「みんな、パフェは好き?」みんなで、様々なパフェの写真を見ました。グラスに盛り付けられた色とりどりのパフェを見ながら、「美味しそう!」「お腹が減ってきたよ~。」と様々なつぶやきが聞こえてきました。まずは、食べてみたい理想のパフェを絵で描きました。ものすごいスピードで描く子どもたちにびっくり。様々なパフェが誕生しました。
次はトッピングづくり。使用した材料は紙粘土です。「紙粘土に色を着けたいけど、どうしたらいいですか?」という質問をしてくれた子がいました。すかさず「私、知ってる!」と、他の子が教えてくれます。紙粘土に着色する方法をみんなで学びました。活動中も子どもたち同士で関わり合いながら学びが広がっていきました。そのような子どもたちの姿を撮影し、写真をスクリーンに映してみんなで眺めます。「本物みたい!」「この色はどうやってつくったの?」「この形、おもしろいな。」など様々なつぶやきが聞こえてきました。そのつぶやきを聞いた子どもが説明をしてくれます。図工では、子どもたちから生まれてきたアイディアを、みんなで共有する時間も大切にしています。さらにスポンジや、細かく刻んだ色画用紙も材料として加わります。「あ、スポンジケーキに見える!」「これはチョコチップに使おうかな。」「上から振りかけてみよう。」「スポンジを細かく切ってみよう。」新たな材料との出会いから、様々なアイディアが生まれてきました。
完成したみんなのパフェを見て、「本当に食べられたらいいのになぁ…。」とつぶやいた子がいました。みんなに伝えると「食べることはできないけど、お店屋さんごっこならできそうじゃない?」というアイディアが出てきました。必要な材料や道具をみんなで出し合い準備を始めます。自分のパフェの良いところをお客さんに伝えるためにポスターをつくった子。お友達と協力してお店をつくった子。お店にたくさんのお客さんに来てもらうためにマスコットキャラクターをつくった子。みんなでお店屋さんごっこが良くなるようにアイディアを出し合い準備を進め、お店屋さんごっこを楽しむことができました。
今回、お店屋さんごっこがもっと面白くなるためにはどうしたらよいかを考えながら、準備することができました。この活動はエージェンシーの育成につながると考えています。エージェンシーとは、自身の成長にとどまらず、それらを活かして身近な社会をよりよくすることができる力のことを指しています。図工の学びが、未来に一歩踏み出す子どもたちの背中をそっと後押しできたらいいなと考えています。
文責 大井勇輝