探究活動を通じたクラス作りを紹介します。クラス活動が円滑に進むために、各クラスで「クラス目標」を作ります。それぞれの学年に応じて、先生と話し合ったり、児童だけで学級会を開いて自分たちで考えたりして、その年の自分たちの成長に役立てます。
以下は、6年生の実践です。シンキングツールやホワイトボードを活用しながら、学級会で意見を共有しました。
◆学級の様子「クラス目標決め」
クラス目標が4回の学級会を経て決まりました。最終的に子どもたちに、「満場一致」「それだよね」といった雰囲気が沸き上がり、とても素晴らしい決まり方でした。思考ツールを使いながら個の思いを深め、グループ→クラスの話し合いと進みました。大まかな流れは以下のとおりです。
①昨年5-3でできるようになったこと/課題 黒板一面に書き出す。
②6年でこんなクラスだったらいいなということ付箋に書き出しダイアモンドランキング作成。(付箋を1人10~15枚程度は使っていました。)
③ ②で一番上に選んだもの/こんなことがあったら嫌だなと不安に思うこと/その対策、をYチャートに書き出しました。
④6年のクラスとしてどうする?という問いかけがありました。
→クラス目標を決めて取り組みたいと意見がまとまりました。
⑤クラス目標に向けたキーワードを②③をもとに班(4~5名)で話し合い、ピラミッドチャートを作成しました。
⑥ ⑤のピラミッドチャートを元に班ごとに発表しました。
⑦ ⑥をもとにクラスで目標の文言の話し合いを行いました。
⑧ キーワードを検討しピラミッドチャートでクラス目標を決定しました。
⇒最初はピラミッド三段で考えていましたが、最終的に2段案が出され、満場一致で納得し決定しました。
クラス・ピラミッドの頂点は、クラス目標の理想形として「楽しかったクラス」となりました。目標ですが、過去形なところが斬新です。卒業を迎える(達成)時をイメージして出てきた言葉です。
この下に「笑顔」「行きたい」「男女仲良く」「協力」があります。それぞれ言葉はシンプルですが、②でクラス総数400個程度のキーワードの思いが詰まった最後の4つのキーワードです。
個の部分で思考ツールを使って考えを深めていたので、その後の班での話し合いがしっかりしたものだったと思います。そして、前日の話し合いが煮詰まっていただけに、当日は最終的にクラスみんなが達成感を得たフィナーレでした。
以上です。