思いやり」カテゴリーアーカイブ

【思いやり・メタ認知・エージェンシー】~4 年宿泊行事 上郷~

4年生は、2 月 15 日(木)~16 日(金)に、上郷森の家にて、宿泊学習を実施しました。4年生としては、夏の宿泊行事に続いて 2 度目の宿泊行事です。夏の宿泊では、実行委員を【全体の企画運営・しおりを作成するチーム】【ホテル、バス、公共の場所での過ごし方を考えるチーム】【みんなが楽しめるようなレクリエーションを考えるチーム】の3つに分け、進めていきました。
今回も冬の宿泊行事の実行委員が、この宿泊行事をどのようなものにしていきたいかを話し合いました。前回の宿泊の経験や反省を生かして、今回は【自分で考え、班で考えて行動すること】がテーマとなりました。

具体的には、

①公共の場では、静かにしよう。

 

②集団生活を意識しよう。

 

③自分の事だけではなくみんなの事を考えよう。

④自分で判断、行動できる 2 日間。 となりました。この目標に向かって、部屋での過ごし方や食事中、活動中などで何に気を付けるかを班で話し合い当日を迎えました。

1日目

『体験学習!はまぎんこども宇宙科学館!!』
はまぎんこども宇宙科学館では、班行動で体験学習を通じてアタマとカラダを全力で動かします。未来の天才科学者誕生か??


自分たちだけが楽しむだけではなく、班長を中心に周りの人たちへの気遣いも忘れずに!!
「走ったら危ないよ」「次はどこに行こうか?」色々な体験を楽しみ、友だちと科学の面白さを共有することができました♪
「これ不思議だね~」

『到着!上郷森の家!!そして大自然ハイキングへ』
今回お世話になる宿舎の『上郷森の家』に到着しました。
昨年度の4年生もこちらでお世話になり、施設の皆さまも快く迎え入れてくださいました。部屋はとても広く、ゆったりと自然の中で過ごすことができます。到着してからは、まずはハイキング!
上郷森の家のすぐ裏は、ハイキングコースとなっているので、その大自然を堪能します。
もしかすると、野生の動物が…?? 「あ!リスだ!!」「しっぽ大きい~♪」「かわいい~✨」

『動かせカラダ!広がる表現!!TO MY HERO プロジェクト』
「TO MY HERO」では、体を動かしながら表現力を磨いていきます。指導してくれるお姉さんからは、「うまく踊ることより、楽しむこと!」を伝えられ、自分でこの空間を楽しくするために、とにかく笑顔で体を全力で動かしました。
「体を動かすのって楽しいね!!」「ぃぃいいいやっほ~~~~~~~い♪♪」

『力を合わせて充実した生活を!』
「TO MY HERO」のあとは、食事やレク、部屋での生活があります。友だちとの絆を深める大チャンス♪♪家族との生活とはちがい、友だちとの共同生活だということを考え、事前に班で話し合ってきたことを実行していきます。整理整頓やタイムスケジュールなどを班で確認し、周りへの思いやりをもって考えた行動を忘れずに♪
「 友 だ ち と の 生 活 は 楽 し い ね ♪ 」「 そ こ ! ま ず は 片 づ け を し ま し ょ う ~ ! !

2 日目
『おこせ、火!役割分担で火おこし体験 そしてご褒美へ✨』
2日目の天気は快晴。子どもたちの活動にも笑顔が咲きます。さて、2 日目の午前は仲間と協力して火おこし体験です。まずは「薪割り」です。“オノを振って薪を割る”ではなく、“トンカチで叩いて薪を割っていく”「キンドリングクラッカー」を使って薪を割っていきます。「キンドリングクラッカー」は、ニュージーランドの 13 歳の少女が自らの経験を逆転の発想に変え、発明したアイテムだそうです。そんな知識も教えていただきながら、ケガをしないように薪を割っていきます。
「オノじゃないから危なくないね!」

無事、火がつけられたらご褒美のマシュマロ焼き~♪
「甘くておいしい~」「焦げちゃったけど気にしないよ!

『社会や科学でも学習した、ゴミ学習@プレパーク栄』
お世話になった上郷森の家を出発し、プレパーク栄へ。こちらでは、「廃油を使ったキャンド
ル作り」と「ゴミ収集車を見学し、ゴミ収集についての学習」を行いました。ゴミ袋に集めると
き水切りがどうして大切か、ゴミ収集車がどのような仕組みになっているかを学び、社会や科
学で学んできた知識がよりアップグレードされて子どもたちの力となりました。自分たちの生
活に密接したことなので、よい経験ができました。
「水分が含まれてると燃えにくいのか!」「ちゃんと分別しよ…」

2 日間、友だちと協力して、荷物の整理、時間の管理、お風呂、食事、体験学習など、何をしたらよいかどうしたらよいか、自分たちで考えて行動する場面がたくさんありました。時には自分勝手になってしまうことや反省することもあったかもしれません。これらを自らの経験とし、5年生の宿泊行事では、さらに成長した姿を見られることを楽しみにしています。友だちと過ごしたこの2日間で学んだことを今後の生活に生かしてほしいと思います。

 

 

【創造力・チャレンジ力・メタ認知力・思いやり】教育実践「音楽会」~みんなで一つの作品をつくりあげよう~

音楽会は、2月13日(火)~3月1日(金)に行われました。

インフルエンザなどの影響で1週ずれ込みましたが、何とか無事に終えることができました。

鼓笛隊と合唱団の発表において、学級閉鎖となった4年2組が参加できなかったことは、とても残念でした。

しかし、今年度は、コロナが落ち着いたこともあり、全学年の保護者の皆様に直接ご覧いただくことができ、子どもたちの喜びも大きかったと思います。ありがとうございました。

 

1年生は、「はるなつあきふゆ」と「きらきら星」を演奏しました。はじめての音楽会という中で子どもたちは1年間での学びを最大限生かして演奏に取り組んでくれました。「はるなつあきふゆ」では、季節ごとにイメージを持ち「強弱」という表現方法を一生懸命考え、「きらきら星」ではフレーズごとの旋律の特徴に合せて表現の変化を考え、歌と鍵盤ハーモニカで演奏しました。音楽会当日は、自分たちが学んだことを表現に生かすことが出来た素敵な演奏でした。

 

2年生は、「こぎつね」と「赤いやねの家」を演奏しました。昨年の学びに加えて2年生では「拍子」や「音楽の構成」などを学びました。その力を活かして「3拍子にのれるように」や「ABA構成のBの部分はもりあげたい」など2年生だからこそ出てくる音楽表現がたくさんありました。当日は、歌と鍵盤ハーモニカで見事にこだわりの音楽表現を実現してくれました。

 

3年生は、「山のポルカ」をリコーダーで演奏し、「赤いやねの家」「世界中の子どもたちが」を歌いました。曲想を思い浮かべて音色や声の出し方を工夫し、表情豊かに表現することに重点を置いて練習しました。少し難しい指使いにも慣れ、明るい声や優しい声など変化をつけて歌うことで、自分でイメージした雰囲気を伝えたいという思いがあふれる演奏になりました。

 

4年生は、「茶色のこびん」の合唱奏を行いました。授業で積み重ねたものを発表する、ということから、教科書の中の曲を選んでいます。リコーダーでは、息の使い方やタンギングのよる音色や響きに気を付けて、表現を考えました。拍にのって楽しい雰囲気で演奏し、歌うことができたと思います。また、子どもたちのサプライズ企画として、「2分の1成人式」も行いました。

こちらでは、子どもたちが保護者の皆様へ感謝のスピーチをし、「ありがとうの花」の歌をプレゼントしました。

 

5年生は、合奏「威風堂々」と二部合唱「気球に乗ってどこまでも」を演奏しました。合奏は耳慣れた旋律をリコーダーで堂々と演奏するために、タンギングや強弱をイメージして取り組みました。伴奏となる鍵盤楽器も単なる和音ではなく、行進曲をイメージして合わせました。合唱では歌詞の表現する世界をのびのびと歌うために想像を広げ、手拍子などで明るい雰囲気を作ってくれました。

 

6年生は、「いのちの歌」の合唱と合奏を行いました。合唱は、一人ひとりが歌詞の意味を考え、理解することから始めました。「人との出会い、共に生きていくことの喜びと尊さ」これをテーマに想いを込めて歌いました。

合奏は、楽器ごとに小グループを作り、お互いに聴きあい、サポートしながら練習を重ねてきました。譜読みの苦手な友だちのために、拍を言葉で刻んだり、オリジナルのカタカナ楽譜を作るなど、子どもたちの思いやりあふれた一面も見ることができました。

小学校生活最後の演奏は、とても良い記憶になったと思います。

 

合唱団は、「ペガサス」「リフレイン」「卒業の季節」の3曲を演奏しました。どの曲も、一つ一つの表現にこだわり「語頭」「語尾」の歌い方についてもたくさん考えて、子どもたちは素敵な音楽表現を披露してくれました。その中でも「リフレイン」はアカペラという難曲でしたが子どもたちは諦めることなく全力で練習に取り組んでくれました。その練習でのプロセスに大きな価値を感じる時間となりました、

 

鼓笛隊は、「ボギー大佐」「涙そうそう」「リトル・マーメイド・メドレー」の3曲を演奏しました。伝統的なマーチと、心にしみる歌、そしてミュージカル映画と、今までにない選曲でしたが、新しい世界にチャレンジしようとする様子が見られました。

今回の音楽会では、子どもたちはみな堂々と精いっぱいの自己表現ができました。これは、保護者の皆様のご協力はもちろん、子どもたち自身が、普段の授業をしっかり積み重ねてきた証です。

保護者の皆様に発表する、という目標に向かい、みんなで考えながら、協力して大きな家を築き上げるように音楽を作ってきました。

子どもたちにとって、大変大きな力になったと思います。

これからも、子どもたちのコンピデンシーの育成のために、音楽科は努力を重ねていきます。

 

【思考力・思いやり・チャレンジ力】1年生どんぐりまつり

1/24(水)に1年生の生活の授業の一環として、「どんぐりまつり」を行いました。

2学期の生活の授業で「秋」に関する疑問を探し、探究学習を行いました。その中で関心を寄せる子が多かった「ドングリ」を使った遊び方や飾りづくりなどをみんなで楽しめる方法を考えたところ、「どんぐりまつり」を行ってお客様(保護者の方たち)と一緒に楽しみたい!ということになりました。

授業時間だけでなく、休み時間にもドングリを拾いに行ったり、ドングリを使った遊び方や飾り付けの方法を工夫したり…お祭りの盛り上げ方を考え、どんぐりまつりに向けて準備をコツコツと進めてきました。

1年生にとっては、このような形のイベントは初めてです。どんなことをすれば来た人たちに楽しんでもらえるのかを考える際、12月の桐蔭まつりでのお兄さんお姉さんの姿がとても参考になりました。子どもたちの中から「桐蔭まつりでは〇〇だったね。」という声を多く聞きました。クラス内で行う内容が決まってからは、準備に対して真剣に取り組む様子が見られました。

どんぐりまつり当日はスタートした瞬間から大盛り上がりでした。自分たちの考えた企画に来てもらえるように大きな声で呼び込みをする子、お客さんにやり方が伝わるように丁寧に説明をする子、楽しんでもらえているか顔を覗き込んで表情を確認する子……それぞれが自分のできることを考えて精一杯おもてなしをしていました。お客さんになったときも、友だちの考えた企画の素敵なところを探して楽しむ姿が見られました。子どもたちの一生懸命な姿勢とご参加いただいた保護者の方のおかげで、最後まで大盛況の中終えることができました。初めての挑戦を終えた子どもたちは、大きな達成感を味わうことができました。

 

後日行った振り返りから子どもたちの言葉の一部を紹介します。

「たのしくて 大へんで たまには おもいどおりじゃないときもあって まちがえたときもあったけど、おもい出に のこった。ほきょうしたほうが よかったとか、むずかしくしとけばよかったとも おもった。」

「けいひんが どんぐりまつり中に なくなったから、もっとつくって おけばよかったと こうかいした。かたづけも おまつりの ひとつということを 学べて よかった。」

「いろんなアイデアで こんらんしたときも あったけど、みんなで きょう力して かんせいした。たいへんで じかんがかかった。おきゃくさんが たのしんで、ぜんいんが たのしめて、みんなから こうひょうで うれしかった。」

「ぎょうれつができて、みんなよろこんでくれたし、いろんな人と あえたので たのしかった。いもうとも よろこんでくれて、みんなえがおで いられたから たのしかったです。」

「たいへんだったけど、すごくたのしい まつりになった!」

「たのしくって、とびあがりそうに なりました。」

 

今回の「どんぐりまつり」で、テーマに合わせて工夫する難しさや楽しさを経験しました。壁にぶつかったときも、一緒に活動する友だちと相談して試行錯誤することでより良いものにしていけるということもわかりました。時にはケンカをしたこともありましたが、自分の想いを伝え合うことの大切さも実感できました。「どんぐりまつり」当日だけでなく、準備から片付けまで、自分にできることを考えてチャレンジし続ける姿が光っていました。

この経験はきっと今後にも役立つことと思います。

 

 

 

 

 

 

 

桐蔭まつりをふりかえって

桐蔭学園小学校で 2回目の行事となる「桐蔭まつり」が12/ 2に開催されました。このおまつりは3年生以上の各クラスが低学年や桐蔭幼稚園生、保護者の皆様などを招いてそれぞれイベントを行うというものです。このおまつりの大切なポイントは子どもと大人がチームとなって開催に至るまでのプロセスも共にし、子どもの考えを中心に大人はサポートに徹するという視点です。三年生以上の子どもたちの企画段階から役員・代議員の保護者の方にも入って頂き10月から活動が始まりました。今年は 2回目ということもあり、昨年の経験をもとに一人ひとりの子どもたちの中にイメージがさらに広がっている様子でした。
例えば、3年生ではお化け屋敷の企画の中で「怖すぎると低学年が泣いちゃうかもしれないから教室を暗すぎないようにしよう」といった考えが出たそうです。そのほかの学年でもテーマに沿った空間を演出したり、レモネードスタンドという企画で小児がん支援プロジェクト・募金活動に取り組んだり、昨年どうしてもお客様に味わってほしく考えた中で実現出来なかったジェットコースターを実現させたりとそれぞれに昨年の経験を生かして広がった企画がたくさん見られました。また、これらの一つ一つの企画が桐蔭学園小学校が掲げている6つのキーコンピテンシー育成へと繋がっていきます。新たな企画への取り組みではチャレンジ力、創造力を磨き、低学年への配慮などが思いやりを育みます。昨年度のふりかえりからの新企画はメタ認知力を構築し思考することも必要となります。そして何よりお客様により楽しんでもらいたいと考える取り組みはエージェンシーを育ててくれます。これらのプロセスにこそ大きな価値があると感じています。
今年度は、低学年が保護者の方と一緒に来校することが出来たことから家族団欒といった暖かな光景をたくさん目にしたり、卒業生や転校生との再会の場になったりもしました。年によって変化していく桐蔭まつりが、来年・再来年とさらに変化していき、子どもたちにとっても子どもたちを支える大人にとっても幸せな一日となれる行事になっていくことを心から願っています。

 

【チャレンジ力・思いやり・エージェンシー】野外活動 ㏌ こどもの国

10月27日(金)に、2年生は横浜市青葉区にある「こどもの国」へ行きました。

今回の野外活動計画では、まず、「野外活動が終わったときに、どうなっていたいか」ということを考えることから始まりました。「友達と楽しく仲良く過ごして、幸せな1日にしたい。」「野外活動に行ってよかったな、と思える素敵な思い出を作りたい。」という目標ができました。

その目標に向かって、どのように活動を進めていくか、ということで、自分たちで班を決めることから話し合いが始まりました。1学期のズーラシア遠足では、学年が始まって間もなかったということもあり、普段から一緒に活動をしている班で活動をしました。今回は、自分たちで班を決めるにあたって、どのように班を決めたらいいのか、というところから話し合いを進めていきました。活動しやすいように4人から5人の班に分かれるため、クラスのみんなが納得できる班分けをするにはどのようにすればよいか、話し合いを重ねました。班ができたら、班活動をどのように進めていくか考えました。限られた時間で、班のみんなが、楽しくこどもの国の中を効率よく回るためにはどうすればよいか。お金のかかる場所にも行ってもよく、お小遣いの一人当たり500円をどのように使うか。自分だけの意見を押し通すのではなく、あるいは、自分だけ我慢してしまうのではなく、班のみんなの意見を取り入れてみんなが満足できるようにするにはどうすればよいか。約1か月の期間をかけて話し合いを重ね、コースを決めていきました。

そして野外活動の当日は、天気も良く、気持ちの良い秋晴れのもと、活動を開始しました。

しっかり話し合いをしたおかげで、時間を見ながら、班の仲間で協力して活動をすることができました。思ったよりも時間がかかってしまったり、逆に思ったよりも時間が余ったりして、計画通りに行きたい場所や遊びたいことができた班ばかりではありませんでした。しかし、計画を立てるときに、地図とにらめっこして、どんなところにどんなものがあるか、移動時間は何分くらいかかるか、といったことを熟知していた子どもたちは、計画を無理のないように変えて、臨機応変に活動することができました。例えば、お昼の場所は、予め計画を立てていましたが、お昼の時間に近い場所に変更した班もありました。また、当日になって、できると思っていたことができなかったときも、班で話し合って、別の活動に切り替えた班もありました。

こども動物園、自転車乗り場、こども遊牧場など、園内の様々な場所で自由に活動を行い、子どもたちの充実した表情が各所で見られました。また、事前にしっかりと準備し、計画を立てた甲斐があり、大きなトラブルもありませんでした。広い敷地の中で、帰りの集合時間5分前には全員が集合できました。本当に立派だったと思います。

子どもたち自身で計画を立て、行き先ややることを決めるのは春に続いて2回目の試みでしたが、1回目のズーラシアよりもパワーアップし、成長できたことを子どもたち自身も感じられた野外活動だったと思います。始めに立てた目標の通り、みんなが楽しく幸せな1日になったと言ってよいでしょう。また、目標達成のためにどうしたらよいか、ということへの気づきのある、学びの多い野外活動となったように思います。

 

【思いやり・チャレンジ】5年生那須宿泊学習 教育実践記事

10月4日(水)から10月6日(金)、5年生は宿泊行事で那須高原に出かけました。より深く現地の方々の生活や思いを知ることができるようにと、今回は6か所のペンションに分かれて宿泊しました。

<事前準備>

今回の宿泊は、これまでのように全員が同じ場所に泊まり、決められた予定で、同じ活動をするのではなく、自ら生活を作り上げていくことに挑戦しました。食事の時間やお風呂の時間などは、ペンションの方々と相談し、先を見越して自分たちで計画することになります。また、ただのお客さんとして行くのではなく、生活の中で自分たちができることは積極的に取り組んでいくことも必要になってきます。事前の話し合いでは、どんなことをペンションの方に質問すればよいか、どんなことだったら自分たちが手伝うことができるかなどを積極的に確認し合う姿が見られました。ペンションの方々に向けての、自己紹介カードも作成しました。(以下ロイロノートで提出されたものです。)

<1日目>

 東京駅から東北新幹線で那須塩原に向かいました。近づくにつれ、新幹線の車窓に広がる自然豊かな光景に、子どもたちは胸を躍らせているようでした。

 那珂川河川公園内でお弁当の昼食をとったのち、午後は、現地インストラクターの方のご案内でトレッキングにでかけました。あいにくの天気ではありましたが、子どもたちは、大自然からのパワーを身体全体で感じ取っていました。

 旧室野井小学校体育館での入村式後は、いよいよ各宿泊先のペンションへと向かいました。大規模なホテルとはまた違う温かなおもてなしのお心遣いに、少し緊張気味だった子どもたちの表情も、みるみる変化していきました。ペンション内での生活(食事や入浴の時間、就寝や起床時刻の設定)について、子どもたち自身がペンションの方と相談して決めることになっていたので、ペンションの方々との会話も自然と増え、どんどん親密さが増していました。

<2日目>

2日目は、今回の宿泊行事の中心となる体験活動です。「植え付け」「収穫」「酪農」の3つの体験プログラムの中から希望を出させ、午前中1つ、午後1つの体験ができるようにしました。農作業や畜産業の仕事の一部を体験させていただきましたが、普段なかなかできないような活動をすることができ、楽しさを感じるとともに、その仕事の大変さややりがいを感じるよい機会になったと思います。(以下子どもたちのふりかえりからの抜粋です。)

 

~農業体験~

・植え付けは、慣れてきたらどんどん進みました。特に、土を整えるときが楽しかったです。(難しかったけれど)午後の作業は、ビニールハウスのトマトの枝についているひもを取る作業で、協力が大事で楽しかったです。またやりたいです。

・最近はもう農業もロボットになってしまっているので、人の手で一つ一つ植えるのはとても貴重なことだと思いました。みんなで協力できてとても楽しかったです。

・色々なことを教えてくださったり、失礼な態度を取ってしまったときも優しい対応をとってくださったり、ありがとうございました。食事のときには追加の豚汁まで用意していただいて、質問コーナーのときはとても丁寧にわかりやすく教えてもらい、玉ねぎのこと、農家の仕事環境などたくさんのことを学びました。とても優しく教えてくださり本当にありがとうございました。

・トラックを動かすときに、大きな声で「動かすよー!みんな当たらないよう気をつけてね」とみんなに言っていたのが、やることもやりつつ、周りの人のことを考えているのが素敵だなと思いました。

・最後の質問コーナーで農薬の効果などを説明していただき、学びになりました。梨もおいしかったです。

・農業体験で学んだことは食べ物の大切さです。毎日がんばっても育たないとなるとたぶん私はいやになってしまいます。それでも続けてがんばる人がいるから、食卓にご飯が運ばれてくるんだと思いました。

・植え付けのときは大変だったけれど、玉ねぎはこんな苦労があって私たちの食卓に並ぶんだと思ったら、とても「ありがとう」という気持ちにつつまれながらできたので、とてもうれしかったです。

~酪農体験~

・牧草を集める作業では、虫まみれになったけど、上に乗ったり下をサポートしたり楽しかった。ホルスタインやジャージーなど色々な牛がいた。ミルクを最初にあげさせてもらって、楽しかった。引っ張っても離さないくらい力が強くて、「え!牧草のときと全然ちがう」と思いました。

・酪農体験とても楽しかったです。全部学びになりました!最初の子牛のミルクやりは、子牛って歯茎で吸うことを初めて知ったし、牛って散歩に行くのも初めて知りました。お弁当の後に牧場のソフトクリームがめちゃくちゃおいしかったです!ありがとうございました!

・一番大変だったことは、牛ややぎに食べさせる草をとってトラクターにのせることです。あの大変な作業を毎日やっているのはとてもすごいことだなと思いました。一番楽しかったのは、牛ややぎに草をあげたことです。大変な思いをしてとった草を牛ややぎが食べて、あのものすごくおいしいソフトクリームができるという工程もすごいなと思いました。子やぎに人間の手でミルクを飲ませていることにもおどろきました。毎日子やぎに人間の手で飲ますことも手間がかかるけど、それで子やぎがすくすく成長していることもすごくうれしいことだろうなと思いました。

ペンションにもどってからは、それぞれの宿泊先でご準備いただいた「ものづくり体験」です。こけ玉作りやチーズケーキ作りなど、宿泊先それぞれでご準備いただいた活動を楽しみました。ペンションでの生活では、ペンションの方とも積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿、確認したことを全員でしっかり守っていこうとする様子など、自分たちで生活を作り上げようと頑張っている様子をたくさん見ることができました。(以下子どもたちのふりかえりからの抜粋です。)

 

~ペンション生活~

・食事も大変おいしく、お部屋もとてもきれいで何よりもオーナーさんがとても親切で、ものづくり体験もやったことがなく、本当にすべて楽しかったです。仲間や友だちと泊まれたこともうれしいですが、何より3日間、裏で支えてくれた「山のわが家」のオーナーさんのおかげです。かぜもひかず、無事に様々なことを学べ、泊まれたことを誇りに思います。新たな体験ができ、本当にとっても楽しい3日間でした。

・バスに乗るとき、雨が降っていても笑顔で送り迎えをしてくれてとてもうれしかったです。オーナーさんの奥さんは、「体調気をつけてね」とか「寒くなかったですか」という優しい言葉をかけてくれました。嬉しかったです。ありがとうございました。

・いつもは先生に言われたり家族に言われたりしてやっていたけれど、ペンションでは自分で時計を見て動けたので、時計を見て動くということを学ぶことができた。

・ペンションのオーナーさんは、ペンションの説明をしてくださったり、ご飯を作ってくれたり、少しやんちゃなところも優しく対応してくれたりしてうれしかったです。生活面でもみんなで楽しくオセロやトランプなどで遊び、けんかもなく楽しく遊べたのがよかったです。宿泊中の夜は少しテンションが上がってうるさかったけれど、いつもより切りかえができていたと思うので、学校生活でもその切りかえを大事にしたいです。

・同じペンションのみんなでお風呂に入る時間を決めたり、協力できたりしていました。けんかを見ることはなく、充実した空間でした。

<3日目>

 最終日の朝を迎えました。子どもたちが宿を出る頃、大きな虹が空にかかっていました。

 1日目と同じ旧室野井小学校の体育館で、退村式を行いました。わずかな期間ではありましたが、さまざまな体験を経て、子どもたちの背中は、ひとまわりもふたまわりも大きく感じられました。

 午前中は渓流釣りです。今年度の5年生の子どもたちは、6月末に遠足で地引網の体験をしていますが、海とはまた異なる魅力を感じたようでした。

昼食とお土産購入での昼休憩後は、那須塩原駅から新幹線で帰路につきました。

<ふりかえり>

学校に戻ってから、子どもたちがこの行事を通して感じたこと、考えたこと、学んだことをふりかえりました。今回親元を離れ生活してみて、そのありがたさを改めて実感した子も少なくなかったようです。今回の那須の宿泊行事では、「先の見通しを持ち、自分たち自身で計画を立てて行動する」が目標の一つでした。それぞれの宿泊先では、スタッフの方々にも多くのご協力いただき、貴重な経験がでました。親でも先生でもない第三者との関わりの経験が、今後の大きな礎のひとつとなってくれることを願っています。

 

 

 

 

【チャレンジ力・思いやり】でるくいサマープログラム

7月19日(水)・20日(木)にでるくいサマープログラムを実施いたしました。これは、授業内の学び以上に「もっとやりたい!」「もっと学びたい!」という子を対象に、授業では扱わない教科学習のさらに進んだ内容を取り扱うプログラムです。桐蔭学園小学校では、授業を主に「思考力を育む協働的な学びの場」として考えており、授業内では教科の学習を通して「主体的・対話的な深い学び」を目指しております。

 

授業は、個→協働→個で行うアクティブラーニング型授業を進め、その中で個別最適な学びも意識して進めています。そこで学びの喜びを感じた子たちの中には、「もっとやりたい!」「もっと学びたい!」と高い意欲を持つ子もいます。そういった子どもたちの学びをさらに進めるために、今回、授業外に「もっとやりたい!」を実現するプログラムを用意しました。

 

各プログラムには、申し込み時の参考にしてもらうため、対象とする学年やどの程度の内容かを示す「でるくいチャレンジメーター」を設定しましたが、やりたい子どもの受け皿として、学年の枠を超え、申し込むことも可能としました。

1学期直後の夏休み期間ということもあり、予想を大きく超えた応募がありました。

プログラムとしては、授業で学んだ英語の語学力やコミュニケーションを活かして、パフェづくりに取り組むものや、学校を飛び出して柿生駅周辺の状況を調査し、危険な場所マップを作成するものなどがあり、どれも授業で培ったものを活用する内容としました。

当日、登校してきた子どもたちの表情はどの子も明るく、そしてやる気に満ちたものでした。

右の写真はPCのプログラムで、子どもたちは「Springin Classroom」を利用して本格的なゲームを作成しました。本物のゲームを作成するのと同様にクリエイターズチームを組み、プログラミングを担当する子、キャラクターデザインを担当する子、音響を担当する子、全体をプロデュースする子などに分かれて取り組みました。作成する過程を味わえる喜びを感じつつも、普段遊んでいるゲームの裏側にどんなものがあって、どれだけたくさんの労力と時間をかけて作られているのか、ということを体験的に学ぶことができていました。

 

他にも、専門的な指揮法について体験を通して学んだり、布を染色して自分の好きな色の衣類を作成したりとどのプログラムも体験的なものが多く取り入れられていました。

日常の物事と授業で学んだことがつながっていることに気づき、その楽しさを発見した子もいました。

子どもたちの様子を見ていると、学ぶことを心から楽しんでおり、「もっとやりたい!」という子どもたちの意欲とその需要がこんなにもたくさんあるのだということに、教員も改めて気づくことができました。

今回は、最初の試みということもあり、単発でのプログラムとなりましたが、今後は、継続したプログラムを実施していこうと検討しております。継続したプログラムとなることで、より深く学ぶ機会、より探究的な学ぶ機会になると考えております。子どもたちの学びたいという意欲を大切にして、今後も様々な取り組みに挑戦していきます。

 

こちらの3枚の写真は、英語でコミュニケーションをとって、パフェを作るプログラムです。英語で伝えることで、ほしい材料を得られるようなゲーム性もあり、子どもたちは学年の枠を超えた仲間と楽しんで作成していました。最後はおいしくいただきました。

 

科学の授業では、知育菓子を利用して身近な化学反応を学びました。何を混ぜ合わせているのか、混ぜ合わせることでどんなことがおきるのか、自分で試しながら学ぶことができました。こちらのプログラムには、(株)クラシエさんにご協力いただきました。

 

 

 

 

 

 

【チャレンジ力・創造力・思いやり・メタ認知】 ~4年宿泊行事 三浦~ 

7月17日(月)18日(火)に4年生の1泊2日の宿泊行事が実施されました。子どもたちは昨年度、野島青少年研修センターにて、初めての1泊2日の宿泊行事を経験しています。

昨年は、初めてということもあり、自分の事や泊まるということだけで精一杯だった子どもたちでしたが、今年は昨年の経験もあることから、子どもたちの姿にも少し余裕が見られました。その姿や、日々の子どもたちの様子をみて、もっと子どもたちが主体となって取り組むことができるのではないかと、初の試みである「宿泊行事実行委員」を立ち上げてみました。子どもたちの反応を見てみると、「やってみたい。」という子が多数上がり、実行委員の希望を募ったところ、希望者数は学年でなんと23名も集まりました。実行委員としては、人数が若干多いようにも感じましたが、まずは子どもたちの「やってみたい」という気持ちを優先し、23名で宿泊行事の具体的な内容を決めていくことになりました。

 

人数も多いということで、

【全体の企画・しおりを作成するチーム】

【ホテル、バス、公共の場所での過ごし方を考えるチーム】

【バスやホテルでの部屋での過ごし方やレクリエーションを考えるチーム】

の3つに役割を分担し取り組んでいくことになりました。

 

初めての経験でありながらも、朝休みや、他の休み時間に声を掛け合って集まったり、自宅で調べてきたことを持ち寄ったりと、子どもたち自身で、考え、協力しながら進める姿を目にすることができました。時には各クラスへ協力を呼びかけるなど、全員で宿泊行事を作っていく、成功させるという想いも伝わりました。特に、子どもたちが力を入れていたのは宿泊行事のしおりです。教員に行程を確認して、全くの白紙の状態からロイロノートを使って1ページ1ページ作り上げていきました。宿泊行事のねらい、目標、決まり、施設紹介、レクリエーションなど構成やレイアウトまで子どもたちだけで取り組み、ついにしおりが完成しました。学年会では、そのしおりをもとに、実行委員のみんなから説明があり、これで、宿泊行事の準備が整いました。

【8月17日(月)1日目】

当日は、通常よりも少し早い集合ではありましたが、子どもたちは全員笑顔。ワクワクして朝早く起きてしまった子や、ドキドキしてなかなか眠れなかった子もいたようです。大きな荷物を背に元気にバスに乗り込みます。1日目の最初の目的地は新江ノ島水族館です。

バスを降り、集合写真を撮ったあとは、グループ行動(調べ学習)と体験活動です。体験活動は前半後半に分かれての実施ですので、後半グループには集合時刻を伝えた後、別行動となります。

体験活動では、小さなビンの中にカラフルな小石を入れ、植物やプラスチックの魚を泳がせます。なかなか細かい作業で手こずっている子も中にはいましたが、1つだけのミニ水族館です。できあがった世界に、子どもたちの目もキラキラしていました。

グループ行動では、事前に新江ノ島水族館について調べてきたことをもとに、計画してきたことを確認しながら、見学(調べ学習)します。中には新江ノ島水族館へは家族で来たこともある子もいましたが、友だちと行動したり、水族館にいる生き物の種や生態を調べたりすることで、また違った楽しさを感じているようでした。

学校でお互いのやりたいことや行きたい場所を、事前にみんなで話し合ってきたものの、実際に現地に来たことで、計画してきたことをその場で変更することもあったと思います。自分の事だけではなく、グループみんなのことを考え行動していくということが今回のグループ行動でのおおきなねらいでもあります。どのグループもみんなが納得し、楽しめる方法を模索しながら時間いっぱい水族館を満喫することができたようです。

新江ノ島水族館を出て、いよいよ子どもたちが楽しみにしている宿泊先に向かいます。

ホテルに到着した後は、入館式を行い各部屋に移動しました。

ホテルでは、自分のことは全て自分でやらなければいけません。布団を敷く、荷物の整理、お風呂の準備、片付けまで全て自分たちで行います。時には、友だちと協力してやらなければいけないこともあります。順番を守ったり、我慢をしなければいけないこと、意見がぶつかることもあったことでしょう。その他、食事のマナーや、公共の場所での態度など、子どもたちの「自ら考えて行動する」場面をたくさん目にすることができました。

 

【7月18日(火)2日目】

2日目の目的地はソレイユの丘。ここでの活動はかなりの広範囲になるため、各グループ事前に施設マップをみながら話し合う時間を設けました。

当日は、とても気温が高かったため、グループ行動となると、子どもたちの体調管理を私たち教員が把握するのが難しいということもあり、急遽当初の予定を変更し、時間を区切って教員が子どもたちの安全を確認しながら活動することになりました。そのような、急な状況の変化にも子どもたちは理解を示し、話し合って予定を組み直している姿を見ることができました。

2日間の宿泊行事を終え、子どもたちがこんなにも主体的に行動し、何でも自分たちで解決していけるのかと改めて子どもたちの可能性、力を感じました。私たち大人は勝手な物差しで子どもたちの力を判断するのではなく、もっと子どもたちの持っている力や可能性を信じ、子どもたちに任せる、考えさせる、やらせてみるということが必要であると改めて実感した2日間となりました。

 

4年生も2学期がスタートしています。今回の宿泊行事で得た達成感や課題こそが、次へのやる気、行動力に繋がっていくことでしょう。今後も無限の可能性に満ち溢れた子どもたちを全力で見守りサポートしていきたいと思っています。

 

【子どもたちの宿泊行事のふり返り】

 

この宿泊行事で得た経験は、今後の学校生活や様々な行事にもきっと活かしていけることでしょう。2月には第2回宿泊行事を予定しています。子どもたちの更なる成長を楽しみにしています。

 

【チャレンジ力・思いやり】3年生宿泊行事~~

7月12日〜13日にかけて、3年生宿泊行事が実施されました。3年生にとって、学校の友人たちとの初めての宿泊行事ということもあり、とても緊張しながらも楽しみにしているような様子でした。

天気は快晴で、とても強い日差しの中宿泊行事がスタートしました。

愛川ふれあいの村に到着すると、眼前には一面の豊かな緑、とても気持ちが良い景色が広がり、子どもたちの気持ちも盛り上がりました。

到着後、みんなでお弁当を食べて、入村式を行います。

「今日から一日お世話になります。どうぞよろしくお願いいたします。」

「初めての宿泊学習ですが、みんなとの仲を深めて、良い経験をしたいと思います。」

 

入村式を終えると、今度は村内オリエンテーリングを行います。

地図と写真を頼りに、目的地を目指します。ここでもたくさんの自然とふれあい、気持ち良く過ごしている様子でした。

「地図を見るとこのあたりなんだけど・・・見当たらないなぁ」

「あ!!あっちにも同じ看板があるから、あっちの看板が正解かもしれない!!行ってみよう!!」

班員同士で協力をしながら、オリエンテーリングを進めていました。

オリエンテーリングを終え、とうとう本日宿泊する部屋に行きます。1部屋に2段ベッドが4台も!!子どもたちも大興奮です!みんな、上で寝るか、下で寝るか、真剣に話し合いをしていました。

部屋の環境も自分たちで整えます。自分でシーツを敷いたり、荷物の整理をしたり・・・班員みんなで協力をして、頑張ります!

 

たくさん夕ご飯を食べて、1日目の終わりに、体育館でキャンドルファイヤーを行いました。

楽しいレクを通して、3年生全体の仲も深まりました。

2日目の朝、今日は愛川ふれあいの村での最後の活動である「木のスプーンづくり」を行います。

持ち手の部分の木を削り、色づけをして、自分たちオリジナルのスプーンを作ります。

「家に帰ったらこのスプーンを使ってカレーを食べます!」

自分で作ったものということもあり、愛着を持っているようでした。

愛川ふれあいの村に別れを告げて、今回の宿泊行事の最後の目的地である宮ヶ瀬ダムに向かいます。

宮ヶ瀬ダムでは、「ダムが作られる理由」や「ダムの役割」などを学びました。

 

初めての宿泊行事でしたが、班員で協力し合う気持ち、友だちと衝突し合いながらも一緒に解決していく気持ちなど、様々なことに学びがある宿泊行事となりました。

ここで得た力を2学期に活かしつつ、さらなる成長をしていきます!

 

【チャレンジ力・思いやり】 野外活動 ㏌ 清川リバーランド

7月7日(金)に天気に恵まれて1年生親子行事の野外活動が行われました。1年生児童94人と保護者の方94人、教員8人の計196人で、神奈川県清川村にある「清川リバーランド」に行きました。

子どもたちにとってこの親子行事は、保護者の方々と一緒に行けるので、いつも以上にワクワクした気持ちでいっぱいでした。保護者の方からは「子どもたちと川遊びするのが楽しみです。」や「BBQが美味しくできるように頑張ります。」などの声が聞かれ、子どもたち同様に楽しみに集まってくださりました。

今回は、江田駅、柿生駅、途中乗車バス停それぞれから、観光バスで直接現地に向かいました。

到着後はクラスに分かれて活動を開始しました。はじめはニジマス掴みに挑戦しました。水に入ると「冷たい!」とびっくりした子もいましたが、すぐに慣れてニジマスを追いかけ始めました。夢中で追いかけますが、なかなか捕まりません。「泳ぐのが速すぎるよぉ!」や「見つからないよ、どこにかくれてるの?」「ぬるぬるして捕まえられないよぉ。」など苦戦の声が聞こえます。すると、子どもたちはみんなで協力して、「お魚、そっちにいったよ!」や「こっち集めて逃げられないようにしようよ。」とお互いのことを考えて、声を掛け合い始めました。そうして捕まえたときには「やったぁ!」や「うれしい!」「見て、見て!」という歓声が上がりました。自然とみんなで力を合わせたり、サポートしたりする姿は、ほほえましく、成長を感じさせてくれました。

   

   

森の中にある川では、川遊びをしました。そこで、子どもたちは色々な発見をしていました。川には浅いところと深いところがあることに気づいたり、水の流れの速さを感じたりしました。他には友だちと水を掛け合ったり、川に棲む生き物を探したりしました。自然にたくさん触れることができました。

昼食はみんなでBBQです。先ほど捕まえたニジマスも頂きました。みんなで協力しながら焼きました。子どもたちは、トングを使って焼いたり、うちわで火の調節をしたりするお手伝いをしました。「火が熱いから、こっちに移動した方がいいよ。」や「これ、焼けてるから食べてね。」など、自分のことだけでなく相手のことを思いやる行動も見られました。初めて体験する子どもたちも多く、気づきや発見がいっぱいありました。お肉や焼きそばなども食べましたが、やはり自分たちで捕まえたニジマスの味は格別だったようです。

 

   

子どもたちは、日頃経験のできないことを見つけてはチャレンジし、存分に楽しんでくれました。保護者の方と友だちと過ごした時間が何よりの思い出になりました。

後日、学校で本行事のふり返りをしました。五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)を観点としたシンキングツールを使ってまとめました。そこでも新たな気づきがありました。これからも学びの機会をたくさん設けていきます。