【思考力・メタ認知・エージェンシー】町探検―自分の生活を支えてくれている人たちの仕事を調べよう―

2年生では生活科の単元「町探検」を、生活を支えてくれている人たちの仕事とそのやりがいに注目をしての学習を進めています。

まず授業では、自分がどんなところを通って、どんなものを利用して登校しているのかを振り返りました。家から学校までに電車やバスを利用していて、そこで働く人たちのおかげで安全に登下校できているということに気が付きました。

つぎに、働いている人たちはどんなことを考えながら仕事をしているのかを考えるため、身近にあるものから考えてみようと、本校にあるラーニングスペースの設置物について、どんな意図があってそれが置かれたのか予想を立てました。

予想を立てたあと、実際にラーニングスペースを作るときに中心的な役割を担った石故副校長にお話を聞き、子どもたちは自分たちの思っていた以上に、多くのことが考えられて設置されていることに気が付き、より良いラーニングスペースの使い方も考えることができました。

次に、世の中の人たちはどうだろうということから、都筑郵便局にお願いをして、見学をさせてもらいました。子どもたちは、どうやってたくさんのお手紙が一人ひとりの家に届くのか、そのためにどんな工夫をしているのか、郵便局の方の働き甲斐についてのお話を伺いました。

働いている人たちにたくさんの思いや考えがあることを学んだ子どもたちは、次にお家の方はどうなのかを調べてみることにしました。自分がお家の方のお仕事について、どんなことをやっていて、それはどんな人が喜ぶ仕事なのか、そしてどんなことを働き甲斐としているのかを予想してみて、その予想が合っているかインタビューを行いました。いつも関わっているはずのお家の方が、自分が知っていると思っていたこと以上にたくさんのことをしていることや、どんな人のために働いているのか、発見することができました。

こうしたことが掴めた上で、自分の生活を支えてくれている人にはどんな人がいるのかを改めてウェビングマップに書き出してみました。子どもたちは直接関わる人だけでなく幅広く、こうした人たちによって生活が支えられているのだなと書き出すことができ、子どもたちの認識の広がりを見ることができました。

子どもたちは、自分の生活を支えてくれているなと思う仕事について、より深く調べてみることにしました。お家の方へのインタビューを生かして、「どんなことをしているのか」「どんな人に喜ばれる仕事なのか」「その仕事にはどんなやりがいがあるのか」を調べてきました。今後はこの調べてきたことを、新聞の形にまとめる活動を行います。

子どもたちがもっと大きくなって自分のやりたい仕事について真剣に考えるときが来た時、この取り組みで学んだ働く人たちの努力や工夫、やりがいが、その一助となることを願っています。