桐蔭小では、教科書や本や絵本や映像を材料にして「生き方・考え方」を考える「キャリア学習」を道徳の時間に系統的に行ってきています。今回は、その一環として、桐蔭横浜大学の4年生お二人に、小学校の「ハーモニーホール」に来てもらって、5年生、6年生それぞれに対して、自分なりの「好き」を貫く生き方を話してもらいました。
〈当日の様子〉
ロイロノートに提出された「学んだこと」と「思ったこと」をピックアップします。
【学んだこと】
・好きなことがある良さ(将来、役に立つかもしれない。)
・将来のことは、好きなことをヒントにするといい。
・「好き」を貫くには、悩みが付き物。でも、悩んだその先に新しい何かがある。幸せは夢を持つことから始まり、夢は、好きなことから生まれる。「好き」が夢や幸せを作り出す。
・「好きなことを貫く」メリット→次の道が見えてくる。→やりたいことがわかってくる。→毎日が楽しい。 デメリット→他のことができない。
・好きなことを貫くと、毎日が楽しい。
・好きなことをしていきたい人は苦手なこともコツコツ頑張る。
・苦手なことを頑張ってきた人も、好きなこともやった方がいい。
・好きなことを長く挑戦し続けることもとても大切だけど、時には自分のためにも違う道を歩んでみたり、苦手なことも、それが学校生活などで大事なことならば、逃げて好きなことばかりするのではなく、挑戦をして続けることが大切だということ
・好きなことばかりをして、苦手なことをしないと、自分の夢・選択肢を狭くしてしまう。逆に、好きなことを我慢するのもしんどくなってしまうから、どちらもバランス良く行った方がいいこと。
・職業にするものは、自分の好きなことや好きなものに関わっていることだとやりがいがある。
【思ったこと・考えたこと】
・「好き」を諦めていない。
・ちゃんと将来について考えている。
・夢に向かって進んでいる。
・悩んだけど新しい未来に向かっている、というところがいい。
・昔から好きなことをずっとやってきて、不安があっても、それをやり続けたいという強い意思がすごいと思いました。
・他の人の意見も取り入れつつ、ちゃんと自分の道を進んでいる。
・好きなことをずっと続けることはいいことだけど、それだけでは生きていけないから、別の好きなことの職業になれるチャンスがあったら、それを目指していきたい。
・自分の好きなことを職業にできる可能性は0(ゼロ)ではないかな、くらいに思っていたけれど、今日のお話を聞いて、希望を持てた。
・やはり今のうちに勉強を頑張っておくことで、将来の道が広くなることを知った。
・自分は趣味ややってみたいこと、なりたいことが沢山あるので、一つだけに絞るのではなくて、複数のことに挑戦してみてもいいのかなと思いました。
・一つの夢を貫いていくとその周りに新しい夢があることを、将来思い出せると思います。
・好きなことをずっと続けて、将来の仕事に活かしてみたい、自分の好きなことを全部まとめてできる仕事を見つけてみたいと思いました。やはりみんなを幸せにできる仕事がいいと思いました。
・夢を両取りするという道もあり、同じ方向で違う道に行くような道もある。
諦めることも大事だけど、諦めないことも大事。
好きなことをやっていれば、次の道が見えてくるし、わかってくる。
・「『好き』を貫く」ということも、簡単で楽なことばかりではなく、悩みや困りごとが絶えないと思った。でも、その悩みにどう対応して解決していくかを決めるのが人生での分岐点になると思うし、大切なことだと思う。お二方も悩みにぶつかった時、自分なりの決断をして貫いていくという姿勢があった。私も、そのように壁にぶつかっても、納得して進んでいけるように意思を持っていきたいと思った。
・職業は、ある程度自分が好んでいることをやった方がいい。
仕事をするから趣味ができないんじゃなくて、趣味を職業にすればいい。
・大学生の方のお話を聞いて大切だと思ったことは、好きなことを貫いて今後の人生につなげていくことです。だけど、自分の好きなことばかり続けていたら、「今自分がやっていることがうなくいかなかったらどうしよう?」という不安を抱えながら過ごしていくことになるので、沢山の選択肢を持った方がいいと思いました。
・大学生と関わることはなかなかないので、貴重なひとときでした。自分たちもいつかはこうなるのかなあと思ったり、中学や高校、大学に行けたときが楽しみだなあとも思いました。この機会を作ってくれた人たちに感謝です。
〈担当者 後記〉
「好き」を貫く生き方についてキャリア学習として道徳の授業などで考え始めた5・6年生にとって、約10年後の自分、そして多くの人にとって「学生の出口」である大学4年生が、「今までの自分」を振り返り、「これからの自分」の希望や不安を話してくれ、質疑応答もできるこのような機会は、「自分の生き方」について考える貴重なキャリア学習の機会になったようです。
1~4年生も、「人の気持ち」や「考え方」、「生き方」について、教科書や本や絵本や映像を材料にして考える道徳・キャリア学習を積み上げてきています。
これからも、学年に応じてスパイラルで考えるキャリア学習を積み上げ、中等教育学校のキャリア学習へと発展させられるようサポートしていきたいと思います。