日別アーカイブ: 2025年12月24日

【チャレンジ力】【メタ認知】第5学年おまつり「桐蔭万博」

1.テーマ設定

5年生では、「チャレンジ力」と「メタ認知力」の育成を主題とし、おまつりのテーマを「学年じゃないとできないことって何?」と問いかける形で設定しました。 この問いかけの結果、学年テーマを「桐蔭万博」と決定し、各クラスの出し物を学校紹介、映画など趣向を凝らした「パビリオン」として企画・準備を進めました。

2.実行委員会

おまつりに向け、各クラスから数名ずつの実行委員を募集しました。実行委員会は、クラスごとの企画を持ち寄り、集約する中心的な役割を担いました。 また、実行委員会主導で、スタンプラリーや看板作りなどの学年企画を立ち上げ、「学年として運営する」という点を意識しました。

活動期間中は、実行委員会が定期的に会議を開き、以下の2点を確認する「振り返りの場」を設けました。

  1. 学年テーマ「桐蔭万博」とあっているか?
  2. 学年全体で協力してできているか?

この定期的な「確認と振り返り」が、子どもたちが自らの活動を客観視し、修正するメタ認知の機会となりました。

3.本番におけるチャレンジと臨機応変な対応

当日は、集客状況に合わせて教室のレイアウトを変更したり、来場者からのフィードバックを受けて企画内容を修正したりと、状況に応じて自らの行動を修正する姿が多く見られました。 特に、積極的に教室の外に出て呼びかけを行うなど、予期せぬ状況に主体的に対応するチャレンジ精神が発揮されました。

4.活動を通じた学びと次年度への展望

おまつり終了後には、活動を振り返る時間を設定しました。子どもたちの記述からは、準備段階での困難(著作権問題による企画のやり直しや、意見の衝突)や、当日のトラブル(在庫切れ対応など)を乗り越えた達成感が強く感じられました。 また、「来年は6年生」という最終学年を見据え、本実践で得た課題解決力を次へと繋げようとする前向きな姿勢も見られました。

5.子どもたちの振り返りより

最初はあまり人が来てくれなくて、呼び込みで人を増やして、缶バッジが人気で、結構の人が来てくれて、在庫が無かったりする物もあって、缶バッジを予約したのに作ってもらえなかったり、いろいろトラブルがあったけど、みんな前日とか準備を頑張っていて、意見が違って言い合いになったり、著作権の問題で最初からやり直しになったりとありましたが、、そこも頑張って乗り越えていてよかったです!!!!!!みんな頑張ろう!!!!!!!っていう気持ちを感じたので、よかったです!!!!!

受付での準備では、お客さんが楽しめるようにスタンプを用意して、楽しく、回れるようにしました。そして、受付ではお客さんが使ったゴミなどを回収する、ゴミ箱を用意しました。そして5年2組でお客さんが楽しめるように、音楽を流して、盛り上げたいと思い、音楽を流しました。

当日は、パビリオンを説明できるように各パビリオンの内容を確認して、説明の練習をしました。お客さんが楽しく、わかりやすく回れるように、説明をしました。そしてお客さんからわからないことなどを聞かれた時には相手がわかりやすいように答えました。各パビリオンの魅力など伝えることができたと思います。

片付けでは、受付が早く終わったので、違うパビリオンに行き、手伝いをしました。片付けも協力することができたと思い、今回の桐蔭祭りは楽しかったです。

 

 

【創造力】【エージェンシー】6年間の集大成、社会とつながる桐蔭まつり

今までの桐蔭まつりを越える

6年生の桐蔭まつりのテーマは「今までの桐蔭まつりを超える」というものでした。「ただ楽しむ」だけでなく、「社会とのつながり」を意識し、「防災」、「他者理解」、「多文化共生」といった社会の現状と向き合うという、テーマでした。

戸惑いと試行錯誤

とても大きなテーマを前に、何をどう作ればいいのか、具体的なイメージが湧かないまま時間が過ぎていく中で、大きな不安を感じている子も多くいました。
当初のテーマから変更を余儀なくされるチームもありましたが、柔軟に対応し、既に使用していた資材を新しいテーマに活かすなどの工夫を見せました。
資材の不足や、メンバー間の意見の衝突など、起きた問題に対し、児童たちは「チーム」で立ち向かいました。他のグループと協力をしたり、材料を交換し合って自分たちの作りたいものを作ったりするなど、強い団結力が生まれていきました。

桐蔭まつり当日

数週間にわたる葛藤と努力を経て、祭り当日を迎えました。児童たちが創り上げた空間は、来場者の驚きと笑顔に溢れていました。来場者のみなさんからは、「瓦礫を避けるゲームはとても流行っていた」「フォトスポットはクオリティも高く、とても面白かった」といった感想が寄せられ、準備の苦労が大きな喜びに変わりました。楽しさだけでなく、テーマの核心であった「社会貢献」も実現しました。展示を通してテーマへの理解を深めてもらい、募金活動を行い、多くの方々にご協力いただき、3団体へ寄付を行うことができました。

祭りを通した学び:6年間の集大成として

今回の桐蔭まつりでの取り組みは、まさに小学校で過ごした6年間で培った力が試される集大成となりました。子どもたちは、仲間と試行錯誤し、困難な状況を乗り越える過程で、創造力・エージェンシーをはじめとした6つのキー・コンピテンシーを大きく成長させました。
この経験は、児童たちがこれから中学校へと進み、社会に出ていくうえで、大きな自信となり、かけがえのない財産となるでしょう。

 

 

 

【創造力】【チャレンジ力】【エージェンシー】4年 お祭り

4年生は、昨年度の経験を生かして「もっと良くするにはどうしたらよいのか」を考え、学年全体のテーマを設定し、そのテーマの要素を入れた企画をクラスで考えるという形で進めていきました。学年全体のテーマは9月までの総合探究で高齢者福祉を学んだことを発展させ、「ユニバーサルデザインな企画を考えよう」としました。

【4年1組】

4年1組は「南国めぐり~寒い季節だからこそ心をあたたかく~」というテーマで、探検型スタンプラリー×ユニバーサルデザインの企画を実施しました。迷路を探検し、チェックポイントのチャレンジをクリアしてスタンプをもらい、ゴールを目指す企画です。

迷路の途中には点字ブロックやピクトグラムで案内するなどのUDの工夫が散りばめられています。

今回、学級会で3年生の時に行った小グループに分かれて各企画を行う縁日・屋台形式ではなく、クラスで1つの企画を行うアトラクション型にチャレンジすることになりました。

準備期間中、チーム間の連携不足や意見の食い違いといった課題に直面しましたが、その都度話し合い、一人ひとりの意見や考えを尊重して解決を目指しました。

子どもたちは、準備から本番までを通して「クラスで協力すれば、難しいことでも乗り越えられる」ということを、学び、成長することができたと思います。

4年2組は「春夏秋冬」をテーマに、4つのブースを作る活動に取り組みました。活動のスタートとなる話し合いでは、それぞれのやりたいことと全体のテーマを共存させつつ、3年生の時よりどう発展したものにできるのかを話し合い、企画テーマが決定しました。

ブースごとの準備では、どの年齢の人が来ても参加しやすい企画のアイデアを出し合い、難易度をお客さんが選べるようにするなど、誰もが楽しめる企画を作り上げていきました。また、細かい作業や大胆な制作など、様々な場面で一人ひとりが自分の得意なことで存分に力を発揮しました。意見がまとまらない場面では、話し合いでお互いの考えを調整し、より良いものを作り上げようとしていました。本番は全員が責任を持って役割を果たし、大成功で終わりました。新しいことに挑戦するために、話し合い、協働した経験は一人ひとりに大きな成長をもたらしてくれたと思います。

【4年3組】

4年3組は学年テーマであるユニバーサルデザイン(UD)の視点をもとに「誰もが楽しめる体験型」の企画を実施しました。風船バレーボール、新聞走り、コイン落とし、ターゲットストライク、感触くじの5つのUD遊びを企画・実行しました。
子どもたちはUDの考え方を理解し、既存の遊びに工夫を加え、創造力を存分に発揮しました。企画・立案から当日にかけ、こういうものをやりたいというエージェンシーと成功に向けたチャレンジ力にあふれていました。加えて準備段階では、クラスのみんなと作業する中で、俯瞰して考えるといったメタ認知的な思考も忘れずに取り組みました。
当日、クラス内は皆の楽しむ様子にあふれ、来場者も満足した笑顔で帰る大成功を収めました。子どもたちはこの協働と創造の経験を通して、大きな成長を遂げられたと思います。

【まとめ・振り返り】

 片付けが終わったあと、今回のおまつりの振り返りを行いました。準備や当日のことだけでなく、次を見据えて今回で得られたこと、次につなげていきたいことをまとめました。上級生の企画を見て、刺激を受けたようです。今回の取り組みで学んだことを生かして、また来年素晴らしいものをみんなで作り上げてもらいたいと思います。

 

【思いやり】【チャレンジ力】3年 お祭り 

3年生の子どもたちは、昨年度までお客さんとしての参加でしたが、今回いよいよ自分たちがお客さんを招いて発表する立場となりました。

桐蔭まつりの準備に当たり、まずは3年生全体で学年の目標(「思いやり」「チャレンジ力」「協力」「みんなを楽しませる」)を確認することから始まり、それらを元に各クラスでテーマ、そして内容を決めました。クラスの話し合いは実行委員が中心になって進めました。各クラス、試行錯誤しながら自分たちのテーマや企画内容を決めていきました。

1組:「自由チャレンジワールド」

クラスを3か所に分け、「おばけやしき&射的」「クラフト」「サバゲー(サバイバルゲーム)」の3つの企画を行いました。それぞれがやってみたいことを表現しつつ、お客さんに楽しんでもらうためにはどうすればよいかを考えて準備を進めました。

2組:「自然」

自然をテーマにして、「魚釣り」「わなげ」「射的」「おばけさがし」「自然クイズ」「スライムづくり」の6つの企画を行いました。各グループの活動や企画の中にどのように「自然」の要素を組み込んでいくかを考えながら準備を進めました。

3組:「サイエンス」

サイエンスをテーマに、自分たちがやりたいことが縁日形式でまとまり、「実験(スライム作り)」「工作(レジン作り・植物の折り紙)」の3つの企画を行いました。当日の企画がスムーズに進むためにどうしればよいか、予備実験を繰り返し、よりよいやり方を模索しながら準備を進めました。

お客さんを迎えたときにどんな対応をするか、前日準備までのところで各グループで話し合っていました。しかし、当日いざお客様を前にすると、想定していなかったことも色々と起こり慌てている様子もありましたが、一人でも多くのお客様に自分たちの企画に触れてもらいたい、楽しんでもらいたいという気持ちで一生懸命おもてなしをすることができました。

まつりが終わり、あっという間に片づけを行うと、はかなさを実感するのと二か月間におよぶ準備が充実していたことを振り返ることができました。この今年の経験を生かし、来年の桐蔭まつりではさらにレベルアップした姿を見せてくれたらと思います。