日別アーカイブ: 2024年3月8日

【思いやり・メタ認知・エージェンシー】~4 年宿泊行事 上郷~

4年生は、2 月 15 日(木)~16 日(金)に、上郷森の家にて、宿泊学習を実施しました。4年生としては、夏の宿泊行事に続いて 2 度目の宿泊行事です。夏の宿泊では、実行委員を【全体の企画運営・しおりを作成するチーム】【ホテル、バス、公共の場所での過ごし方を考えるチーム】【みんなが楽しめるようなレクリエーションを考えるチーム】の3つに分け、進めていきました。
今回も冬の宿泊行事の実行委員が、この宿泊行事をどのようなものにしていきたいかを話し合いました。前回の宿泊の経験や反省を生かして、今回は【自分で考え、班で考えて行動すること】がテーマとなりました。

具体的には、

①公共の場では、静かにしよう。

 

②集団生活を意識しよう。

 

③自分の事だけではなくみんなの事を考えよう。

④自分で判断、行動できる 2 日間。 となりました。この目標に向かって、部屋での過ごし方や食事中、活動中などで何に気を付けるかを班で話し合い当日を迎えました。

1日目

『体験学習!はまぎんこども宇宙科学館!!』
はまぎんこども宇宙科学館では、班行動で体験学習を通じてアタマとカラダを全力で動かします。未来の天才科学者誕生か??


自分たちだけが楽しむだけではなく、班長を中心に周りの人たちへの気遣いも忘れずに!!
「走ったら危ないよ」「次はどこに行こうか?」色々な体験を楽しみ、友だちと科学の面白さを共有することができました♪
「これ不思議だね~」

『到着!上郷森の家!!そして大自然ハイキングへ』
今回お世話になる宿舎の『上郷森の家』に到着しました。
昨年度の4年生もこちらでお世話になり、施設の皆さまも快く迎え入れてくださいました。部屋はとても広く、ゆったりと自然の中で過ごすことができます。到着してからは、まずはハイキング!
上郷森の家のすぐ裏は、ハイキングコースとなっているので、その大自然を堪能します。
もしかすると、野生の動物が…?? 「あ!リスだ!!」「しっぽ大きい~♪」「かわいい~✨」

『動かせカラダ!広がる表現!!TO MY HERO プロジェクト』
「TO MY HERO」では、体を動かしながら表現力を磨いていきます。指導してくれるお姉さんからは、「うまく踊ることより、楽しむこと!」を伝えられ、自分でこの空間を楽しくするために、とにかく笑顔で体を全力で動かしました。
「体を動かすのって楽しいね!!」「ぃぃいいいやっほ~~~~~~~い♪♪」

『力を合わせて充実した生活を!』
「TO MY HERO」のあとは、食事やレク、部屋での生活があります。友だちとの絆を深める大チャンス♪♪家族との生活とはちがい、友だちとの共同生活だということを考え、事前に班で話し合ってきたことを実行していきます。整理整頓やタイムスケジュールなどを班で確認し、周りへの思いやりをもって考えた行動を忘れずに♪
「 友 だ ち と の 生 活 は 楽 し い ね ♪ 」「 そ こ ! ま ず は 片 づ け を し ま し ょ う ~ ! !

2 日目
『おこせ、火!役割分担で火おこし体験 そしてご褒美へ✨』
2日目の天気は快晴。子どもたちの活動にも笑顔が咲きます。さて、2 日目の午前は仲間と協力して火おこし体験です。まずは「薪割り」です。“オノを振って薪を割る”ではなく、“トンカチで叩いて薪を割っていく”「キンドリングクラッカー」を使って薪を割っていきます。「キンドリングクラッカー」は、ニュージーランドの 13 歳の少女が自らの経験を逆転の発想に変え、発明したアイテムだそうです。そんな知識も教えていただきながら、ケガをしないように薪を割っていきます。
「オノじゃないから危なくないね!」

無事、火がつけられたらご褒美のマシュマロ焼き~♪
「甘くておいしい~」「焦げちゃったけど気にしないよ!

『社会や科学でも学習した、ゴミ学習@プレパーク栄』
お世話になった上郷森の家を出発し、プレパーク栄へ。こちらでは、「廃油を使ったキャンド
ル作り」と「ゴミ収集車を見学し、ゴミ収集についての学習」を行いました。ゴミ袋に集めると
き水切りがどうして大切か、ゴミ収集車がどのような仕組みになっているかを学び、社会や科
学で学んできた知識がよりアップグレードされて子どもたちの力となりました。自分たちの生
活に密接したことなので、よい経験ができました。
「水分が含まれてると燃えにくいのか!」「ちゃんと分別しよ…」

2 日間、友だちと協力して、荷物の整理、時間の管理、お風呂、食事、体験学習など、何をしたらよいかどうしたらよいか、自分たちで考えて行動する場面がたくさんありました。時には自分勝手になってしまうことや反省することもあったかもしれません。これらを自らの経験とし、5年生の宿泊行事では、さらに成長した姿を見られることを楽しみにしています。友だちと過ごしたこの2日間で学んだことを今後の生活に生かしてほしいと思います。

 

 

【創造力・チャレンジ力・メタ認知力・思いやり】教育実践「音楽会」~みんなで一つの作品をつくりあげよう~

音楽会は、2月13日(火)~3月1日(金)に行われました。

インフルエンザなどの影響で1週ずれ込みましたが、何とか無事に終えることができました。

鼓笛隊と合唱団の発表において、学級閉鎖となった4年2組が参加できなかったことは、とても残念でした。

しかし、今年度は、コロナが落ち着いたこともあり、全学年の保護者の皆様に直接ご覧いただくことができ、子どもたちの喜びも大きかったと思います。ありがとうございました。

 

1年生は、「はるなつあきふゆ」と「きらきら星」を演奏しました。はじめての音楽会という中で子どもたちは1年間での学びを最大限生かして演奏に取り組んでくれました。「はるなつあきふゆ」では、季節ごとにイメージを持ち「強弱」という表現方法を一生懸命考え、「きらきら星」ではフレーズごとの旋律の特徴に合せて表現の変化を考え、歌と鍵盤ハーモニカで演奏しました。音楽会当日は、自分たちが学んだことを表現に生かすことが出来た素敵な演奏でした。

 

2年生は、「こぎつね」と「赤いやねの家」を演奏しました。昨年の学びに加えて2年生では「拍子」や「音楽の構成」などを学びました。その力を活かして「3拍子にのれるように」や「ABA構成のBの部分はもりあげたい」など2年生だからこそ出てくる音楽表現がたくさんありました。当日は、歌と鍵盤ハーモニカで見事にこだわりの音楽表現を実現してくれました。

 

3年生は、「山のポルカ」をリコーダーで演奏し、「赤いやねの家」「世界中の子どもたちが」を歌いました。曲想を思い浮かべて音色や声の出し方を工夫し、表情豊かに表現することに重点を置いて練習しました。少し難しい指使いにも慣れ、明るい声や優しい声など変化をつけて歌うことで、自分でイメージした雰囲気を伝えたいという思いがあふれる演奏になりました。

 

4年生は、「茶色のこびん」の合唱奏を行いました。授業で積み重ねたものを発表する、ということから、教科書の中の曲を選んでいます。リコーダーでは、息の使い方やタンギングのよる音色や響きに気を付けて、表現を考えました。拍にのって楽しい雰囲気で演奏し、歌うことができたと思います。また、子どもたちのサプライズ企画として、「2分の1成人式」も行いました。

こちらでは、子どもたちが保護者の皆様へ感謝のスピーチをし、「ありがとうの花」の歌をプレゼントしました。

 

5年生は、合奏「威風堂々」と二部合唱「気球に乗ってどこまでも」を演奏しました。合奏は耳慣れた旋律をリコーダーで堂々と演奏するために、タンギングや強弱をイメージして取り組みました。伴奏となる鍵盤楽器も単なる和音ではなく、行進曲をイメージして合わせました。合唱では歌詞の表現する世界をのびのびと歌うために想像を広げ、手拍子などで明るい雰囲気を作ってくれました。

 

6年生は、「いのちの歌」の合唱と合奏を行いました。合唱は、一人ひとりが歌詞の意味を考え、理解することから始めました。「人との出会い、共に生きていくことの喜びと尊さ」これをテーマに想いを込めて歌いました。

合奏は、楽器ごとに小グループを作り、お互いに聴きあい、サポートしながら練習を重ねてきました。譜読みの苦手な友だちのために、拍を言葉で刻んだり、オリジナルのカタカナ楽譜を作るなど、子どもたちの思いやりあふれた一面も見ることができました。

小学校生活最後の演奏は、とても良い記憶になったと思います。

 

合唱団は、「ペガサス」「リフレイン」「卒業の季節」の3曲を演奏しました。どの曲も、一つ一つの表現にこだわり「語頭」「語尾」の歌い方についてもたくさん考えて、子どもたちは素敵な音楽表現を披露してくれました。その中でも「リフレイン」はアカペラという難曲でしたが子どもたちは諦めることなく全力で練習に取り組んでくれました。その練習でのプロセスに大きな価値を感じる時間となりました、

 

鼓笛隊は、「ボギー大佐」「涙そうそう」「リトル・マーメイド・メドレー」の3曲を演奏しました。伝統的なマーチと、心にしみる歌、そしてミュージカル映画と、今までにない選曲でしたが、新しい世界にチャレンジしようとする様子が見られました。

今回の音楽会では、子どもたちはみな堂々と精いっぱいの自己表現ができました。これは、保護者の皆様のご協力はもちろん、子どもたち自身が、普段の授業をしっかり積み重ねてきた証です。

保護者の皆様に発表する、という目標に向かい、みんなで考えながら、協力して大きな家を築き上げるように音楽を作ってきました。

子どもたちにとって、大変大きな力になったと思います。

これからも、子どもたちのコンピデンシーの育成のために、音楽科は努力を重ねていきます。