【思考力・思いやり】2年 移動動物園

 今回、移動動物園が桐蔭小に来てくださる、ということで、2年生では生活科を中心に移動動物園に来る動物たちの飼育環境について事前学習し、来てくれた当日に動物たちが過ごしやすくなる環境を準備して臨む活動を行いました。その中で、生き物の生態や飼育環境に関心を持って働きかけることができるようになり、生命あるものへの親しみを持ち、大切にしようとする気持ちに気づけるようにすることを目標としていました。その取り組みについてご紹介いたします。

① 国語の授業からの導入

 国語の授業で『どうぶつ園のじゅうい』という説明文を読みました。そこには動物園で働く獣医さんの仕事に対しての工夫や気をつけていることが書かれています。それを基に、動物のサポートをする人の姿勢や心構えについて考え、移動動物園に来てくれる動物たちにとって短時間でも過ごしやすい環境はどういった環境なのかを考えていくことにしました。

② 生活の授業での展開

 移動動物園にやってくる動物たちを紹介しました。名前は聞いたことがあるけれど、どのぐらいの大きさなんだろう?どんなところで育ったんだろう??子どもたちからは「?」がたくさん出てきました。「過ごしやすい環境づくり」をするためには、まずその動物のことを知らなくてはならないことに気づいた子どもたち。ラーニングスペースにある本やインターネットの情報を使って担当の動物についての調べを進めていきます。

③ 情報共有

 各クラスで調べを進める中でわかったことをロイロノートのカードにまとめ、それを印刷して廊下の掲示板に貼って共有することにしました。休み時間にはその掲示板に書かれた内容を熱心に読んでいる姿も…。担当ではない動物についても知ることができ、当日に向けての意識が高まっていきました。

④ 環境づくり

 いよいよ準備に取り掛かります。クラスの枠を越えて担当の動物のすごしやすい環境を作るために材料集めや制作をしていきます。真冬の実施ということで、寒さへの対策も必要と考え、その上でどんなものがあったらいいのかを相談していきました。段ボールでお家を作ったり、水遊びするためのたらいを借りてきたり、営繕部の方から藁をいただいたり……いろいろな方の協力ももらって準備を進めてきました。

⑤ 移動動物園当日

 朝からワクワクした様子の子どもたち。自分たちの用意した環境に動物たちはどんな反応をするのかな?使ってくれるのかな?気に入ってくれるかな?と落ち着かない様子でした。準備を頑張ってきたからこそ、動物たちの過ごし方が自然と気になり、当日の熱心な観察や探究心につながります。1年生同様、ただ「かわいかった!」という感想で終わらず、動物たちの様子をじっくりと観察していました。また、移動動物園の最中にも「こうしたら喜んでくれるかな?」などと試行錯誤して接する姿が見られました。

⑥ ふり返り

 今回の取り組みをしっかりとふり返りカードに書いてふり返ります。「こんな場所が落ち着いたようだった」「思っていたよりもよく動いていた」「今は放っておいてという感じだった」などと動物たちの些細な様子にも目を向けた感想が多く聞かれました。「用意したけれど使ってもらえなかったのはなんでだろう?」と次の課題を早速発見している子もいました。「ほかにもできたことはあったかな?」と考えることで、今回の探究学習がまた次の探究心につながっていきます。

今回、「どうぶつ村」の皆さんと動物たちに協力していただき、子どもたちが動物と一緒に生活するということについて学び考える貴重な機会をいただきました。移動動物園で触れ合っている最中、手の上でうんちをされてしまうという子もいました。また、片づけをしている最中には糞尿に気づいたり、動物たちが遊んでくれて濡れてしまった新聞紙や藁を処理したりと、きれいな部分だけではないことも実感することができ、命あるものと共に生きていくには「かわいい」だけではない側面も見ることができました。こういった気づきが積み重なっていくことで、子どもたちの3年生以降の探究学習がより一層気づきの多い活動になっていくことを期待しています。