【エージェンシー・メタ認知力】修学旅行

11月24日(木)から26日(土)、京都への修学旅行が実施されました。ここ数年、コロナの影響で宿泊行事全般を見送ってきましたので、子どもたちにとっては、3年生の夏のサマーキャンプ以来となる宿泊を伴う行事でした。今回の修学旅行では、初日と最終日は観光バスを利用して、鹿苑寺金閣や慈照寺銀閣、平安神宮、二条城、清水寺を巡りました。二日目は、鎌倉への遠足のときと同様に、子どもたち自身が行程を考え、見学グループごとに自由に古都京都市内を散策するものでした。

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2学期は、運動会、修学旅行、桐蔭祭りと大きな行事が続くので、夏休み明けからさっそく修学旅行に向けて動き始めました。今回初めて京都を訪れるという子もいましたので、「京都がどんなところ?」や「京都は何で有名?」、「京都のすごいところは?」の問いかけから修学旅行に向けての活動を開始しました。

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次に、旅行の初日と最終日に全員が見学する、鹿苑寺金閣、慈照寺銀閣、二条城の3つのうち1つを選び、「いつ作られたのか」、「作った人」、「どのようにして現在まで伝わってきたのか」を調べました。より細かな情報を得る取り組みを通じて、旅行に対する思いがさらに強まっていった様子でした。

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京都への知識やイメージが深まったところで、自由散策に向けての活動を開始しました。今回の修学旅行期間は、京都の紅葉の見頃と重なっていましたので、バス路線は混雑が予想されました。そこで、自由散策に利用する交通機関は、電車と地下鉄に限定しました。それにより、自由散策可能なエリアも、「京都駅周辺」、「伏見稲荷周辺」、「嵐山周辺」、「北野天満宮周辺」、「京都御所周辺」と、宿舎の近くである「八坂神社周辺」に絞られることになりました。子どもたちは、それらのエリア内の行ってみたい場所を選び、歴史的な背景等を調べていきました。そして、調べる中で生じた新たな興味や関心をさらなる調べ学習へとつなげていきました。6月の鎌倉への遠足で一度経験しているので、子どもたちもある程度の見通しを持って臨むことができたようです。

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各自が行きたい場所の希望を明確にした後、同じ見学班の友だちと相談して、それぞれの班の、午前と午後の計画を練り上げていきました。移動ルートだけでなく、時間配分等も考えた上で、行程表の形で見学計画をまとめていきました。

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見学班での行程表作成と並行する形で、集合班の打ち合わせも加わりました。今回の京都へは新幹線を利用しましたので、旅行初日の学年全体の集合場所は新横浜駅でした。6月の鎌倉への遠足の際も、公共の交通機関を利用しての現地集合でしたが、今回も、新横浜までは子どもたちだけで向かいます。住んでいる場所をもとに3~5名程度で小グループを作り、途中のチェックポイントを経て新横浜まで移動しなくてはなりません。不測の事態への対応も考え、途中には方面毎に数か所のチェックポイントを設け、各グループの状況を教員が確認したり、予想外のトラブルに速やか対処したりできるようにしました。集合班での話し合いでは、集合時刻までに新横浜に到着するためには、何時の電車に乗り、どこで乗り換えなければならないのか、乗り遅れると次の電車は何時なのか等、様々な角度からシュミレーションしていました。その上で、それぞれの班が集合時刻や場所を決め、カードを仕上げていきました。

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修学旅行に向けて、3か月近くをかけ、以上のような準備をすすめてきました。自由散策である2日目は、子どもたちだけで行動する点で少なからず子ども自身、保護者の方が心配していました。

この点については、以下のことに取り組むことで、子どもたちの不安を少しずつ自信に変えていくことができました。

 

①6月の鎌倉校外学習で今回同様に自由散策を実施したこと。

②事前に入念な行程表を作成したこと。

③Wi-Fiルーターを各グループに1台持たせ、ロイロノートで現在の場所をリアルタイムで本部教員に報告し、やり取りしたこと。

➃緊急時の対応をマニュアル化したこと。

⑤GPS探知機をグループに1台持たせ、位置情報をリアルタイムで確認できる状況にしたこと。

⑥子どもたちの準備の過程を保護者の方にもお伝えし、ご理解・ご協力をいただいたこと。

⑦現地の大学である京都文教大学と連携し、当日学生ボランティアとして参加していただいたこと。

 

特に京都文教大学との連携では、当日の安全対策のみならず、事前・事後学習にも関わっていただき、子どもたちの学びを深める一助になっていただきました。

事前学習としては、まず旅行前に子どもたちの行程表をお送りしました。その後、Zoomでつなぎ、顔合わせや修学旅行の学びを深めるアドバイスをいただきました。当日も、安全面での配慮をしていただきつつ、子どもたちの学びを深めるために、適宜声をかけていただきました。子どもたちは、行程に変更が必要だった際には大学生にアドバイスを求め、安心して行程を回り切ることができました。今後、事後学習として、子どもたちは修学旅行までの学びをポスターセッションにて、さらに学びを深める予定です。京都文教大学の学生には、そちらの様子も動画にて見ていただき、さらにアドバイスをいただこうと思っています。

 

①~⑥については、鎌倉校外学習のときにも同様に実施したことで、子どもたちはこれらの過程を見通しを持って取り組むことができ、安心度合いを増して、当日の活動に入ることができました。

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コロナ感染の収束の兆しはまだ見えない中での宿泊行事でしたので、様々な心配がありましたが、保護者の方や宿泊・見学先の方々のご配慮、京都文教大学の学生の方のご協力により、無事に終えることができました。帰路の新幹線の中での子どもたちの表情からは、今回の旅行に対する満ち足りた思いが伝えわってきました。学校にもどってからは、ポスターセッションの形で今回の修学旅行の総仕上げに入っています。

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