた」など、教師が教えるのではなく、子どもたちが自ら経験し発見することで知識を得ていくのです。
同時に小さな生き物の命に向き合うことも大切なことです。毎日お世話をしていると、幼虫のちょっとした変化にも敏感になります。「餌を食べない」「色が変」「動きがおかしい」など、ちょっとでも変わったことがあると子どもたちはびっくりしてとんできます。
お世話をしていく中で、アオムシコマユバチに寄生されてしまったり、うまく羽化できなかったりした幼虫を悲しそうに見つめる子や、「頑張れ!あともう少し」と蛹から出てくるモンシロチョウを緊張した面持ちで見守る子、大空に向かって元気に飛んでいくチョウに「元気でね!」と手を振る子など、小さな命と関わったことで、子どもたちの頭の片隅に少しでも生命の大切さや尊さが残ってくれればと思っています。
《子どもたちの日記》
〇今日、ぼくのモンシロチョウのサナギから成虫(チョウ)が出るところを見ました。出るときにおしりからオレンジのえきたいが2,3てきたれていたので、何かと思ったらそれが科学のじゅぎょうではんめいしました。
〇友だちのサナギも羽化していました。いがいでした。とてもきょうみぶかいです。
自分のチョウが羽化するのを待っています。
〇今日は科学がありました。
今日はモンシロチョウのはなしとスケッチをしました。モンシロチョウのサナギについてやいろいろなことを話してくれました。もともと私は虫がきらいですが、だんだん好きになりました。