月別アーカイブ: 2022年6月

【思考力・創造力・チャレンジ・思いやり・エージェンシー】スポーツフェスタの日

梅雨入りした影響で、朝方は小雨が降っていました。規模を縮小して実施することも検討されましたが、子どもたちの想いが天候を変えたのか、曇り空になり、午後の高学年の時には晴れ間も見えるようになりました。

1・2年

リレー、障害物、サッカー、フリスビー中当て、なわとび&フラフープ、バスケゴール入れ、山アスレチックの7種目から選択。色々な種目にチャレンジしたり、1つの種目に没頭したり思いはそれぞれ。「他学年と友だちになって名前を覚えよう」というテーマにも積極的に取り組み、声を掛け合いながら行っていました。

時間の許す限りやりたい種目を思う存分楽しみ、笑顔があふれる時間となりました。

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3・4年

4年生が3年生と楽しめる種目というテーマで企画しました。

「どろけい」

総勢205人による壮大な鬼ごっこ。グラウンド全部使ってのどろけいとなりました。捕まってしまっても友だちが助けてくれたり、警察も必死に捕まえに行きました。

「ドッジボール」

3・4年合同チームで1組対2組対3組。いつもより大きめのコートでクラスを半分に分けてのドッジボール。4年生の力強いボールを捕ったりよけたり。3年生も4年生と協力して大活躍でした。

「リレー」

同じく3・4年合同縦割りチーム。各クラス4チームに分けて、12チームでレースが行われました。授業で習ったバトンパスも上手にできていました。

3種目をみんなで行い、4年生が司会や説明をしながら楽しい時間となりました。

s-3.4年② s-3.4年①

5・6年

ドッジボールと選択種目の2種目。

学年別クラス対抗のドッジボールは、クラス間の団結が高く、さすが5,6年生だけあって、迫力があり、見ている方もやっている方も応援・競技に熱いものが伝わってきました。選択種目は、サッカー場でリレー、障害物走、体育館でソーラン、グラウンドでハンドボール、ドッジボール、スポーツ鬼ごっこの6種目から選択。6年生が中心となって、種目決定、競技運営までも自分たちで行いました。それぞれの場所に分かれている分6年生が大活躍。5年生とともに楽しい時間を過ごすことができました。

s-5.6年① s-5.6年② s-5.6年③

 

【思考力・思いやり・エージェンシー】5年生 田植え

5年生の総合学習では、「お米ができるまで」について調べ学習を行ってきました。お米ができるまでにはどんな工程があるのだろう?という問いかけから調べを進めると、「『米』という漢字の中に隠れている八十八は、お米ができるまでにやることの数なんだって!」という声があがりました。お米は長い道のりを経て私たちの口に入っていることに気づいた子どもたちは、主な作業工程について担当を決めてグループに分かれてさらに詳しく調べていくことにしました。すると、田植えの前に苗を踏んで強い苗が育つようにしていることや、どの工程においても昔と今とではやり方が変わって機械化が進んでいること、昔は代掻きを牛や人の足で行っていたこと、米作りは雑草と虫との戦いであること、精米することで消化がよくなること……など、たくさんの知識を得ることができました。自分の担当した作業について新聞にまとめ、学びを共有しました。

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そして6月7日、学園内の実習田で「田植え」を体験しました。前の週は雨で延期になっていたため、「この日はなんとしても晴れてほしい!」と、子どもたちはてるてる坊主を作って空にお願いしてきました。その甲斐あって、無事に田植えを行うことができました。保護者の方にもお手伝いをしていただきながら、子どもたちは張り切って苗を植えていきました。

事前に植栽部の方から、代掻きや苗づくりの写真もいただき、自分たちが行う田植えも多くの工程の一部であることを改めて確認して田んぼに向かいました。泥の中に足を踏み入れると、思っていたよりも深い!泥の中ってあったかい!!と大はしゃぎしながらも、苗を大事に持ち、植栽部の方の指導に真剣なまなざしを向け、一つ一つ丁寧に植えていく子どもたちの姿がありました。自分の足跡にできた穴をしっかりと埋めてから次の苗を植え、少しでも倒れてしまうとそっと支えてまたしっかりと植え直していました。田んぼや苗を大事にする姿がとても印象的でした。

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これまで百科事典や本、インターネットで調べてきた情報と実体験がリンクすることで、子どもたちにとってさらなる大きな学びとなりました。

子どもたちの感想を紹介します。

土ははじめ入った時はグチョグチョして気持ち悪かったけれどだんだん慣れてきました。日向のところはあったかいけれど、日陰は冷たかったので、田んぼは日光によってかなり温度が変わるんだなと思いました。苗の根っこと根っこが絡み合っていたので、うまくちぎらずに分けるのが大変でした。苗を植える時は、でこぼこした泥の中にずぶずぶ入る感触が気持ちよく感じました。稲になっておいしいお餅を作るのが楽しみなので苗の成長が楽しみです。また田植えをやりたいです。(Т.N)

 田植えに入った時の土の感触がグニュグニュしていて、ひき肉をこねる時みたいだった。泥みたいで足にまとわりついてくる感じで足が沈む感触もあった。稲を植えている時には安西さんがアドバイスをくれたので、上手に苗を植えることができた。苗の手触りはニラみたいにツルツルしていて、根っこは頑丈だった。田んぼの水温は割とあたたかかった。田んぼの中を移動する時は、重いものを足で持ち上げているような感じだった。苗が成長してもち米になったらお餅つきをして食べたい。(М.K)

今回田植えを経験して実感したことは、農家さんの苦労です。24時間365日1日も休まず田植えの整理などを、欠かせずやっているのを聞いて、びっくりしました!!(T.R)

水田の泥は普通の泥よりいい感じがした。苗を植えてみた。根っこを入れるのが難しくて、心と腰が折れそうかも…と思った。踏んだところはちゃんと直しておかないといけなかった。踏んだところに植えると埋まらないから。田植えは楽しかった!次この場所に来るのは稲刈りの時だっ!(O.K)

苗の葉っぱをよく見てみると、線がスーッとなっていて、平行線だった。苗を匂ってみると、いいにおいじゃないけれど、山のにおいがした。

毎年豊作になるかわからない中、お米を作ってくれている農家さんに感謝の気持ちが深まりました。これからも農家の人への感謝の気持ちを忘れないようにしたいです!!(T.R)

田んぼは思ったよりぬるかった。泥がぬるぬるしていて不思議だった。縦と横に綺麗に植えることが難しかったけど、赤い印のあるロープが目印になって便利だった。稲作は天候に左右されるので、大変だと思った。安西さんが苗の管理、田起こし、代かきなどたくさんのことをやってくれたので、田植えが無事にできて良かった。(O.T)

稲や田んぼの良い状態に一週間の間ずっと保管してもらったり、先生や大人の人が色々手伝ってくれたり、田植えのサポートを沢山してもらえたおかげで田植えを出来ました。安西さんから稲の植え方や持ち方を教えてもらって、大変だったけど楽しかったです。ドロは、慣れない時足が沈んで転びそうになって焦りました。(O.M)

3組がやろうとすると小降りの雨が降って(3組だけやれない説?)と思ったけど普通にできた!安斉さんが、稲を植えるときに分かりやすい説明をしてくれ、稲を植える量も教えてくれた。土がなんだかネチョネチョしててちょっと気持ち悪かったけど、段々慣れてくると、そんな事関係なくなった。難しかったけど、稲を植える体験が出来て楽しかった!稲が足りなかったので、おかわりした!おかあさんたちも皆楽しそうだった。(S.M)

 このような経験も伴う学びによって、子どもたちは、今までよりも、「お米を育てる大変さや楽しみな気持ち」に思いを馳せられるようになると思います。

 また稲の成長を見に田んぼに行けるのが楽しみです。

 

【チャレンジ】【思いやり】【エージェンシー】2年生 遠足(王禅寺ふるさと公園)

2年生 遠足(王禅寺ふるさと公園)

2年2組担任 三柴 里江子

 5月25日(水)に、ようやく遠足に行くことができました。

はじめに計画していた5月13日(金)は、残念ながら、雨のために延期になり、25日をずっと楽しみに待っていました。25日は皆、リュックをうれしそうに持ってきて、目一杯楽しんで帰ってきました。

今回の遠足の目的は、自分たちで計画して班活動を楽しむ、ということです。

決められた時間に決められたことをするのではなく、自分たちで時間の配分を考え、何をして遊ぶか考えました。

2年2組では、クラスの席順で決まる生活班で、4人グループを作りました。

話し合いの際には、遊ぶことができる場所と時間を提示し、グループで、何をして遊ぶか、どれくらいの時間を使うか、話し合いました。グループメンバーの特性が出た話し合いでした。リーダーを決めるというのは特に決まっていませんでしたが、役割分担をして、リーダーを決めている班もあり、分単位で細かく計画を立てている班もあり、じっくり地図を見て、どのように遊ぶのが効率的か考える班もありました。

また、昼食後、学年全体で遊具のある広場で遊べる時間が30分あったので、その時間に何をするか、ということも話し合いました。公園の広場なので、サッカーなどの球技は無理と考え、フラフープや長縄、ゴム跳びなどをする計画を立てました。

各班で話し合った結果をロイロノートに提出し、皆で計画を共有しました。

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当日は、出発までに時間があったので、どんな1日にしたいか、話し合いました。出てきた意見は「楽しい1日にしたい。」

楽しい1日にするには、どうしたらいいかな、という投げかけに、

・喧嘩をしない

・ゆずりあい

・誰とでも仲良くする

という意見が出ました。では、どうしたらいいかな、という問いかけには、

・友達をはたいたりしない

・文句を言わない

・自分勝手なことをしない

という意見があがりました。

仲良く過ごすためにはお互いに譲り合うことが必要な面が出てくるけれど、自分の意見が言えないままだと自分がつまらなくなってしまうし、自分の意見だけを通そうとすると、自分は楽しくても、周りの友達は楽しくなくなってしまう。だから意見を出し合って、話し合いで決められるといいね、ということを確認して出かけました。

公園では、初めに外周を1周して、改めて、公園内の施設を確認しました。その後、各班に分かれて活動開始。順調に計画通りに楽しく遊べている班がある一方で、グループからはぐれてしまう子や、やりたいことの折り合いがつかず班員が分かれてしまう班、喧嘩が始まってしまった班も出てきました。

しかし、人が集まれば、意見の違いが出てきてしまうのは当然のこと。そこでどうすればよいか考え解決できるようにする、というのが今回の目的の一つでもありました。なぜ、意見がぶつかってしまったのか、解決するためにはどうすればよいのか、トラブルがあった班は自分たちで話し合いをしました。子どもたちは、自分が嫌だと思ったこと、逆に相手への配慮が足りなかったこと、今後はどうすればいいのか、といったことについて、自分の考えを出して話し合い、和解して、その後は仲良く遊ぶことができました。

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「楽しかったことも喧嘩をしてしまったことも全部大切な経験、喧嘩をしてしまった班もあったけれど、自分たちで解決することができた。今日の経験は次につながるよ。」という話が低学年総括主任よりありました。喧嘩をしてしまった子どもたちも、どこか誇らしげに挙手し、自分が頑張ったことを心の中で認められたようでした。

頑張って計画を立てたけれど、計画通りに物事を進めるのは割と難しいということ、でも、計画を立てておくことで見通しを持って活動ができること、計画とずれてしまったとしても、グループで遊んでみたら楽しかったこと、意見が合わなくて喧嘩をしてしまったとしても、話し合いで解決できることなど、今回の遠足で、子どもたちは、自分たちで計画を立て実行することと共に、人との交わり方を学ぶことができたように思います。

今回の経験を活かして、秋の遠足もまた、グループでよりよい活動ができるように支援を重ねてまいります。

 

【思考力】【チャレンジ力】3年社会科「学校のまわりを探検しよう。」

単元「私たちのまち」の中の「学校のまわり」では、実際に歩いて感じ、目で確認する活動を行いました。「探検の準備をする」→「探検に行こう」→「探検の振り返りをしよう」の流れで行いました。

〇探検の準備をする:「探検の課題を立てる」

配られた自分専用の白地図を見て、学校の位置を確認し、探検のイメージをしました。(お楽しみ感をもたせるためルートは明かさずに。)班に分かれて探検の課題(単元の学習面でどんなことに注目して歩きたいか)について話し合い、探検をするときの約束(気を付けること)も確認し合いました。また、楽しむための工夫も話し合い、充実した探検になるようにしました。この工夫の話し合いを行うことで、意欲が引き立たされ、主体的になれたと思います。

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〇探検に行こう:「歩いたところに印と地図記号を書く」

お天気も良くまだ夏前であるため、探検には適した時期でした。本日の課題は、探検バッグに挟んだ近隣の白地図に①通った道に線を引いていく、②見つけたものを地図記号で書いてみる。(記号がわからない場合は、後で調べられるように記す。)

出発後、上り坂と下り坂を繰り返しました。「学校ってどんなところにあるのかなあ?」という質問も投げかけました。角を曲がった時に「地図を見てー。」と声かけをすると、「えー今どこ?」「ここだよ!」などの声が聞こえてきたり、「えー、わからない。」という声もありました。地図記号も、書けている人もそうでない人もいました。

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入学して以来現在までコロナ禍を生きる3年生にとって、今回の探検はワクワクする行事の1つだと思うので、大人数での街歩きには心配もありました。しかし、探検の約束を意識し、危険な行為は殆どなく、楽しい探検となりました。また、今回は保護者の方にサポートもいただき、安全に終えられたことに感謝いたします。

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〇探検の振り返り:「探検から気付いたことは何か」

探検中に描き込んだ白地図を完成させました。みんなで①方位記号を描き、②通った道に線を引き、③地図記号とその位置を確認しました。その後、④探検をして気付いたこと、を発表してもらいました。発表では、この地域の特徴を捉えた発言が見られ、次の「市の様子」へも繋がるまとめができました。本単元において実際にまち探検をしたことは、大変有意義であったと感じることができました。

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