5年生は、前回の「田植え」に引き続き、キーコンピテンシーの「チャレンジ力・思いやり」の育成を目指し、袖ヶ浦海岸にて、地引網・魚捌きの体験をしてきました。児童の主体性と社会性を育む貴重な実践の機会である遠足は、未知の感覚や大変な作業に対して前向きに挑戦し、最後までやり遂げるチャレンジ力、環境の中で互いに声を掛け合い、助け合いながら、学年全体で一つの作業をやり遂げる力こそ、協働性を育み思いやりの心の育成につながる大切なカリキュラムとなっています。事前学習では、社会では漁業について、科学では魚の生態について、道徳では漁師さんという仕事(キャリア教育)について、様々な教科の視点から幅広く漁業について漁師という仕事について学びました。また、同時進行で「漁業・魚捌き(・田植え)」のいずれかを自分でテーマ設定し、現在進行形でミニ探究も行いました。
道徳では動画「サンマを追って1000キロ~北海道・根室の漁師たち」を見た後、「働くことについて本当に大切なことは?サラリーマンと漁師の会話より」を読み、働くことについてのそれぞれの価値観について、ロイロノートにまとめ、意見交流しました。
朝学習の一環として進めている「ミニ探究」では、課題の設定→情報収集→整理・分析→考察・結論→新たな課題の設定の流れで取り組んでおり、今回の遠足は現地で情報収集ができる機会になることを期待していました。授業やミニ探究で、学んだことや調べたことは本やインターネットからのみ見える写真であったからか、子どもたちからも「実際にやってみたい!」、「近くで見てみたい!」といった声がありました。
子供たちが「探究の時間」に調べた問いと情報(ロイロノートより)
いよいよ遠足当日。前日までの悪天候から心配されていましたが、清々しいほどに晴れました。現地に到着し、すぐに地引網体験を行いましたが、釣果は小さいイカさんが一匹としらすが手のひらに乗るほどの量でした。それらを見た子どもたちは、「釣れないこともあるよね」、「こういうこともあるのに、それを仕事にしているのか、大変だな」と言った、声が聞こえました。事前学習やミニ探究で、漁業におけるバックボーンを知識として持っていることもあってか、子どもたちなりの思慮が感じられました。
次の魚捌き体験ではサバを捌きました。何回か捌いたことがある子もいれば、初めて捌く子もいました。「目がこわい…」、「ぬるぬるしている」、「包丁がうまく使えない」と言った不安そうな声もあれば、「包丁はこうやって持つんだよ」、「骨を見たらいいんだよ」などサポートする声もあり、思いやりを感じる場面が見られました。2つの体験は、子どもたちが「想像」と「リアル」を紡ぐことができた1日となりました。
子どもたちの日記の一部を紹介します。
「初めての地引網体験」
僕たちは、地引き網をしました。二宮駅に着いたとき、「ここで魚が取れるのか…」と思いました。約500mほど歩いて、海に着いた。その時、心がおどるくらいワクワクしました。
地引網の準備ができ、「さあ引っ張るぞ!」と思いました。みんなで、ありの大群のようにゾロゾロと歩いて引っ張った時は興奮が止まりませんでした。
引き上げた魚の結果は…?『ほぼ0』でした。釣れたのはイカ1匹と生しらす5匹くらい。意識が飛んでいきそうなほどショックを受けました。漁師さんもこんなにとれないことはないと驚かれていました。こんなに晴れているのに。みんなで一生懸命綱を引いたのに。前日までに続いた雨模様で魚が逃げて行ったのかもしれない。でも自然の力は偉大で、小さな変化にも敏感で繊細なものなんだとも思いました。
今回の遠足について「自分デザインノート」の振り返りには、あんなに頑張って皆で重い地引網を引いたのに何の報酬もなかったことの残念な思いと漁師という仕事の大変さを改めて実感することができ、良い体験ができたと感じた言葉が多く見受けられました。友達と声を掛け合いながら地引網を引いたこと、ともに残念な気持ちを共有しつつお互いの頑張りを称えあえたこと(他者への感謝・思いやり)や不慣れな魚さばきも最初はやり方がわからなかったり生の魚を扱ったりすることが怖かったけれど、やってみたら楽しかったというチャレンジ力(自己改革)のプロセスを全体の場で共有することができました。
学習の成果としては、前回の泥まみれになって実際に代掻きや田植えをする経験から子供たちに「やればできる」という「挑戦」することへの自信から、期待通り思い通りの結果に至らなくても、冷静に原因を追究し思いを共有できるという更に新たなステップを踏むことができました。
またミニ探究でのやりとりを共有しながら深めることによって、疑問を追究し学び、実際に体験することのことの大切さ、社会の仕事に対する意識、「日常の思いやり」への昇華として、今回の体験で芽生えた「チャレンジ力」と「思いやり」を、日々の教科学習からどのように接続的に結び付けていくか、実生活に結び付き、児童が将来の見通しをもってカリキュラムマネジメントに取り組めるよう、今後も生かしていきたいと思います。
6/19(金)に6年生の遠足が行われました。
6年生の遠足は、自分たちで鎌倉市内を巡る行程を考えるものなので、事前準備がとて
も大切になります。単なる観光をするのではなく、遠足の行程に自分たちでテーマ設定
をすること。テーマに沿った見学地の選定と、見学地についての事前調べ。これらのこ
とをしていきました。
子どもたちのテーマ設定と見学地選定の例としては、
テーマ:「鎌倉御朱印めぐり」
見学地:浄妙寺、寿福寺、円覚寺、建長寺
という班がありました。古い街並みや歴史など、様々なテーマに沿った見学地が選ばれ
ていました。
鎌倉の地図を見ながら見学をしたい場所だけを選べばよいのではなく、自分たちで巡っ
ていくことから、「見学をした場所から次の見学場所までのルートと所用時間」,「必要
な金額」などについて調べ深めました。その上で見学班のメンバーで相談をして、「計
画が実現可能かどうか」などについて話し合い、できるだけ多くの人のアイデアが反映
されるように当日の行程を決定していきました。
「まず、チェックポイントを確実に通過しようね。」
この遠足は、鎌倉駅まで自分たちで集まるところからスタートします。最寄り駅が近い
人たちで組んだ集合班で、「待ち合わせの場所」,「待ち合わせの時刻」,「自分たちが乗
る電車」などを相談して決めました。ここが最初の難関でしたが、どのグループも途中
駅(横浜駅・藤沢駅)でのチェックポイントを時間内に通過し、鎌倉駅に集合すること
ができました。
「建長寺」,「鎌倉大仏」,「長谷寺」,「円覚寺」,「源頼朝の墓」,「銭洗い弁財天」,「小町通り」,「由比ガ浜」など、見学班の目的地は多岐にわたります。
「行程表より少し時間が押しているよ!」
「どうしよう?目的地を変更しようか?」
この日の鎌倉はとても多くの観光客が訪れていて人出が多いため、電車やバスでの移動も計画したようにいきません。
なんとか午前中の見学が終了し、長谷駅近くにある「味亭」で昼食を取りました。クラスごとに高徳院の大仏の前でクラス集合写真を撮ってから午後の活動開始です。「午後も少しずつ時間が押し気味だね。」
「ここをカットすれば時間内に収まりそうだよ。」
「江ノ電が混んでいて乗るのに時間がかかりそうだから、バスでの移動にしたらどうかな?」
現地では想定外のことも起こります。見学班のメンバーで知恵を出し合って、時間に間に合うように計画を変更していき、午後の活動が行われていきました。遠足の再集合場所である鎌倉駅にほぼ時間通りにみんなが無事に戻って来られました。
「今日は気温が高くて喉も乾いたけれど、ほぼ行程表通りに鎌倉を回ることができて満足だったよ。」
「行程表がとても役に立ったね。でも、時間読みが少し甘いところがあったからそこは反省点だね。」
自分たちで計画した遠足だからこそ、より思い出深いものになったと、多くの子どもたちからの声がありました。
事後学習では、Yチャートで項目ごとに反省点をまとめて、文章にし、その内容をまとめたポスターを1人1人が作りました。自分たちが2月に行う京都修学旅行に向けての反省とともに、次の6年生に向けて、よりよい遠足にできる参考資料になったらと考え、作成をしていきました。
京都修学旅行はさらに思い出に残り、深く学べるものになるように、支援して参ります。






































