【創造力】【エージェンシー】6年間の集大成、社会とつながる桐蔭まつり

今までの桐蔭まつりを越える

6年生の桐蔭まつりのテーマは「今までの桐蔭まつりを超える」というものでした。「ただ楽しむ」だけでなく、「社会とのつながり」を意識し、「防災」、「他者理解」、「多文化共生」といった社会の現状と向き合うという、テーマでした。

戸惑いと試行錯誤

とても大きなテーマを前に、何をどう作ればいいのか、具体的なイメージが湧かないまま時間が過ぎていく中で、大きな不安を感じている子も多くいました。
当初のテーマから変更を余儀なくされるチームもありましたが、柔軟に対応し、既に使用していた資材を新しいテーマに活かすなどの工夫を見せました。
資材の不足や、メンバー間の意見の衝突など、起きた問題に対し、児童たちは「チーム」で立ち向かいました。他のグループと協力をしたり、材料を交換し合って自分たちの作りたいものを作ったりするなど、強い団結力が生まれていきました。

桐蔭まつり当日

数週間にわたる葛藤と努力を経て、祭り当日を迎えました。児童たちが創り上げた空間は、来場者の驚きと笑顔に溢れていました。来場者のみなさんからは、「瓦礫を避けるゲームはとても流行っていた」「フォトスポットはクオリティも高く、とても面白かった」といった感想が寄せられ、準備の苦労が大きな喜びに変わりました。楽しさだけでなく、テーマの核心であった「社会貢献」も実現しました。展示を通してテーマへの理解を深めてもらい、募金活動を行い、多くの方々にご協力いただき、3団体へ寄付を行うことができました。

祭りを通した学び:6年間の集大成として

今回の桐蔭まつりでの取り組みは、まさに小学校で過ごした6年間で培った力が試される集大成となりました。子どもたちは、仲間と試行錯誤し、困難な状況を乗り越える過程で、創造力・エージェンシーをはじめとした6つのキー・コンピテンシーを大きく成長させました。
この経験は、児童たちがこれから中学校へと進み、社会に出ていくうえで、大きな自信となり、かけがえのない財産となるでしょう。