日別アーカイブ: 2024年10月31日

【チャレンジ力,思いやり】4年生 宿泊行事(鎌倉)

9/16(月)~17(火)に4年生の宿泊行事が行われました。

今回の目的地は、神奈川県横須賀市・観音崎自然博物館と鎌倉市・新江ノ島水族館です。

昨年度3年生の時に行った宿泊行事からステップアップしようと、子どもたちは、夏休み明けから約2週間をかけて話し合い等を行い、準備を進めました。4年生にとっては2度目の宿泊行事です。昨年度の宿泊行事を参考にして、新しい係にもチャレンジする子たちもでました。子どもたちの中から「昨年度は~だった。」という声を多く聞きました。係ごと、班ごとに行う内容を話し合いながら、現地での自分たちの活動を想像し、準備に取り組む姿が見られました。

3~8名の生活班の中で5つの係(班長,整理整頓,タイムキーパー,食事,湘南新聞)を話し合いで決めました。係ごとに分かれて話し合って仕事内容を確認したり、目標を決めたりしました。決まったことは、しおりに載せて、みんなで達成できるようにしました。

(班長より)

(整理整頓係より)

(食事係より)

(タイムキーパーより)

これを基に、生活班ごとにも集まり、班のメンバー内の目標や決め事、水族館での回るルートなどについて話し合い、宿泊行事に対する期待を高めました。

【9/16(月)出発前の教室の様子】

1日目の観音崎自然博物館では、博物館での貴重なお話、ビーチコーミングの体験など、大きな学びとなりました。

【観音崎自然博物館(ビーチコーミング,館内見学,海草の標本づくり,水産業に関するレクチャー)での様子】

ホテルの開校式では、代表の児童がホテルの方に挨拶することができました。緊張もしましたが、代表となったことがいい経験になったようでした。

【鎌倉の宿舎KKR鎌倉わかみや(開校式)】

【閉校式】

1泊でしたが宿泊することで、事前の準備がとても役に立ち、子どもたちは感謝の気持ちでいっぱいになりました。

1日目の夜に初めてのレクリエーションを行い、次回は自分たちで企画したいとの声も出ました。

【レクリエーション】

【9/17(火)由比ガ浜への朝の散策】

二日目は、新江ノ島水族館に行きました。

昨日行った観音崎自然博物館とは一味違い、観察するものも多く、自分たちで見学ルートを決め、各班での絆も深まりました。

【新江ノ島水族館での見学とアクアプランツ制作の様子です】

今回の宿泊行事では、日本の水産業や水生生物の生態などについてさらに興味を持つことができ、宿泊活動でも子どもたちにとって大きな達成感を味わうことができました。また、今回経験したことが二月の宿泊行事や今後の生活に役立つことと思います。

最後になりましたが、子どもたちの見学の様子や、宿舎での生活を見守ってくださった、博物館や水族館のスタッフの方々、ホテルの方々、本当にありがとうございました。

 

【思考力 創造力 チャレンジ力】科学『夏休みの自由研究』

毎年、3年生以上の科学では夏休み中の自由研究を課題として出しています。夏休みの自由研究がどの課題よりも大変。テーマが決められなくて困っている。関わる保護者も大変という声をよく耳にします。大変、難しいと思う理由の1つに物事に対して常に「なぜだろう。不思議だな」という感覚で観る習慣がないことが原因ではないかと思っています。何事もそうですが、習慣化されていないことを急に取り組もうとすると無理が生じてしまいます。科学では、こちらがすぐに答えを提示してしまうのではなく、「なぜだろう。不思議だな。」という目を日頃から育てるように意識しながら授業に取り組んでいます。そして、その疑問や不思議に感じたことを、そのまま通りすぎてしまうのではなく、立ち止まって調べる、考える、追求することを習慣化できるように授業内でも重要なポイントとして位置付けています。

自由研究は、子ども自身が興味や関心、不思議に思うことを追究し、世界を広げていくことが目的です。見栄えや出来にだけこだわってしまいその広がりこそが、豊富な知識の獲得と広い視野が育っていくものと考えています。

5年生の科学では今年も夏休みに自由研究に取り組みました。3年目ということもあり、子どもたちのテーマ設定や研究の手順やまとめ方にも上達がみられています。

毎年テーマ設定に悩む児童もいれば、新しいテーマに「今年は何にしよう」とワクワクしている児童もいます。そんな中、1年生から1つのテーマで研究を続けている児童がいます。

研究テーマ『ニワトリの観察』 5年3組 小林 めぐみ

1年次 「烏骨鶏のお母さんとひよこのかんさつ」

第2部 2年次「烏骨鶏のお母さん、お父さんとひよこのかんさつ」

第3部 3年次 「卵からひよこがかえるまでのかんさつ」

第4部 4年次 「ニワトリの種類とらんかく色の観察研究」

第5部 5年次 「ニワトリの卵の観察」

1年生か5年生にかけて第5部にわたるニワトリの研究ですが、研究を重ねていくことで興味の幅がより広がっているのが研究内容から見て取れます。この研究のスタートはお父様から「ニワトリを飼ってみないか。」という勧めがあって。1年生の時は、単純に可愛いという理由からはじめたものが、研究をしていくといつも同じ状態ではないことに気が付いたそうです。その状態の変化を感じたことで、ニワトリの成長やニワトリのことをもっとよく知りたいと思うようになっているようです。そして同時にニワトリの不思議や謎がたくさんあることに気が付き、その謎を解き明かしていくために研究することが楽しくなっているとのこと。小林さんにとって、ニワトリは今となっては大切なパートナーと言っているほど家族同然の存在です。今後の研究は現時点では未定ではありますが、「ニワトリ同士のいじめについて」「卵を突然産まなくなった理由」「ニワトリのすごい能力」について研究してみたいとお話してくれました。まだまだ小林さんの研究は続いていきそうです。

 今回はある児童の自由研究の1例をご紹介しましたが、子どもたちの中の探究心を揺さぶり、その探究心をもとに幅広い視点で物事を見つめ、思考力、創造力を育てていくとともに、新たなやりたいことを見つけ出しやり抜く力、チャレンジ力も科学という教科通じて育てていければと思っています。