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5 2026年2月5日 【思考力 メタ認知力 エージェンシー】後期総合探究
 
 

【思考力・メタ認知力・エージェンシー】後期総合探究③

前回の教育実践に引き続き、今回は「デジタルの世界-身近なデジタルのなぜ?を解き明かす-」「文字による言葉の力を考える-文学作品を中心に-」「比べてみよう日本と世界-数字や文字から考えてみよう-」の3つのゼミの取り組みについてご紹介いたします。

①「デジタルの世界-身近なデジタルのなぜ?を解き明かす-」ゼミ

本ゼミでは、小学3~6年生までの児童が「自分の興味関心×デジタルの世界」という共通テーマのもと、各自が設定した独自の問いに対して探究活動を行いました。活動の指針として、実社会から問いを見出し、情報を整理・分析して自分なりの解決策を表現することを目指しました。

子どもたちの取り組みは非常に多岐にわたり、それぞれの発達段階や興味に応じた多様な切り口が見られています。3・4年生では、プログラミングの仕組みや歴史、CPU・メモリといったコンピュータの基礎知識を深掘りする子どもたちが目立ちました。一方で5・6年生になると、単なる知識の習得に留まらず、社会課題との掛け合わせが顕著になります。具体的には、AIを医療分野の改善に役立てる提案や、量子コンピュータを活用して教育環境を整え貧困問題を解決しようとする壮大な試みが見られました。

また、生活に密着した視点からの探究も活発に行われました。スマートフォンの長時間利用による健康被害を分析し、逆に健康を増進させるための活用法を模索するグループや、インターネット上の「チート」行為に対する対策と未来を予測する児童など、デジタル社会の光と影を鋭く捉えた探究が進められています。

表現の面でも、「絵が苦手な人が自信を持てるアプリ」の考案や、「VRを用いたボカロライブの再現」など、クリエイティブな発想が随所に光っています。児童たちは「探究学習ポートフォリオシート」を活用しながら、自らの考えを俯瞰的に振り返るプロセスを実践し、デジタルの可能性を自らの手で切り拓こうとする主体的な取り組みの様子が見られています。

 

 

 

 

②「文字による言葉の力を考える-文学作品を中心に-」ゼミ

本ゼミでは、読書を通じて本に親しみ、その魅力や価値を共有しながら、一冊の本を起点とした「探究活動」を展開しました。初回の授業で「読書が好きな人」と問いかけたところ、全員の手が挙がるという非常に意欲的な形でのスタートとなりました。

しかし、単に読書を楽しむだけでは「探究」まで深めることは難しいため、導入として2年生の国語の教科書教材である『お手紙』を題材に選び練習を行いました。「登場人物」「表現の工夫」「お気に入りのポイント」といった共通のテーマで考察・発表を行うことで、いきなりの探究に戸惑いを見せていた児童たちも、次第に「読むべきポイント」を理解し、自身の視点を持てるようになっていきました。その際、教員側も『スイミー』を用いて同様のテーマでモデル発表を行い、活動の具体的なイメージを持てるよう配慮しました。

探究テーマを決定する段階では、まず「この本が好き!」という素直な感情から出発しました。当初はそこからどう問いを立てるか苦慮する様子も見られましたが、他の本との関連性を考えたり、周辺情報を調べたりすることで、各々の探究が深化していきました。

以下、児童が取り組んでいる探究の例です。

想像から科学的考察へ: 物語に登場する「架空の巨大なタコ」の大きさに興味を持った児童が、実際のタコの生態を調べるうちに、比較対象としてクジラの大きさについても調査を広げ、生物学的な視点から考察を深める姿が見られました。

歴史の謎への挑戦: 『坂本龍馬は名探偵!!』という本をきっかけに、幕末の「近江屋事件」について詳細に調べ、当時の関係図や暗殺の実行犯について多角的に分析する児童もいました。

社会問題への接続: 物語の主人公の境遇から「クラスメイトがいなくなったらどう思うか」というアンケートをゼミ内で実施。そこから「いじめ」という社会的なテーマにまで視野を広げ、文部科学省のデータなどを用いて加害者・被害者の心理について深く考察するまでになりました。

最終的には、物語の枠を超えてアンケート分析を行ったり、作品背景を深掘りしたりと、一人ひとりが自ら見つけたテーマに基づいて主体的に活動することができました。

また、異学年間の交流も大きな成果を生みました。5・6年生が下級生に適切なアドバイスを送り、3・4年生がそれを受けて作品をブラッシュアップしていく姿は非常に印象的でした。自分たちの「好きな本」を起点としたことで、最後まで前向きに、かつ粘り強く取り組むことができたと考えております。

③「比べてみよう日本と世界-数字や文字から考えてみよう-」ゼミ

本校は、建学の精神として5つの項目を掲げていますが、その項目の1つに、「自然を愛し、平和を愛する国際人たれ」というものがあります。これからのグローバルな社会を生きていく子どもたちにとっても、大切な資質の1つになっていくと思われましたので、本ゼミを通して、そんな第一歩を踏み出してほしいとの願いも込めて、活動をスタートしました。

まず、「数と英語(外国語)」について、自分の思いつくものを、ウェビングを用いて書き出させ、本テーマへの関心を深めさせました。普段は何気なく使っている言葉や数字について、あらためて見つめることで、探究活動に向けての視点が芽生え、それが今後の各自のテーマを決める上でのヒントになっていたようでした。また、本活動を単なる調べ学習で終わらせないために、調べ学習と探究学習の違いを、ベン図にまとめあげました。そうすることで、これから半年間の活動への見通しを立てることができました。

毎回のゼミ授業前半には、少人数に分けたグループ毎にそれぞれの考えを共有する時間も設けるようにしました。3年生から6年生が集まっての活動ということで、少し不安そうにしていた3年生も、場数を踏むことで上級生からアドバイスを受け、徐々に伝えたいことを上手に話せるようになっていく様子が感じられました。

毎回のゼミ授業後半には、各自で探究活動をすすめました。インターネットを駆使したり、ラーニングスペースに赴き資料を探したりと、それぞれが自分の興味関心から導き出した問いから考えをどんどん深めるとともに、さらなる問いを生み出して探究活動は続いていきました。

使用している言語や文字、数字などの違いを調べていくことで、それぞれの国の成り立ちや歴史への知識を深め、同時に日本について再認識していった子、身近な観点である食事やマナーの違いをきっかけとして、文化的側面や社会背景へと踏み込んでいった子、「人種差別」や「刑罰」の視点から、それぞれの国の考え方の違いから生じる社会構造について、考察を深めている子など、ゼミのテーマの性質上、子どもたちの探究活動は多岐に渡り、豊かな創造力と思考力を発揮して充実した内容となっていて、ゼミの時間ごとに嬉しい驚きと感動をもたらしてくれました。

年明けからは、年度末の発表に向けての準備が始まりました。自分が探究したことを、3・4年生は新聞形式に、5・6年生はポスター形式にまとめています。それと同時に、発表の流れをプロット図にまとめ、発表全体のイメージをつかませるようにしました。

 

【思いやり・チャレンジ力】6年生修学旅行

6年生は、2月4日(水)から6日(金)まで、京都への修学旅行へ行ってきました。この行事に向けて、児童は2週間ほど前から事前学習や行程づくりに取り組み、歴史やマナー、班での役割について考えを深めてきました。

1日目は新横浜から新幹線で京都へ向かい、金閣寺、二条城、平安神宮を見学しました。雲一つない青空のもと、金閣寺がよりいっそう輝いて見えました。実際の建物や空間に触れることで、子どもたちも机上学習だけでは得られない歴史の重みを実感しているようでした。

2日目は、グループごとの自由行動です。事前に自分たちで立てた計画をもとに、伏見稲荷や嵐山、祇園など、思い思いの場所を巡り、時間管理や公共交通機関の利用など、主体的に判断し、行動する力が試されました。事前にオンラインでミーティングを行った、京都文教大学の学生4名も現地でサポートしてくださいました。京都で出会った外国人観光客に英語で話しかける活動にも挑戦し、学校で学んだ英語が実際に通じる喜びを味わいました。

3日目は、銀閣寺、清水寺、三十三間堂を見学し、清水坂でのフリータイムでは班ごとに最後の交流を深めました。体調不良や疲れが見られる友だちを気遣い、声を掛け合う姿や、班行動の中で互いに譲り合う姿などから、思いやりや協力の大切さを改めて学んだ3日間となりました。

【修学旅行を終えての子どもたちのふり返り】

京都といえば歴史的な建物のイメージが強かったが、私は駅に着いた瞬間、八つ橋だらけのポスターを見て「京都に来たんだな」と実感した。印象に残っているのは、京都でしか見ることのできないオオサンショウウオ。生きた化石とも呼ばれるオオサンショウウオは、図鑑から飛び出してきたみたいだった。

また、行動班のメンバーと電車を使わずに50分歩いたことも忘れられない。川のそばや京都らしい街並みを歩き、楽しすぎて疲れを感じなかった。目的地に向かうだけでなく、その過程を楽しむことで、たくさんの未知の経験ができると気づくことができた。中等に上がってまたこういった宿泊行事があれば、今度は全部歩いて回ってみたいと思う。

今回の修学旅行は、歴史を中心に学べた気がしました。金閣寺を作った時のその時代の人々の気持ちや、金閣寺からわかるその時代の特徴や時代の流れをかんじることができました。卒業が近くなる中、こういう貴重な体験ができたことを嬉しく思います。また、お寺や神社でなくても京都の山、川などの自然からも京都の歴史が感じられ、京都の良さをしれました。京都という街は、神奈川とは違う空気を持っていて、京都ならではの言葉や建物、食べ物や自然などがあってとっても楽しかったです。次、京都に行ったら今度は建物の歴史を知って、自分の視野を広げていきたいです。

2月4日〜2月6日まで待ちに待った修学旅行がありました。1日目に行った二条城が印象的です。床がうぐいすのようにキュッキュッと鳴って、とても不思議な感覚でした。

今回の旅行で、みんなで時間配分を考えて計画を立てて協力して行動することが大切だと思いました。2日目の自由行動では、とても混んでいるところがあったので、みんなで声をかけながら協力してまとまって動きました。そのおかげで迷子になったりはしなかったです。

外国人のインタビューではいい人に声をかけられたし、笑顔で話せたのでよかったけれど、

もう少し順序よく、もっとスラスラと話せればもっとよかったと思いました。あと、宿泊場所の「お宿いしちょう」で話を聞くときに話している人に体を向けることができていなかったので、今後は話している人に体を向けようと思います。

小学校生活最後の宿泊イベントは、いい経験だったと思います。今書いたような経験を中学校で活かせるといいです。

 

【思考力・思いやり】2年 移動動物園

 今回、移動動物園が桐蔭小に来てくださる、ということで、2年生では生活科を中心に移動動物園に来る動物たちの飼育環境について事前学習し、来てくれた当日に動物たちが過ごしやすくなる環境を準備して臨む活動を行いました。その中で、生き物の生態や飼育環境に関心を持って働きかけることができるようになり、生命あるものへの親しみを持ち、大切にしようとする気持ちに気づけるようにすることを目標としていました。その取り組みについてご紹介いたします。

① 国語の授業からの導入

 国語の授業で『どうぶつ園のじゅうい』という説明文を読みました。そこには動物園で働く獣医さんの仕事に対しての工夫や気をつけていることが書かれています。それを基に、動物のサポートをする人の姿勢や心構えについて考え、移動動物園に来てくれる動物たちにとって短時間でも過ごしやすい環境はどういった環境なのかを考えていくことにしました。

② 生活の授業での展開

 移動動物園にやってくる動物たちを紹介しました。名前は聞いたことがあるけれど、どのぐらいの大きさなんだろう?どんなところで育ったんだろう??子どもたちからは「?」がたくさん出てきました。「過ごしやすい環境づくり」をするためには、まずその動物のことを知らなくてはならないことに気づいた子どもたち。ラーニングスペースにある本やインターネットの情報を使って担当の動物についての調べを進めていきます。

③ 情報共有

 各クラスで調べを進める中でわかったことをロイロノートのカードにまとめ、それを印刷して廊下の掲示板に貼って共有することにしました。休み時間にはその掲示板に書かれた内容を熱心に読んでいる姿も…。担当ではない動物についても知ることができ、当日に向けての意識が高まっていきました。

④ 環境づくり

 いよいよ準備に取り掛かります。クラスの枠を越えて担当の動物のすごしやすい環境を作るために材料集めや制作をしていきます。真冬の実施ということで、寒さへの対策も必要と考え、その上でどんなものがあったらいいのかを相談していきました。段ボールでお家を作ったり、水遊びするためのたらいを借りてきたり、営繕部の方から藁をいただいたり……いろいろな方の協力ももらって準備を進めてきました。

⑤ 移動動物園当日

 朝からワクワクした様子の子どもたち。自分たちの用意した環境に動物たちはどんな反応をするのかな?使ってくれるのかな?気に入ってくれるかな?と落ち着かない様子でした。準備を頑張ってきたからこそ、動物たちの過ごし方が自然と気になり、当日の熱心な観察や探究心につながります。1年生同様、ただ「かわいかった!」という感想で終わらず、動物たちの様子をじっくりと観察していました。また、移動動物園の最中にも「こうしたら喜んでくれるかな?」などと試行錯誤して接する姿が見られました。

⑥ ふり返り

 今回の取り組みをしっかりとふり返りカードに書いてふり返ります。「こんな場所が落ち着いたようだった」「思っていたよりもよく動いていた」「今は放っておいてという感じだった」などと動物たちの些細な様子にも目を向けた感想が多く聞かれました。「用意したけれど使ってもらえなかったのはなんでだろう?」と次の課題を早速発見している子もいました。「ほかにもできたことはあったかな?」と考えることで、今回の探究学習がまた次の探究心につながっていきます。

今回、「どうぶつ村」の皆さんと動物たちに協力していただき、子どもたちが動物と一緒に生活するということについて学び考える貴重な機会をいただきました。移動動物園で触れ合っている最中、手の上でうんちをされてしまうという子もいました。また、片づけをしている最中には糞尿に気づいたり、動物たちが遊んでくれて濡れてしまった新聞紙や藁を処理したりと、きれいな部分だけではないことも実感することができ、命あるものと共に生きていくには「かわいい」だけではない側面も見ることができました。こういった気づきが積み重なっていくことで、子どもたちの3年生以降の探究学習がより一層気づきの多い活動になっていくことを期待しています。

 

【思考力 メタ認知力 エージェンシー】後期総合探究

前回の教育実践に引き続き、今回は「昔のくらしとしあわせ-しあわせクロニクル-」「スポーツの力」「桐蔭小起こし」「口に出す言葉の力を考える」の4つのゼミの取り組みについてご紹介いたします。

①「昔のくらしとしあわせ」

このゼミは社会科と特に関連の深いゼミとして、今の自分が“しあわせ”を感じるものについて、歴史的な視点を持って探究的にアプローチしていくゼミです。例えば野球が好きであれば、野球がいつどのようにして始まりどんな変化をして現代の野球に辿り着いたかを調べる中で、昔の人が感じていた野球への思いにも触れていきます。自分の好きな野球が過去、人々にどんな影響を与え発展をしていったのかを調べ考えることで、野球の普遍的な魅力のようなものを自分なりに考えることになると思います。このように、好きなものを歴史的な視点を持って探究することを通じて、“しあわせ”な生き方を考えるきっかけになって欲しいと考えています。

ゼミの取り組みとしては、まずは自分の興味関心の深ぼりをすることから始めました。一人ひとりが自分自身と対話しながら、テーマを設定していきました。また、異学年でのゼミという点を生かして、自分の取り組み状況の報告や困っていることの相談など異学年間で行い、上の学年は下の学年にアドバイスを送れるように努め、下の学年は上の学年の取り組みの仕方を学べるように、3年生から6年生を1名ずつ配置した小グループを設定し、活動を行っています。探究のサイクルを行っていく中で、湧き上がってくる疑問や関心に基づいて自分で調べたり、友達に聞いたりする子どもたちの様子が見られ、探究活動がどんどん深く、広くなっていきました。この探究活動の終着点は新聞作成、またはポスター作成&発表です。調べ進めたものをどのように自分の言葉にして書き、自分の言葉で話すのか、最後まで学びが続いていきます。

②「スポーツの力」

スポーツにはどんな力があるのか。見ること、すること、支えること、知ることなど、スポーツでは自分の適性に応じて、多様な関わりをすることができます。見ることで感動をもらったり、することで達成感やチームでの喜びを味わったり、支えることでチームに貢献する気持ちが芽生えたり、知ることでよりスポーツの世界が広がったり…。スポーツには人を動かす力があります。そんなスポーツの力を、世界で取り組まれている競技を軸に探究し、その魅力を探っていこうというテーマでこのゼミがスタートしました。このゼミのメンバーにはスポーツが大好きな子どもたちが多く集まりました。そのメンバー一人ひとりが自分の大好きな競技を軸にしながらスポーツの力に迫っていく探究を進めていきました。

まず、自分自身がどんなスポーツに興味があるのか、また興味があるスポーツの中でも特にどんなことに関心があるのか調べ考えていきました。またその中でもよりイメージが広がりやすい事柄を取り出し、そこから第1段階の探究テーマを設定し、そのテーマついて調べ深め、自分の考えを書く活動を行っていきました。一つのテーマで探究をしていく中で、新たな疑問や関心が浮かび上がることを大切にしながら、次の探究へとつなげていきました。

ある児童は、自分の好きなスポーツ選手を調べ深めていく中で、その選手の生活スタイルに興味関心をもち、その中でも特に気になった食生活を探究しました。また、スポーツごとに大切にする食生活は違うのかなど他のスポーツとの比較を行っていました。

ある児童は、自分の好きなスポーツは世界で競技人口が多いということがわかったので、反対に競技人口が少ないマイナーなスポーツは何なのか、そしてなぜその競技が取り組まれているのかというような方向性で探究を深めていっていました。

1/27(火)に5・6年生がゼミ内発表を行いました。今まで取り組んできた探究の内容をまとめ、自分の提案や考えをポスターセッション形式で発表しました。その発表を聞いた3・4年生はスポーツに関する新たな視野が開けたようでたくさんの気付きがあったようです。5・6年生は実際に聞いてもらう活動をとおして、自分のポスターや原稿を改善していくことによって、より多くの人たちに自分の探究内容がもっと効果的に伝わるものになるのではないかと感じた人が多くいたようでした。5,6年生に関しては全体発表が残されています。より多くの人たちにスポーツの力が伝わるような発表内容になるように一人ひとりが早くもポスターや原稿内容の改善に励んでいます。

③「桐蔭小起こし」

「豊か」と聞いたときに、皆さんは何を想像しますか?辞書で調べると、「ゆとりが見えるほど満ち足りた状態であること。」と出てきます。子どもたちからは「自然、落ち着く場所、人がたくさんいること、平和、お金があること、くろがねの森、おいしいご飯を食べること」など、様々な意見がありました。このように、「豊か」と言っても感じ方、考え方、重視することが人によって異なります。

このゼミでは、異なる人がたくさん集まる「桐蔭学園小学校」を豊かにするために、自分たちでできることを考え、探究し、実行していきます。

初めてのゼミでは1枚の絵からスタートしました。絵を見て「見てわかること(see)・思ったこと(think)・不思議に思ったこと(wonder)」の3点を全体でKWL(シンキングツール)にまとめました。次は個人で、学校内で豊かだと思うところを探しKWL(シンキングツール)にまとめました。それぞれの目の付けどころが異なり、価値観や考え方・考え方の違いに気が付くことができました。そして、裏庭に焦点を絞り、「豊かにするために自分がやりたいこと」を考えました。

自分がやりたいことをグループ内で発表し、それぞれのグループでやりたいことを絞りました。実現するために必要な情報を収集し、整理分析し、まとめとして 「企画書」を作成しました。

ベンチづくり・花壇の復活・ビオトープ復活・看板づくりの4つを実行することにしました。子どもたちの「やりたい」気持ちを尊重しつつ、現実的に可能かどうかを厳しく吟味しています。「桐蔭学園小学校を豊かにする」ということは学校にいる全員に関わる活動になるので、子どもたちが自分の活動に責任感を持って取り組めるかが大切です。

実際の活動に入ると、子どもたちは目を輝かせながら一生懸命に活動に取り組んでいました。ビオトープでは余分な竹を切ったり、落ち葉を集めたりと汗をかきながら一生懸命に活動していました。

ある一人の児童が「この竹で何か作れるかも?」と言い、アイパッドで「竹で作れるおもちゃ」を調べ、早速作っていました。それが豊かにつながるか聞くと「いらなくなったものを再利用することは地球にとって豊かだと思うし、このおもちゃで喜んでくれる人がいたら学校は豊かになると思う!」と伝えてくれました。彼は竹トンボを作成しているのですが、なかなかうまく飛ばず、飛ぶためにどのようにすればよいかを調べていました。これがまさに探究なのではないかを思いました。

また、実は、花壇の復活は途中からでたアイデアです。ビオトープの復活のために伐採をしていたところ、花壇が発見されたのです。「こんなところに花壇があったんだ!」「ここに花を植えたら自然が豊かになって見栄えも良くなる!」という発言から、花壇を復活させることになりました。ただ、花を植えるだけではなく、「科学に活用したり、花をしおりにして配ったりすることで自分たちの学びに繋がり豊かになる」と考えたそうです。

現在、子どもたちはメンテナンス時期や方法、ルール、怪我の防止など様々な問題に直面し、豊かを継続させるためにどのように進めていくかを考えています。また、豊かになったかどうかをどのように調べるかも検討しています。

自分たちの学校は自分たちで豊かにする。その為には自分の意見を持ち、尚且つ、他者の考え方や感じ方に目を向ける必要があります。また「自分たちでできた!」という成功体験が、今後の未来を担っていく子どもたちの探究心にもつながると考えました。ゼミの児童を中心にみんなで桐蔭学園小学校をもっと豊かにしていきたいです。

 

 

④「口に出す言葉の力を考える-お笑いや歌詞など-」

わたしたちは毎日、友だちと会話したり音楽を聴いたりして、たくさんの言葉にふれて生活をしています。言葉は、人の気持ちを動かしたり、考えを広げたりと様々な力を持っています。子どもたちも、色々なところで受け取った言葉に背中を押されたり元気をもらったりする経験があると思います。なぜ、言葉だけで人の感情を動かしたり考えを広げたりすることができるのか、言葉が持つ不思議な魅力について考え、その力について自分なりの考えを持てるようになることを目指し、日々の学習に取り組んでいます。

まずは、「言葉の力とは何か」について、これまでの自分自身の経験をもとに考えをまとめ、異学年グループで共有することで、多様な視点に触れる機会を取りました。その後、「友だちの言葉でうれしかった経験」を共通課題にして自分が言葉によって心を動かされた経験をふり返りました。自分が感じた思いについて、「なぜ」そう思ったのか、その答えに対してさらに「なぜ」を繰り返して深く自分の考えを掘り下げていくことで、探究の問いの立て方について、みんなで考えていきました。

その後、自分が探究したいテーマについてウェビングを用いて関心を広げ、その中から自分が突き詰めていきたい問いを見つけ出していきました。これらの活動は個人での思考とグループでの共有や意見交換を行き来しながら考えを深めていきました。

個人で深めたい問いが決まった後は、情報の集め方についての確認も行いました。様々な情報収集の方法を挙げ、そのメリット・デメリットを検討し、自分が必要だと思う方法でそれぞれ情報収集を行い、自分の考えを深めるための材料を集めました。また、その集めた材料を使い、子どもたちが立てた問いについて、仮説を立てる、比較する、分類する、歴史的背景を調べる、因果関係を考えるなど、問いを深めるための思考方法について共有しました。また、定期的にグループ内で進捗状況を確認し合ったり、中間発表としてここまでの成果を発表し、フィードバックを送り合う機会を取ったりして各自の探究の深め方を考えていきました。

 

【思考力 メタ認知力 エージェンシー】後期総合探究

桐蔭学園小学校では2025年度から3~6年生の総合的な学習の時間を「総合探究」としました。総合的な学習の時間をより探究的な学びとし、子どもたち一人ひとりが自律的に探究サイクルを回して学習を深められるように、というねらいを実現するための対応となります。前期総合探究・後期総合探究と活動内容を分け、前期総合探究では学年・学級単位で協働的に探究活動を行い、後期総合探究では一人ひとりの「やりたい」気持ちを原動力に、個人で探究活動を行います。それにより、チームと個人とでより主体的・対話的で深い学びが実現できるように取り組んでいます。

10月からの後期総合探究では、児童一人ひとりの興味関心に応じた探究活動を支援するために、教員の専門性を生かした11のゼミテーマを設定しました。11のゼミテーマは以下の通りです。

「マンガ・アニメ-世界に誇る日本文化-」

「くらしの中の便利なもの-未来・発明・特許など-」

「昔のくらしとしあわせ-しあわせクロニクル-」

「スポーツの力-世界をつなぐ競技-」

「桐蔭学園小学校起こし-豊かな小学校を創り出そう-」

「ひみつをときあかせ!生活の中の数と形-将来、数や形を学ぶことって、何の役に立つの?-」

「デジタルの世界-身近なデジタルのなぜ?を解き明かす-」

「口に出す言葉の力を考える-お笑いや歌詞など-」

「文字による言葉の力を考える-文学作品を中心に-」

「音ってすごい-くらしにひそむヒミツ-」

「比べてみよう日本と世界-数字や文字から考えてみよう-」

子どもたちはこれらの中からゼミを選び、そのゼミのテーマと自分の興味関心を結び付けて探究活動を進めています。探究した内容は、3・4年生は新聞の形にまとめます。5・6年生はポスターにまとめ、ポスターセッションを行うことになっています。

今回の教育実践では、「マンガ・アニメ-世界に誇る日本文化-」「ひみつをときあかせ!生活の中の数と形-将来、数や形を学ぶことって、何の役に立つの?-」「音ってすごい-くらしにひそむヒミツ-」の取り組みの様子をお伝えいたします。

①「マンガ・アニメ-世界に誇る日本文化-」

今や日本の漫画やアニメが国際的にも高い評価を受けていることは周知の事実です。そして、日本政府もコンテンツ産業として、アニメ・ゲーム・音楽などの海外展開を強力に推進しています。このゼミのテーマは、「漫画やアニメ作品に対する理解を深め、その人気に迫ることで国際的な視野を養う」ということです。

まず、好きな分野(作品、作画、アニメ制作など)に分かれて語り合う時間を設けました。自由に意見を交換することで、考え方が広がりテーマを決めるきっかけ作りができました。そのようにしてテーマを決めていく中で、ゼミの子ども達の探究するテーマは大きく二つに分かれました。「個別の作品の内容について」が8割で、「(漫画の)描き方や(アニメの)制作について」が2割です。そして、テーマ(問い)を探究するための手立てをクラゲチャートで探り、材料がそろったところで3・4年生は新聞の作成、5・6年生はポスターセッションに向けた準備に取り掛かりました。3年生にとっては4年生が、5年生にとっては6年生が、取り組みの良い刺激になっているようです。また、どの子どもたちも自分の好きなものを調べているので思い思いに集中して取り組んでいます。その姿に新しい学びの可能性を感じています。

 

②「ひみつをときあかせ!生活の中の数と形-将来、数や形を学ぶことって、何の役に立つの?-」

このゼミでは算数や数学を学ぶことによって、将来、何に役立つのかということを考え、調べ深めることによって、算数の知識を増やし、算数にさらに興味を持ってもらえたらと考えてスタートしました。ゼミには算数が好きな子、興味を持っている児童が多く集まり、意欲的に活動に取り組んでいます。

子どもたちは、テーマとして、今まで学習してきた算数の内容の中から興味のあるものを選びます。例えば「小数」を選び、「小数がもし無かったら」などの仮定をします。その後は、仮説を立てて、検証していくという流れになります。3~6年生での活動となるので、それぞれの学年に合った発表形式を取ることになります。現在、3・4年生は新聞作りに、5・6年生はポスターセッションに向けてポスター作りと2000文字程度の発表内容作りに取り組んでいる最中です。

ある児童は「単位とは何か?」というテーマで取り組みました。

色々な国の単位について触れ、単位の歴史について考え、どのような流れで現在使われている単位にたどり着いたのかを解き明かしていきます。

ある児童は「小数がなくなったら」というテーマで取り組みました。

世の中に小数が存在しない場合、どうなってしまうのかという疑問からスタートしています。小数が無い場合、分数でどれ位カバーできるのかについて考え、想像し、様々な角度から小数について考えています。

1/27(火)には5・6年生がゼミ内発表を行いました。

このゼミ内では、4人グループが作られています。基本的に3~6年生が一人ずつ入るようにしています。グループでは、自分が迷っている内容を相談したり、発表内容を聞いてもらってアドバイスをもらったりすることができます。それぞれの学年の子たちが自分にできることをやったり、他学年の子にアドバイス等を送って助けたりしています。どの子も自分の中間発表などを振り返り、全体発表がより良いものになるように真剣に取り組んでいます。

③「音ってすごい-くらしにひそむヒミツ-」

音は、理科、音楽、社会、環境、福祉など生活に直結しているため、問いが生まれやすく、調べたり、試したり、考えたりすることが自然につながるのではないかと考え、このテーマを設定しました。

このゼミでは、まず、人が出す音、物が出す音、機械音、自然の音など、日常の音に着目することからはじめました。心地よい音やうるさい音など気持ちとかかわってくるもの、チャイムやアラームなど、くらしでの役目があるもの、場所による音の違いなどを調べていきました。

次に、音のヒミツを体験するミニ実験を行いました。学校の中の音探し、ストロー笛を使った音の変化の実験、ティッシュを使って振動の見える化実験、キーボードの高音と低音はどちらが遠くまで響く?場所によって音の残響はどう変わる?など、簡単な実験を行う中で、自分が不思議だと思ったことや、もっと知りたいことを見つけ、自分だけの問いを考えます。その問いの内容と深め方を仲間へプレゼンすることで、自分のやりたいことが明確になり、新たな疑問も生まれてきました。今はそれぞれが新聞やポスター作りの仕上げに取り組んでおります。

 

【思考力】低学年-生活科「移動動物園」探究学習について

1年生の国語科『うみのかくれんぼ』の発展学習として行われた、「移動動物園」と連動した授業実践についてご紹介します。

単にかわいい動物と触れ合うだけでなく、子どもたちが「小さな研究者」として目を輝かせた、その学びの裏側にある工夫と成果をご報告いたします。

1. 実践の背景と工夫

教科書を飛び出し、「本物」で学ぶ

国語の授業で学習した「問い(なにが)」と「答え(どのように)」という文章構成。これを定着させるために、実際に学校へやってくる「移動動物園の動物たち」を題材にしました。

架空の動物ではなく、「明日、会える動物」について調べることで、子どもたちの中に「飼育員さんに質問したい!」「友達に教えたい!」という目的意識が生まれました。

「情報の海」で溺れさせない環境づくり

低学年の子どもたちにとって、分厚い図鑑から必要な情報を探し出すのは至難の業です。そこで本実践では、教師が事前に必要な情報のページを「切り抜き資料」として準備しました。

あえて情報を限定することで、子どもたちは迷うことなく「文章を読んで、欲しい情報を見つける」という本来の学習活動に集中することができました。これは、情報過多な現代において必要な情報を取捨選択する「環境設定」の一つです。

2. 子どもたちの姿と成果

「ただ見る」から「観察する」へ

事前の国語学習を経たことで、当日の移動動物園における子どもたちの目の色が明らかに違っていました。

「かわいかった」という感想だけで終わらず、

  • 「図鑑には『硬い草を食べる』って書いてあったけど、本当にバリバリ音がする!」
  • 「ウサギの足の裏はどうなっているのかな?」
    といった、書かれている言葉(知識)と目の前の事実(実体験)を結びつけようとする姿が見られました。

 

  1. この授業を通して、子どもたちが手に入れたもの

今回の授業は、単に「動物と遊んで楽しかった」という思い出づくりだけではありません。教室での勉強と、実際の体験をセットにしたことで、子どもたちに3つの大きな成長が見られました。

① 「知っている」からこそ、もっとよく見える

国語科で知識と視点を持ってから生活科(動物とのふれあい)へ移行したことで、子どもたちの活動の質が向上しました。

国語(調べる)⇨ 生活(確かめる)

何も知らずに見るのと、「ここはどうなっているのかな?」と知りたくて見るのとでは、深い洞察への可能性が違います。 国語の授業で事前によく調べていたからこそ、子どもたちの目は「ただ眺める」のではなく、「真剣に観察する」目になっていました。 「勉強したことを確かめに行く」という目的があったからこそ、いつもの行事が何倍も充実した学びの時間に変わったのです。

② 本と実物の「答え合わせ」が生む感動

本で読んだことを、自分の目で確かめる。この「あ!本に書いてあった通りだ!」という感動こそが、学びの原点です。 また、「本にはこう書いてあったけど、実際はちょっと違ったよ」「なんでだろう?」という不思議に出会えるのも、実体験ならではの良さです。 「調べる→確かめる→また不思議が見つかる」という経験は、これからの学年で必要となる「自分で学ぶ力」の土台になります。

③ 「好き」を追求する力

クラス全員で同じことを覚えるのではなく、一人ひとりが「自分がもっと知りたい動物(推し動物)」を決めて取り組みました。 自分で決めたことだからこそ、子どもたちは驚くほどの集中力を発揮します。「好き」という気持ちが、一番のやる気スイッチになることを、子どもたちが改めて教えてくれました。

「1年生だから難しい」ではなく、適切な支援と興味を引き出す仕掛けがあれば、1年生でも高度な思考と表現が可能であることを、子どもたちが証明してくれました。
今後も、一つの教科にとらわれず、教科書の学びを教室の中だけで完結させず、豊かな実体験と往還させることで、子どもたちの「確かな学力」と「豊かな感性」を育んでまいります。

 

【チャレンジ力】【メタ認知】第5学年おまつり「桐蔭万博」

1.テーマ設定

5年生では、「チャレンジ力」と「メタ認知力」の育成を主題とし、おまつりのテーマを「学年じゃないとできないことって何?」と問いかける形で設定しました。 この問いかけの結果、学年テーマを「桐蔭万博」と決定し、各クラスの出し物を学校紹介、映画など趣向を凝らした「パビリオン」として企画・準備を進めました。

2.実行委員会

おまつりに向け、各クラスから数名ずつの実行委員を募集しました。実行委員会は、クラスごとの企画を持ち寄り、集約する中心的な役割を担いました。 また、実行委員会主導で、スタンプラリーや看板作りなどの学年企画を立ち上げ、「学年として運営する」という点を意識しました。

活動期間中は、実行委員会が定期的に会議を開き、以下の2点を確認する「振り返りの場」を設けました。

  1. 学年テーマ「桐蔭万博」とあっているか?
  2. 学年全体で協力してできているか?

この定期的な「確認と振り返り」が、子どもたちが自らの活動を客観視し、修正するメタ認知の機会となりました。

3.本番におけるチャレンジと臨機応変な対応

当日は、集客状況に合わせて教室のレイアウトを変更したり、来場者からのフィードバックを受けて企画内容を修正したりと、状況に応じて自らの行動を修正する姿が多く見られました。 特に、積極的に教室の外に出て呼びかけを行うなど、予期せぬ状況に主体的に対応するチャレンジ精神が発揮されました。

4.活動を通じた学びと次年度への展望

おまつり終了後には、活動を振り返る時間を設定しました。子どもたちの記述からは、準備段階での困難(著作権問題による企画のやり直しや、意見の衝突)や、当日のトラブル(在庫切れ対応など)を乗り越えた達成感が強く感じられました。 また、「来年は6年生」という最終学年を見据え、本実践で得た課題解決力を次へと繋げようとする前向きな姿勢も見られました。

5.子どもたちの振り返りより

最初はあまり人が来てくれなくて、呼び込みで人を増やして、缶バッジが人気で、結構の人が来てくれて、在庫が無かったりする物もあって、缶バッジを予約したのに作ってもらえなかったり、いろいろトラブルがあったけど、みんな前日とか準備を頑張っていて、意見が違って言い合いになったり、著作権の問題で最初からやり直しになったりとありましたが、、そこも頑張って乗り越えていてよかったです!!!!!!みんな頑張ろう!!!!!!!っていう気持ちを感じたので、よかったです!!!!!

受付での準備では、お客さんが楽しめるようにスタンプを用意して、楽しく、回れるようにしました。そして、受付ではお客さんが使ったゴミなどを回収する、ゴミ箱を用意しました。そして5年2組でお客さんが楽しめるように、音楽を流して、盛り上げたいと思い、音楽を流しました。

当日は、パビリオンを説明できるように各パビリオンの内容を確認して、説明の練習をしました。お客さんが楽しく、わかりやすく回れるように、説明をしました。そしてお客さんからわからないことなどを聞かれた時には相手がわかりやすいように答えました。各パビリオンの魅力など伝えることができたと思います。

片付けでは、受付が早く終わったので、違うパビリオンに行き、手伝いをしました。片付けも協力することができたと思い、今回の桐蔭祭りは楽しかったです。

 

 

【創造力】【エージェンシー】6年間の集大成、社会とつながる桐蔭まつり

今までの桐蔭まつりを越える

6年生の桐蔭まつりのテーマは「今までの桐蔭まつりを超える」というものでした。「ただ楽しむ」だけでなく、「社会とのつながり」を意識し、「防災」、「他者理解」、「多文化共生」といった社会の現状と向き合うという、テーマでした。

戸惑いと試行錯誤

とても大きなテーマを前に、何をどう作ればいいのか、具体的なイメージが湧かないまま時間が過ぎていく中で、大きな不安を感じている子も多くいました。
当初のテーマから変更を余儀なくされるチームもありましたが、柔軟に対応し、既に使用していた資材を新しいテーマに活かすなどの工夫を見せました。
資材の不足や、メンバー間の意見の衝突など、起きた問題に対し、児童たちは「チーム」で立ち向かいました。他のグループと協力をしたり、材料を交換し合って自分たちの作りたいものを作ったりするなど、強い団結力が生まれていきました。

桐蔭まつり当日

数週間にわたる葛藤と努力を経て、祭り当日を迎えました。児童たちが創り上げた空間は、来場者の驚きと笑顔に溢れていました。来場者のみなさんからは、「瓦礫を避けるゲームはとても流行っていた」「フォトスポットはクオリティも高く、とても面白かった」といった感想が寄せられ、準備の苦労が大きな喜びに変わりました。楽しさだけでなく、テーマの核心であった「社会貢献」も実現しました。展示を通してテーマへの理解を深めてもらい、募金活動を行い、多くの方々にご協力いただき、3団体へ寄付を行うことができました。

祭りを通した学び:6年間の集大成として

今回の桐蔭まつりでの取り組みは、まさに小学校で過ごした6年間で培った力が試される集大成となりました。子どもたちは、仲間と試行錯誤し、困難な状況を乗り越える過程で、創造力・エージェンシーをはじめとした6つのキー・コンピテンシーを大きく成長させました。
この経験は、児童たちがこれから中学校へと進み、社会に出ていくうえで、大きな自信となり、かけがえのない財産となるでしょう。

 

 

 

【創造力】【チャレンジ力】【エージェンシー】4年 お祭り

4年生は、昨年度の経験を生かして「もっと良くするにはどうしたらよいのか」を考え、学年全体のテーマを設定し、そのテーマの要素を入れた企画をクラスで考えるという形で進めていきました。学年全体のテーマは9月までの総合探究で高齢者福祉を学んだことを発展させ、「ユニバーサルデザインな企画を考えよう」としました。

【4年1組】

4年1組は「南国めぐり~寒い季節だからこそ心をあたたかく~」というテーマで、探検型スタンプラリー×ユニバーサルデザインの企画を実施しました。迷路を探検し、チェックポイントのチャレンジをクリアしてスタンプをもらい、ゴールを目指す企画です。

迷路の途中には点字ブロックやピクトグラムで案内するなどのUDの工夫が散りばめられています。

今回、学級会で3年生の時に行った小グループに分かれて各企画を行う縁日・屋台形式ではなく、クラスで1つの企画を行うアトラクション型にチャレンジすることになりました。

準備期間中、チーム間の連携不足や意見の食い違いといった課題に直面しましたが、その都度話し合い、一人ひとりの意見や考えを尊重して解決を目指しました。

子どもたちは、準備から本番までを通して「クラスで協力すれば、難しいことでも乗り越えられる」ということを、学び、成長することができたと思います。

4年2組は「春夏秋冬」をテーマに、4つのブースを作る活動に取り組みました。活動のスタートとなる話し合いでは、それぞれのやりたいことと全体のテーマを共存させつつ、3年生の時よりどう発展したものにできるのかを話し合い、企画テーマが決定しました。

ブースごとの準備では、どの年齢の人が来ても参加しやすい企画のアイデアを出し合い、難易度をお客さんが選べるようにするなど、誰もが楽しめる企画を作り上げていきました。また、細かい作業や大胆な制作など、様々な場面で一人ひとりが自分の得意なことで存分に力を発揮しました。意見がまとまらない場面では、話し合いでお互いの考えを調整し、より良いものを作り上げようとしていました。本番は全員が責任を持って役割を果たし、大成功で終わりました。新しいことに挑戦するために、話し合い、協働した経験は一人ひとりに大きな成長をもたらしてくれたと思います。

【4年3組】

4年3組は学年テーマであるユニバーサルデザイン(UD)の視点をもとに「誰もが楽しめる体験型」の企画を実施しました。風船バレーボール、新聞走り、コイン落とし、ターゲットストライク、感触くじの5つのUD遊びを企画・実行しました。
子どもたちはUDの考え方を理解し、既存の遊びに工夫を加え、創造力を存分に発揮しました。企画・立案から当日にかけ、こういうものをやりたいというエージェンシーと成功に向けたチャレンジ力にあふれていました。加えて準備段階では、クラスのみんなと作業する中で、俯瞰して考えるといったメタ認知的な思考も忘れずに取り組みました。
当日、クラス内は皆の楽しむ様子にあふれ、来場者も満足した笑顔で帰る大成功を収めました。子どもたちはこの協働と創造の経験を通して、大きな成長を遂げられたと思います。

【まとめ・振り返り】

 片付けが終わったあと、今回のおまつりの振り返りを行いました。準備や当日のことだけでなく、次を見据えて今回で得られたこと、次につなげていきたいことをまとめました。上級生の企画を見て、刺激を受けたようです。今回の取り組みで学んだことを生かして、また来年素晴らしいものをみんなで作り上げてもらいたいと思います。

 

【思いやり】【チャレンジ力】3年 お祭り 

3年生の子どもたちは、昨年度までお客さんとしての参加でしたが、今回いよいよ自分たちがお客さんを招いて発表する立場となりました。

桐蔭まつりの準備に当たり、まずは3年生全体で学年の目標(「思いやり」「チャレンジ力」「協力」「みんなを楽しませる」)を確認することから始まり、それらを元に各クラスでテーマ、そして内容を決めました。クラスの話し合いは実行委員が中心になって進めました。各クラス、試行錯誤しながら自分たちのテーマや企画内容を決めていきました。

1組:「自由チャレンジワールド」

クラスを3か所に分け、「おばけやしき&射的」「クラフト」「サバゲー(サバイバルゲーム)」の3つの企画を行いました。それぞれがやってみたいことを表現しつつ、お客さんに楽しんでもらうためにはどうすればよいかを考えて準備を進めました。

2組:「自然」

自然をテーマにして、「魚釣り」「わなげ」「射的」「おばけさがし」「自然クイズ」「スライムづくり」の6つの企画を行いました。各グループの活動や企画の中にどのように「自然」の要素を組み込んでいくかを考えながら準備を進めました。

3組:「サイエンス」

サイエンスをテーマに、自分たちがやりたいことが縁日形式でまとまり、「実験(スライム作り)」「工作(レジン作り・植物の折り紙)」の3つの企画を行いました。当日の企画がスムーズに進むためにどうしればよいか、予備実験を繰り返し、よりよいやり方を模索しながら準備を進めました。

お客さんを迎えたときにどんな対応をするか、前日準備までのところで各グループで話し合っていました。しかし、当日いざお客様を前にすると、想定していなかったことも色々と起こり慌てている様子もありましたが、一人でも多くのお客様に自分たちの企画に触れてもらいたい、楽しんでもらいたいという気持ちで一生懸命おもてなしをすることができました。

まつりが終わり、あっという間に片づけを行うと、はかなさを実感するのと二か月間におよぶ準備が充実していたことを振り返ることができました。この今年の経験を生かし、来年の桐蔭まつりではさらにレベルアップした姿を見せてくれたらと思います。