【創造力・メタ認知力】『れいの書かれ方に気を付けて読み、それをいかして書こう 「すがたをかえる大豆」「食べ物のひみつを教えます」』

 3年生の国語で説明文の作文を書きました。今回は「れいの書かれ方に気をつけて書く」ということを目標に行いました。

 2年生の国語で扱った「こまを楽しむ」や「馬のおもちゃの作り方」で学習した、「段落の順序」や「問いの文」に加えて、3年生の国語では「適切な事例を挙げる」ことにも注目して説明文を読んできました。

 「すがたをかえる大豆」では事例を順序まで考え、作文を書く際には段落の順序まで意識して取り組みました。そこに適切な「つなぎ言葉」を補い、作文を完成させることができました。また、こういった「作文で実践したいポイント」をルーブリックとして子どもたちと一緒にまとめ、ルーブリックを確認しながら文章を書き上げることができました。順に実践の様子を報告します。

 

①「すがたをかえる大豆」の読み取り

写真を見ながら、大豆からできているものをチームに分けてみよう。チーム名をつけることで、段落でまとめられている大豆のグループを意識して読み取りました。

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なぜ、段落がこの順番なのか考えてみよう!段落の順番に目を向けると、

「分かりやすい順じゃない?」

「でも、もやしや枝豆も分かりやすいよ!」

「よく見る順は?」

「それは人によるよ!」

等と子どもたち同士で議論になりました。予想を書いて(個)、意見を出し合い(協同)、自分の考えをまとめました(個)。

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②作文を書くために

「どちらの文章が良く書けていると思いますか?」

2つの文を例示し、どちらが良く書けているかを比べる中で、説明文を書く上で必要な要素を出し合いました。どちらが良いかを考え、理由を書く中で、良い文章を書けるポイントをたくさん出し合いました。どちらとも決めかねた子どもたちはどちらも良いところを書いてくれました。

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③ルーブリックを作ってみよう!

「みんなが出してくれた良いところをまとめてみました。どれからチャレンジしますか?レベル3までに分けてみましょう。」

ルーブリックを子どもたちと一緒に作ることで、「レベル2まではがんばるために、つなぎ言葉にも気をつけました!」「レベル3にもチャレンジして、順序を気にしました!」と自分の作文をしっかりした観点で振り返りを行い、学習の定着につながりました。もちろん、クラスごとでルーブリックを作成したので、クラスによってルーブリックは違いました。それでも、各クラスのルーブリックが似通っていくのは、みんながしっかり考えてくれた結果のようでした。

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④作文完成

作文が完成しました。完成した作文は子どもたち同士で読み合い、ルーブリックを元にお互いに良いところを認め合いました。どの子もレベル2以上を目指して、文章を書くことができました。ある程度型が決まっている作文なので、「小麦」「お米」などをテーマにする子が多いと予想していましたが、食べ物ではないもので作文を書く子が出るなど、子どもたちなりに気になったものを調べて作文を書くことができました。

 

『すがたをかえる小麦』

私たちの毎日の食事には、肉・野菜などのさまざまな材料が調理されて出てきます。その中で毎日の食事で多くの人が口にしている食材をしっていますか。それは小麦です。小麦粉は色々な食品にすがたをかえることが多いのです。小麦粉は穀物である小麦を細かく砕いて粉状にしたものです。薄力粉は、小麦の中でも軟質小麦という小麦が原料になってできたものです。

一番わかりやすいのは、そのまま他の食材とまぜたりして食べるくふうです。身近な食べ物ではパンも小麦粉と他の食材をまぜあわせて作っています。

次に、小麦粉と他の食材をこねて作るくふうです。料理屋さんなどで食べるスパゲッティにもそのくふうが使われています。

また、小麦粉をもっと細かくしてまぜあわせるくふうもあります。

さらに薄力粉と水をまぜあわせるくふうもあります。天ぷらを作るときなどに使います。

このように、小麦粉はいろいろなすがたにへんしんし、私たちの生活を豊かにしている大切な食べ物であり、調味料でもあります。

 『すがたをかえる花』

花は、とても身近なところにたくさん使われていて、昔からあるものや少し前にできたものなど、さまざまです。

さいしょに、草木ぞめというそめものがあります。草木ぞめは、さくらの木のえだなどの植物をにて、せん料にして、ぬのをそめたものです。

次に、食用バラやハーブなどを使った飲み物もあります。ハーブは、料理のかおりつけやほぞんりょう、くすり、ぼう虫などに利用される草花のことで、食用バラはかんしょう用に育てられたバラではなく、食用に育てられたバラのことです。

また、みつまたという花の木の樹皮を利用したものが、和紙です。和紙はみつまたのじゅひを煮たり、けずったり、たたいたりし、他の材料とまぜて作ります。

そして、切花というものがあります。切花とは、つぼみやさきはじめの花を、えだやくきをつけたまま切ったもので、花束(ブーケ)や華道に用いられます。

最後に食用花などの花や葉を使った食べ物があります。そのなかに、さくらの葉を使ったさくらもちや、食用花を使ったゼリーがあります。その他にも、食用花を使ったムースなどの食べものがあるので、ぜひ、きょうみがあったら作ってみてください。

このように、花はかおりも良く、見た目もきれいなので、色々なものに使われています。

『すがたをかえるわごむ』

わたしたちのまわりではいろいろなものがすがたをかえています。中でもその一つが「わごむ」です。わごむはみなさんがほぼ毎日みています。

わごむの原料は「ラテックス」とよばれる木のじゅえきです。そのラテックスをブロックじょうにかためた物をとうにゅうして、てんねんゴムとはいごうざいをバンバリー(かこうきかい)という大きなミキサーに入れます。では、このわごむはどのようにすがたをかえているのでしょうか?

ごむが水にぬれないせいしつをくふうしたのが「長ぐつ」です。ごむを使うとやぶれにくいので、雨の日でも安心です。

次にごむののびるくふうを取り入れたのがタイヤです。自転車のタイヤも同じくふうです。ごむがのびる力をりようしていて、くうきをいれたらタイヤがふくらむしくみになっています。また、ふうせんも同じしくみになっています。同じように空気を入れたら形がととのうしくみです。

このように、ごむはのびる力、水を通さない力などがあり、色々なところですがたをかえているのです。

『すがたをかえる木』

わたしたちは意外なところであるものを使っています。それはなんでしょうか。それは木です。それらは何につかわれているでしょう。

一番わかりやすいのは木を切ってほとんどそのまま使う工夫です。それでえんぴつやはしを作ります。

次に、木のじゅえきを使う工夫があります。それはメープルシロップです。おどろくことにメープルシロップは、じゅえき40リットルで1リットルしか作れません。

また、木を小さくして木材チップというものにする工夫があります。その方法でセロハンテープやティッシュペーパーや段ボールなどが作れます。

さらに、じゅもくの葉っぱからのみものを作る工夫もあります。その方法で、緑茶やウーロン茶や紅茶が作られます。そして、おどろくことにそれらののみものは、すべてチャノキという葉っぱのじゅえきからできています。

このように、木というのは色々なところに使われています。なぜなら、身の回りにあるかたくてじょうぶなものだからです。こんなに木を使っていたなんて、とてもおどろかされます。