日別アーカイブ: 2022年3月4日

「Hello Korea! 6年生韓国英語交流プログラム」

「Hello Korea! 6年生韓国英語交流プログラム」
「韓国」って聞くと、みんなどんな事を思いうかべるかな?
そんな大まかな発問に6年生の子どもたちからは、
「韓国料理」「KPOP」「日本に近い」「北朝鮮」「イカゲーム」「わからない」…
率直な答えが飛び交います。韓流ドラマや音楽が好きな子も多い中なので明るい印象もあれば、ニュースなどで聞いた印象を正直に共有してくれました。
 

「そんな韓国の小学校と桐蔭学園の6年生が、今年初めて繋がることになりました。」

今年度の6年生は英語科の探究プログラムの一環として桐蔭学園では初めての交流先となる韓国の「Yeoul Elementary School」と繋がる機会を頂きました。

桐蔭学園小学校英語科の探究カリキュラムでは、自己紹介や好きな事、自国文化紹介等を通し、プレゼン等を用いて学校外(海外)の人と主体的に交流できる機会から本当の言語を学ぶ喜びを感じてほしいと考えています。

まずは簡単に韓国について知っていること・知らないこと・韓国の小学生としてみたいことなどを出し合いました。(隣国であれど、やはり知らない事が多いことにみんな気付かされます。)

そして早速、自己紹介の準備を始めました。まだ会ったことのない相手先の小学生も同じように準備をしているらしいと伝えると、それぞれ自分らしいページを作り上げていきます。その後はグループに分かれて、自分や学校、日本について、韓国への質問などを一つに合わせたプレゼンファイル作成に取り組みました。(中央の写真 Group Introduction)

私たちはまだ作成に取り掛かっている最中でしたが、一足先に、韓国からのグループ紹介ファイルが届きました。個人で読んだり、グループの仲間に聞いて英語を解読しています。(両端の写真)

韓国から届いた後は、より一層「もっとこうして伝えたい」が増えていきます。

そしてさらに、韓国の小学校から突然サプライズの贈り物『「Culture Box」という紙が貼られた大きな段ボール』が桐蔭学園小学校に届きました。

中を開けてみると、韓国のお菓子や伝統的な遊び遊具、シールやペンなどの文房具が詰まっていました。桐蔭学園小学校の6年生は思いがけない贈り物に大喜びです。これにより、どんどん韓国が身近になっていきました。
「何か自分達も素敵なお返しをしよう!」桐蔭学園小学校の子どもたちも韓国の小学生が日本からもらって喜ぶものを考えみようということになりました。そこでは「一人ひとりの一言メッセージを人数分付けて送りたい」、「折り紙で鶴を全員分作って送りたい」という新しい温かな発想も生まれました。あまり時間もない中、あっという間に全員分の鶴が折られました。一言メッセージでは、英語で書く以外にも、韓国語を調べて書く子もいました。どんな反応をしてくれるかな、喜んでくれるかな、会った事のない相手だからこそ想像が膨らみました。

お互いに送り合うものが届き、ついにzoomでの対面が実現しました。
韓国ではちょうどこの時期、新型コロナウィルス感染症の状況がひどく、直前まで実現可能か不確定でしたが、無事に全員繋がることができました。

各クラスでスタンバイ。
韓国語が向こうから聞こえるだけでもザワザワ、
韓国の小学生から日本語が聞こえたときには笑顔が溢れ、
英語が聞こえると一生懸命耳を傾け聞き取ろうとし、
伝えたいことがあるときには精一杯の英語で。
Culture Boxのお礼や感想、また質問など、アドリブで会話をつなぎました。
そしてこちらから送った日本の遊具の一つ「けん玉」を韓国の小学生に披露しました。技が決まると韓国の小学生から温かな拍手と喝采が。6年生、みんな嬉しそうです。
韓国側の送ってくれた遊具も披露してもらいました。その中の一つに、“あやとり”が含まれており、「日本と同じだ!」と多くの子が驚きました。違う国ですが、同じような文化(遊び)があることを生の体験として知った瞬間でした。
最後のクラスでは、こちらの給食も紹介することができました。こちらも全てアドリブだったので、立候補した子どもたはそれぞれ自分の言葉で給食の紹介をしてくれました。

今回の活動を終えてすぐに6年生から感想を寄せてもらいました。その一部がこちらです。
「韓国のみんなが思っていたより親切で優しかった。」
「教室がカラフルで素敵だった。」
「韓国の方はコロナがひどくてズームしづらかったけど、今日できてよかった。」
「日本語で言ってくれたのが印象に残って、とても嬉しかった。」
「今度は実際に会って話してみたい。」

  

「喜んでくれた、優しかった、日本語を使ってくれてた、会ってみたい、またやりたい。」
6年生の子どもたちから聞こえた嬉しい感想です。
これこそ、語学を学ぶ醍醐味ではないかと改めて実感させてもらいました。
語学は他者がいるからこそ成り立ち、伝えたいという気持ちが芽生えてこそ、心と言語が豊かに育まれます。さらに英語を第二言語として学ぶもの同士だからこそ安心して英語を発話できると思います。
韓国に抱いていた最初の印象と変わった子も多くいたかもしれません。言語を通し、自らが歩み寄ることで広がっていく世界をこれからも一層楽しんでいってほしいと願います。
Thank you so much to Yeoul Elementary School Korea, for this wonderful experiences.