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3年科学「私が出題者!光の反射をフル活用!」

「光の反射冒険」→「鏡文字の世界」→「ミラーアーティスト」という流れで、光の性質を学んできた3年生たちは、興味・関心の高まりとともに知識もどんどん増えてきています。

ここで、ペーパーテストをすれば、個々の知識の定着は測れますが、一人一台タブレットPCがある今なら、それ以外の選択肢もあります。

「今日は、皆さんに、先生になってもらいます!」
「君たちの資料箱には懐中電灯とクリスタルの画像データを入れておきます。」
「懐中電灯の光をクリスタルに当てるという活動は2週間前に実際にやりましたね!」(※教育実践「3年・光を反射し、お宝をGETしよう!!」参照)

「今日はロイロノートを使い、光の反射問題を作ってもらいます!」
「おお!やった!どんな問題にしよう??」
「条件は懐中電灯とクリスタルは所定のデータを使うこと。鏡は青線、光軸は蛍光ペンの黄色。それ以外の工夫は全てきみたちに任せます。」

「まずは、問題作成タイム!開始!」
   

   
子どもたちは、今までの実験結果を基に、光の直進と鏡の入射角、反射角が同じという特徴を上手に使いながら、問題を作成していきます。

「ここをこうして、一度光をまげてもらおう!」
「これは難しすぎるかな?これだと問いてもらえないかも…」


(5分後)「一度終了。そこまでで出来た問題をロイロノートで提出しましょう。」
「では、友だちの問題に挑戦タイム!開始!」
子どもたちは、友だちが作った問題を開き、盛り上がりました。
「〇〇さんの問題、難しい! …でもできた!やった!」
「〇〇君の問題、かっこいいな どうやってそのマーク作るの?」

自分が作った問題と友だちが作った問題とを見比べて、良いところを吸収し、さらに新しい工夫を思いつく瞬間です。この時間がとても大切です。
「個→協働→個」の流れの中で、なぜ仲間のアイディアを吸収したいと心が動くのか?それは、自分が主体的に問題をつくり友だちに届けようと気持ちが前を向いているからです。

「それでは、2回目の問題作成タイムです!開始!」
ここから先、子どもたちの作った問題の内容は、多様性が一気に上がります。
まさに百花繚乱!

学んだ知識を「問題作成」という形で具現化し、さらに仲間の工夫に刺激を受けて創造力を上げていく取り組みになりました。

この反射問題は、授業終了後も、たくさん提出されました。
「先生、土日に問題作って提出しました! 海に沈んだクリスタルをタコとイカをよけながらGETする問題です!」
   

子どもたちの創造力は無限大ですね。

 

3年科学「誕生!ミラーアーティスト」

鏡の導入の授業です。

今日は皆さんには「ミラーアーティスト」になってもらいます!
そう伝えると、子どもたちは「はて?ミラーアーティスト????」と不思議そうな顔をしていました。

そこで、合わせ鏡の中に一本線を引く様子を、タブレットPCのライブカメラで見せました。

すると、「おぉ凄い!線は何本にも見える!」
線をふやすと「きれい!」という声が上がりました。

二人で合わせ鏡をつくり、角度を変えながら、どのような世界が広がるか確認してみよう!
そして、「これはクラスのみんなと共有したい」と思う作品ができたら、ロイロノートで提出するよう、呼びかけました。それは即座に電子黒板に映るので、みんなにとっていい刺激となります。

この説明をしている段階で、子どもたちはやりたくてウズウズしている様子。
「では、ミラーアーティストのみなさん!みんなが感動する作品をめざして、鏡の世界へ入っていきましょう!」の合図で、実験開始。
   
「先生!角度を狭くすると、たくさん増えます!」→「カメラに撮ってみんなに見せてあげよう!」
「きれいなのできました!」→「ロイロノートで提出し、みんなと共有しよう!」→「〇〇さんのコレ、きれい!真似しよう!」→「真似することは第一歩として大切です!そして自分のアイディアも出せたらさらに素敵です!」
   

ここでは一人一台のタブレットPCとロイロノートが効果的に子どもたちの創造力を刺激します!
ものの数分で、提出箱は無数のアイディアで溢れかえりました。
さらに、これも!これも!と仲間から刺激を受けた自分のアイディアをどんどん投稿してきました。

鏡の世界は左右が反対になること。二枚の鏡の角度が小さくなると、反射する像の数が増えること。
   


そういった科学的知識は、自分たちで活動しながら、自然と身についていきます。中には、鏡の中でしか読めない字を書いて、それをなぞなぞにして友だちに出している子もいました。
あふれる子どもたちの創造力には毎回驚かされます。

 

3年科学「光を反射し、お宝をGETしよう!!」

鏡を使って、光の入射角と反射角が同じであること学ぶ単元。
懐中電灯の光を太陽光として、その光軸を考えて手鏡を使い反射していく実験です。

教員が導くのではなく、自分たちで気が付くためには、思考のストーリーが大切です。

そこで、この授業は、全員に「インディージョーンズ」になってもらいました。

「君たちは、考古学者。(考古学とは…)」
「この宝石(ビー玉)に、太陽の光が当たるとき、古代エジプトの財宝が手に入るであろう!」
「この宝石は堅牢な洞窟(段ボール箱)の中に隠されている。さぁ未来の考古学者たちよ。知恵を絞り、仲間と協力しmissionをクリアしたまえ!」

太陽と洞窟の入り口には4つの難易度があり、それぞれの班が一つずつクリアを目指します。
   
「よ~し!やるぞ!」「どうやってやる?」と子どもたちは謎解きにのめり込んでいきました。
実際に鏡を動かして、光がどのように反射されるのかを体験しながら学んでいき、それを自分の知恵としてみるみる活用していきます。
「先生!できました!」→「まだまだ光が足りぬ。」→「え?まだまだ明るくなるの?」
試行錯誤の繰り返し……
「本当だ!すごく宝石が輝いた!」「よし!mission2へ行こう!」
   
「光が直進する」ことと「入射角と反射角が同じなる」という知識を、自分たちで考えて活用した結果、生きた知識として身に付けることができたようです。
仲間の小さなひらめきや工夫が自分の良い刺激になる経験も、実験の良さです。

一度成功したmissionも、「ちがうルートの光の道も探してみよう!」と貪欲に挑戦する姿は、まさに小さな考古学者でした。

子どもたちの創造力を育むためには、授業の設定と思考のストーリーが大切だと思います。

 

4年・5年・6年 課外活動 合唱団 「コロナ禍においてもできること」

例年、合唱団ではさまざまな「対面での発表」を行っていました。しかし、今年度は新型コロナウィルス感染症の感染拡大の影響で、そのような発表が難しい状況です。そこで、「今の状況でもできること」と題して子どもたちにも企画を考えてさせながら、活動を継続しています。そこで大きな役割を果たしてくれたのがタブレット端末を使った「ロイロノート」での取り組みです。「ロイロノート」を使って企画を提出することでみんなの意見を共有し、共に考えていくことができます。さまざまな企画から、「すぐできるもの」、「時間をかけて行うもの」と分けて考えていきました。

第一弾として「自分たちの歌声を録音したものをお昼の放送で流す」という企画を実施することになりました。放送委員の子どもたちを中心に団員みんなと企画を共有し、その後「録音と同時に録画も行い、動画も制作しよう!」と企画が広がっていきました。今回の録音曲は「地球星歌」という曲です。「あなたの毎日が世界をつくり、愛する想いが地球へと広がる。」という、この歌詞に一人一人の想いをのせて無事にやり遂げることが出来ました。
今回の活動で、子どもたちが「自分たちで企画を考えて、共有し、実行し、やり遂げることができた」という流れができたことが一番の収穫でした。活動を振り返り、第2弾の企画へとつながるよう子どもたちと活動していきたいと感じました。

      

 

ホームルーム活動(4年) 『Trick or Treat!』 ハロウィーン企画

4年の子どもたちからの発案で、ハロウィーンにちなんだ企画が行われました。
3組は、2日間にわたってスタンプラリーを行いました。
企画した子どもたちはこれまでに3週間ほど、休み時間に話し合い、準備を進めました。その話し合いの中で、
「ただスタンプを集めるだけでは面白くないかも…」
と話し合いが進み、ラリーを謎解き形式に変更したり、企画を行うときに企画者が仮装をして雰囲気づくりをしたりする意見が出ました。試行錯誤を重ね、実行することになりました。準備不足かもしれないと不安を抱えながら、当日を迎えました。

   

初日の企画後、クラスからは「もう終わり!?」「楽しかった!」「もう少しやりたい!!」という声が聞こえ、参加者も企画者も大満足の様子でした。ただ、その後、今回の企画を振り返り、参加者からも意見をもらうと、やはりまだまだ改善の余地があることが判明しました。企画したメンバーは次の休み時間にすぐに集まって、明日に向けての作戦会議を始めました。

      

「事前に説明していたからスムーズに始められてよかった!」
「謎解きが難しすぎた…?」
「隠していた紙がわかりづらかったね…」
良い意見も厳しい意見も素直に受け止め、翌日に向けて改善できるところがないか探っている様子でした。
そして2日目。企画者は変更点や昨日の様子を踏まえた注意点を伝えてスタート!
前日に比べると周りのことを見ながらチームで協力して謎を解いていく姿が見られました。

休み時間はあっという間にすぎ、ハロウィーン企画は無事に終了しました。
その後の振り返りでは、今回うまくいったところやうまくいかなかったことを踏まえて、今度の遠足やクリスマス子ども会に生かせそうな提案を出している子がいました。今回のイベントは、子どもたちにとって気づきの多い時間になったようでした。また、今回の企画者たちへクラスの子どもたちから労いの言葉も多く、企画した子どもたちは大きな達成感を得た様子でした。

      

   

 

5年 稲刈り「鎌のザクザク感が、何とも言えないです!」

今年度は、新型コロナウィルス感染症の感染防止の観点から、学年を2つに分け、前半に2組と3組の半分、後半に1組と3組のもう半分が行いました。6月に行った「田植え」で、自分が植えた辺りを刈り取ることにしました。このような分け方をすることで、密になるのを避けることができました。


(実習田の稲の様子)

   
(植栽部の方に半分ずつ説明を聞く)

稲刈りは、天候に恵まれ、怪我もなく、皆、いい経験になったようでした。
植栽部の方に説明を受けて、さっそく作業に取り掛かりました。
稲刈りは、移動や準備、片付け、説明の時間も込みで、2校時分の時間(1時間半)で行いました。子どもたちの取り組む時間としては、ちょうど良い長さだったと思います。

      

ザクザクと鎌で刈ること自体が「気持ちいい。」という声が多く聞かれました。また、腰をかがめるので、「農家の方々は結構大変だね。」という声も多く聞かれました。
刈った稲穂を束にして結び、「天日干し」の竿まで運ぶ作業も、皆積極的に行っていました。
一部山側の部分は、ぬかるんでいて、長靴の足がとられ、楽しそうでもあり、大変そうでもありました。

      

稲刈りの振り返りは、シンキングツールの「XYWチャート」を使って行いました。

   

   

   

田植えから稲刈りまでを手伝ったり協力してくださったりした植栽部、営繕部の方々、先生方のお陰で、子どもたちによい経験をさせることができました。
田植えから稲の生長の観察、そして稲刈りを通じて、子どもたちにはさまざまな学びを得ることができたようです。

 

課外活動(5・6年) 『伝えたい!』 鉄~KUROGANE~

5・6年の希望者で構成されているソーランチーム「桐蔭学園小学校 鉄~KUROGANE~」です。今年度の練習方法、発表の場に当初は苦労していました。しかし、タブレット端末との親和性がとても高く、練習方法を工夫するようになってからは、活動の幅が広がりました。

★タブレットを使った「新しい活動!」
70名のメンバーは、1人1台のタブレットを持っていて、ロイロノートというソフトでお互いの意見を交換することができます。ソーランを踊るときのポイントや、新しい企画、本番演舞の反省や振り返りなどを、ロイロノートに提出して、それぞれの意見を共有しています。

「今回の演舞は、この点が良かったけれど、この部分が良くなれば、相手にもっと伝わる演舞になる。」➡「その部分を良くするためには、このような練習方法を導入してはどうか?」
➡「その方法は、こんなデメリットがあるので、この方法はどうか?」

のようにタブレット上でメンバーが意見交換をしています。
今では、

「次の目標は〇〇で行きましょう!」➡「そうすると、こんな企画をするのはどうだろう?」➡「それならこんなことも出来るかもしれない!」

と子どもたち同士でやり取りをしています。

ソーランという共通のつながりがある子たちなので、意見を共有してからの多様性の豊かさと、行動につなげる推進力がとても高く、タブレットは彼らのそういった力を「具現化」させてくれる強いツールとなっています。
10/26(月)からの練習では、子どもたちの投票(ロイロノートのアンケート機能)によって決まった新曲の発表があり、さっそく踊りの練習をしました。

   

5年生と6年生とがペアになり、それぞれが持っているタブレットを見ながら、どういう振りなのかを子どもたち自身が分析していく活動をしています。

ロイロノートの中に資料箱という共有できる場所があります。そこに演舞の動画を入れておき、子どもたちは自分のタブレットにダウンロードして視聴します。子どもたちは、リピートして何度も観たり、再生速度を変えて分析したりするなど、あっという間に機能を使いこなしています。

実際の合同でのペア練習は20分ほどでしたが、驚くほど新曲が踊れるようになっていました。先生が全体に教えるより、はるかに早く習得していました。

「この振りはどうやって体をうごかせばいいんだ?」「ここは右手が上かな」「この決めポーズ合ってる?」

という、自分たちでの教え合いが始まっていました。

   

総勢70名の35ペアで、35台のタブレットがフル稼働です。
これも新しい「鉄~KUROGANE~」のカタチです。新しい「子どもたちの勢い」を感じる今日この頃です。

 

5年算数「あっ、ぴったり重なる!~合同な図形~」

単元『合同な図形』
(ねらい)
・合同な図形(色紙)を敷き詰めることで、綺麗な模様になることを確かめる。
・幾何学的な綺麗さに気づく。
・特徴のない四角形を敷き詰めることができるか、予想をたてた上で実際に取り組む。
・敷き詰めができる理由をみんなで考える。

(流れ)
①ロイロノートのアンケートカードを使用して、見通しを立てさせてから実際にやってみるという活動を行ってみました。初めに、寄木細工の写真を見せ、「どんなところに綺麗さを感じるのか」ということを考えていきました。
   

~子どもたちの意見~
・同じ形がたくさん並んでいる。
・綺麗に整列している。
・三角形や四角形がたくさんある。

②綺麗だと感じる理由を確認したところで、どうして綺麗に敷き詰めることができるのか?

(子どもたちへ質問)

→綺麗な形(直角二等辺三角形、正方形など)だからという意見が出てきました。
その後、アンケートカードを使って、「特徴のない四角形だったらどうなるかな?」と聞いてみました。
③予想はほぼ半々に分かれました。
そして、実際に手を動かしてやってみて、試行錯誤し、できるということに気づくことができました。

(子どもたちの予想)

   

④最後には、どうして「きれいに敷き詰めることができるのか」を考えて、「合同な図形だから同じ長さの辺がある。」「四角形の角の総和は360°だからぴったりひと回りする。」ということに気付いて共有することができました。
   

(まとめ)
ロイロノートでカードを提出したり、アンケート機能を使ったりすることで、自分の考えや予想がはっきりとするので、自発的に授業を受ける児童が増えました。

 

4年図工『マイ エンブレム』

文部科学省は、小学校高学年における発達段階の特徴を以下のように説明しています。
『自己肯定感を持ち始める時期であるが、反面、発達の個人差も大きく見られることから、自己に対する肯定的な意識を持てず、劣等感を持ちやすくなる時期でもある。』
4年生は、自分のことを客観的にとらえられるようになりますが、一方で発達の個人差も顕著になる時期です。本単元では、「自分らしさ」を形で表すと「どのように表現できるのか」を考えながら、エンブレムづくりに取り組みました。子どもたちにとって、「自分らしさを考える」きっかけとなるような授業になってくれたら嬉しいと思い、この制作を取り入れ、実践しました。

まずは、世の中にある様々なエンブレムを鑑賞し、その中で日本の家紋を紹介しました。
はじめは「かっこいい」「かわいい」といった、見た目の感想が聞こえてきました。次に「向かい合っている鳥だ!」「何の葉っぱかな?」など、描かれている形に注目したつぶやきが聞こえてきました。次第に「この家紋は忍者の家だ!」と家柄まで想像する声も聞こえてきて、子どもたちの発想の豊かさを感じました。
ここで家紋のモチーフについて解説し、モチーフにはそれぞれ意味があることを押さえさせました。
「じゃあ、自分のエンブレムをつくるとしたら、どんな形になるかな?」
すると、子どもたちはプリントにそれぞれアイディアを描いていきました。
   
活動中、たくさんのアイディアを考えた子、失敗しながらも試行錯誤の末に自分なりの表現方法を見つけた子、最後まで妥協せずに丁寧につくる子、友だちと相談しながら表現方法を模索する子などの様子がみられました。こんな子どもたちの様子を撮影し、それらをプロジェクターで投影し、みんなで共有しました。図工の授業で学ぶべきことは「作品のつくり方」だけではありません。その根本にある「思考のプロセス」こそ重要なのではと、私は考えています。自分だけの視点で物事を見つめ、自分なりの答えを生み出していく過程を大切にしていきたいと思っています。

 「自分らしさ」を子どもたちは様々な方法で表現していました。その中に「自分でも何を表現したかはわからないけれど、自分らしい形ができた。」と作品を見せてくれた子がいました。「自分らしさ」を抽象的に表現したのです。もしかしたら、「自分らしさ」は、どんな形にしようかと自分で考え、自分で表現を決定していくことで、自然と出てくるものなのかもしれないという話をみんなで共有しました。
    

   
エンブレムづくりを終えた子に、本単元で学んだ技術をつかって、自分なりに思いついたものをつくってみようと投げかけてみました。課題をただこなすだけではなく、「他にはどんなものがつくれるかな?」という新たな問いを生み出せる人になってほしいという願いから、基本的にどの単元でもこのような時間を設けています。そんな時間こそ、大切にしていきたい時間であると考えています。
   

 

4年図工『いつもの教室じゃないみたい…~ステンドグラスづくり~』

学校が再開して、コロナ禍の子どもたちのために図工は何ができるのか考えながら子どもたちと過ごしていく中で、子どもたちは教室で過ごす時間が長くなり、友だち関係や学校での時間の過ごし方について悩む子が見受けられました。そんなとき、この教室という空間が少しでも子どもたちにとって、あたたかく過ごしやすい空間になってくれたらいいなと思い、ステンドグラス制作を始めました。

まず導入として、私がスペインのサグラダファミリア教会を観光した際に撮影した写真をみんなで鑑賞しました。子どもたちは建物の形の面白さや高さなどに驚いていました。しかし、ステンドグラスの写真を見せると、子どもたちからで歓声があがりました。ステンドグラス自体も美しいのですが、ステンドグラスに光が差し込み、周辺を彩っている様子は圧巻です。「なぜこの写真をみんなで見たのかわかる?」と問いかけると、「え…?まさかステンドグラスをつくるの…?」といった反応が返ってきました。ステンドグラスをみんなでつくることを伝えると、喜び・驚き・期待・諦め…様々なつぶやきが聞こえてきました。たくさんの反応が返ってきたことが、私には嬉しかったことを伝えました。
   
カッターを使って、黒い画用紙を切り抜いていきます。紙がすれる音やカッターを動かす音が聞こえてきました。教室が自然と静かになっていきました。活動中の様子を撮影し、スクリーンに映し出してみました。子どもたちは一人ひとり真剣に向き合っている様子をみんなで共有し、こういった雰囲気を自分たちでつくれたことを称賛しました。
完成した作品は教室の窓ガラスに飾り、今、教室を彩っています。子どもたちにとって、教室が楽しく過ごしやすい空間だと感じてもらう手助けになっていたら幸いです。