【チャレンジ力・思いやり】でるくいサマープログラム

7月19日(水)・20日(木)にでるくいサマープログラムを実施いたしました。これは、授業内の学び以上に「もっとやりたい!」「もっと学びたい!」という子を対象に、授業では扱わない教科学習のさらに進んだ内容を取り扱うプログラムです。桐蔭学園小学校では、授業を主に「思考力を育む協働的な学びの場」として考えており、授業内では教科の学習を通して「主体的・対話的な深い学び」を目指しております。

 

授業は、個→協働→個で行うアクティブラーニング型授業を進め、その中で個別最適な学びも意識して進めています。そこで学びの喜びを感じた子たちの中には、「もっとやりたい!」「もっと学びたい!」と高い意欲を持つ子もいます。そういった子どもたちの学びをさらに進めるために、今回、授業外に「もっとやりたい!」を実現するプログラムを用意しました。

 

各プログラムには、申し込み時の参考にしてもらうため、対象とする学年やどの程度の内容かを示す「でるくいチャレンジメーター」を設定しましたが、やりたい子どもの受け皿として、学年の枠を超え、申し込むことも可能としました。

1学期直後の夏休み期間ということもあり、予想を大きく超えた応募がありました。

プログラムとしては、授業で学んだ英語の語学力やコミュニケーションを活かして、パフェづくりに取り組むものや、学校を飛び出して柿生駅周辺の状況を調査し、危険な場所マップを作成するものなどがあり、どれも授業で培ったものを活用する内容としました。

当日、登校してきた子どもたちの表情はどの子も明るく、そしてやる気に満ちたものでした。

右の写真はPCのプログラムで、子どもたちは「Springin Classroom」を利用して本格的なゲームを作成しました。本物のゲームを作成するのと同様にクリエイターズチームを組み、プログラミングを担当する子、キャラクターデザインを担当する子、音響を担当する子、全体をプロデュースする子などに分かれて取り組みました。作成する過程を味わえる喜びを感じつつも、普段遊んでいるゲームの裏側にどんなものがあって、どれだけたくさんの労力と時間をかけて作られているのか、ということを体験的に学ぶことができていました。

 

他にも、専門的な指揮法について体験を通して学んだり、布を染色して自分の好きな色の衣類を作成したりとどのプログラムも体験的なものが多く取り入れられていました。

日常の物事と授業で学んだことがつながっていることに気づき、その楽しさを発見した子もいました。

子どもたちの様子を見ていると、学ぶことを心から楽しんでおり、「もっとやりたい!」という子どもたちの意欲とその需要がこんなにもたくさんあるのだということに、教員も改めて気づくことができました。

今回は、最初の試みということもあり、単発でのプログラムとなりましたが、今後は、継続したプログラムを実施していこうと検討しております。継続したプログラムとなることで、より深く学ぶ機会、より探究的な学ぶ機会になると考えております。子どもたちの学びたいという意欲を大切にして、今後も様々な取り組みに挑戦していきます。

 

こちらの3枚の写真は、英語でコミュニケーションをとって、パフェを作るプログラムです。英語で伝えることで、ほしい材料を得られるようなゲーム性もあり、子どもたちは学年の枠を超えた仲間と楽しんで作成していました。最後はおいしくいただきました。

 

科学の授業では、知育菓子を利用して身近な化学反応を学びました。何を混ぜ合わせているのか、混ぜ合わせることでどんなことがおきるのか、自分で試しながら学ぶことができました。こちらのプログラムには、(株)クラシエさんにご協力いただきました。