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3年ホームルーム「みんなに知ってもらいたい!~1分間スピーチ~」(小学校)

3年生以上は、朝の会で1分間スピーチに取り組んでいます。
朝の会は日直(児童)が進め、連絡内容がすべて終わったら、1分間スピーチを行います。アクティブラーニングの基礎トレーニング活動として、子どもたちは「1分間スピーチ」を楽しみながら、毎日続けています。
現在、3年生の1分間スピーチのテーマは、「クラスのみんなに伝えたいこと」です。
「クラスのみんなにどんなことを伝えると喜んでくれるのだろう?」
「でも、ただ話すだけだと受け取ってくれるかどうかわからないな。」
この試行錯誤が、子どもたちの「思考力」を育みます。

①日直さんは、スピーチで画像を使いたい場合には、前日までに「ロイロノート」でデータを提出します。スクリーンに映し出すと、発表の手助けになります。事前に写真や資料を提出した子も、前日になって、データをより分かりやすい形に改良して再び提出してくることもあります。
   

②聞く方も、もちろん大切です。発表者の方を向いて、どんなことを伝えたいのかを聞き取る力です。相手が発表しやすいような雰囲気をつくります。「思いやり」の心を育む瞬間でもあります。
発表が終わった後、1分間スピーチ感想用紙に感想を書きます。
   

③発表の感想を、用紙に書いて相手に伝えます。
「発表を聞いてどう感じたのかな。」「どんなことを伝えると相手の子に上手く伝わるかな。」
そんな気持ちがにじみ出る手紙のように書く子もいます。
   

④最後に、発表者に感想用紙を渡します。
感想用紙を受け取った発表者は、「周りからはこう見えたのか。」「次はこういう風にして、みんなに伝えよう!」と「メタ認知力」が高まります。

このように、1分間スピーチは、「今日一日を前向きに頑張っていこう」と、日直が朝の会で毎日発表しています。お互いを知り合うことばかりでなく、一人一人の発表を楽しみにして、質問が出たり、子どもたちのその日の話題になったりします。これからも、「子どもたちの成長」の取り組みの一つとして続けていきたいと思います。

 

3年科学「影がうまくできな~い!~太陽と気温~」(小学校)

3年科学「太陽と気温」の学習です。今回の授業では、日時計を作成して、太陽の動きを学びます。この日までに、1週間かけて1時間ごとの影の位置を集めてきました。そのマークした影をヒントに、どうやって太陽が動いているのかを、懐中電灯を使って実際に自分たちで調べてみようという実験を班ごとに行いました。実験で検証した後に、班ごとに発表しました。

【実験】
「まずは、10時のときの影の長さにピッタリ合わせよう。」
「そこから11時の影の位置まで動かすと…」
「あれ、影の位置が合わないな~?」
「真上から光を当てると影ができない!」
各班では、自分たちが集めてきた実際に数値と、仮想の太陽を使いながら、さまざまな事象に気付きます。
子どもたちの「創造力」がアップし、新たな発見とともに「エージェンシー」を培っている瞬間です。
   

   

【発表】実験後、発表に向けて準備をします。
①気が付いたことを、ホワイトボードに仲間と話し合いながらまとめます。
②班員の中から発表者を一人選出します。
③発表者が、班で話し合った内容をみんなにわかりやすく発表できるように、班員みんなでサポートし、準備をします。
④発表者は、スクリーンを使って発表します。
⑤発表者以外は、メモを取り、どんな発表だったかを手元のプリントに残しておきます。
   

このような流れで授業での発表が行われました。
特に、発表者が決まってから発表に向けての各班のチームワークには、大きな成長を感じました。
「今日は僕か!」
「ここもっと図を入れたほうが話しやすい?」
「この漢字なんて読むのだっけ?」
あたふたと準備をしながらも、みんなが主役で、みんなで考える活発な学習活動となりました。

 

クラブ活動開始!「待ちに待った活動日」(小学校)

新型コロナウィルス感染症の影響で、休止中だったクラブ活動がやっと始まりました。暦の上では秋ですが、まだまだ暑い毎日です。それでも子どもたちは「楽しみにしていたクラブがやっとできる!」と、みんな元気にそれぞれの集合場所に向かっていきました。4~6年生の活動なので、6年生がリーダシップを発揮して、各クラブをまとめます。6年生が中心になって、練習をしたり、時には試合をしたりして、充実した時間を過ごします。活動では、「思考力」「創造力」「チャレンジ力」「メタ認知力」を、クラブのメンバーや仲間とは「思いやり」「エージェンシー」を存分に培ってほしいと思います。

【集合】初めてのクラブなので、どんな子たちが集まるのかドキドキです。
   

【活動】自分たちで活動をするために、先生から活動内容を聞き、その後は6年生が中心になって自分たちで話し合います。やっとできたクラブ活動なので、みんな一生懸命で、楽しそうです。
   

   

   

   

   

   

   

 

子どもたちが安心して過ごせる環境づくりに向けた「認め合い」の実践(4年)

子どもたちが、学校で自分の力を存分に発揮し、成長していくには、まずクラスが子どもたちにとって「安心して過ごせる場」であることが求められていると考えています。
例えば、授業中に発言したときに、その内容が認められず、周りから笑われたり、強く否定されたりしては、次にもう一度挙手しようとする意欲も下がってしまいます。それでは、子どもたちがのびのびと成長することはできません。
そこでクラスで大切にしたいことは、「互いを認め合う」ということです。
「今まで出会った方で印象深い人を思い浮かべてください。」と言われると、「厳しかった方を思い浮かべるかもしれませんが、多くは「自分を認めてくれた方」を思い浮かべるのではないでしょうか。人は「認められる」ことで、自分に自信を持ち、自己肯定感を育むことができます。成長途上のこどもたちにとって、「認められる」ことは非常に重要なことです。「認めること」を、大人だけではなく、子どもたち同士でできる環境を作ることが重要です。私たち教員は「その子自身が相手を認められる人になってほしい」と願い、子どもたちの間に「互いを認め合う」活動を取り入れるようにしています。

例えば、帰りの会の時に、「友だちの良いところ」を発表し合います。発表で名前が挙がった子は、自分の頑張りが認められたことで喜びを感じます。また、発表した子もクラスで称賛します。なぜかというと、「友だちの良いところ」は意識しないと見つけられないからです。人は、悪いところに目が行きがちです。良いところは意識していないと気づくことができません。よって、発表した子は認めてくれる友達がいるからこそ発表できるのです。だから、発表してくれた人をみんなで称賛します。このように続けていくことで、互いの悪い点を指摘し合うのではなく、良い点を認め合っていこうとする雰囲気がクラスの文化として培われていきます。このようにして、クラスが子どもたちみんなの「安心して過ごせる場」となっていくのです。

◎「認め合い」を視覚化したもの。木の葉っぱや星、太陽など、クラスごとの特徴が表れています。
      

◎以下の画像は、児童が夏休みに書いた絵日記です。「認め合い」を実践していくために、互いの書いた絵日記を読み合い、良かった点を付箋に書いて貼り合いました。一生懸命に取り組んだ自分の絵日記に、みんなから「認める」コメントが集まることで、どの子も喜んでいました。
      

8月下旬に登校してきた4年生の子どもたちに「これからクラスをどのようにしていきたいですか?」と問いかけました。すると、子どもたちからは「思いやりのあるクラスにしていきたい」「個性を大切にするクラスがいい」「助け合うクラス」「自分に自信を持つ」「行動で表していくクラス」「安心できるクラス」などといった意見が出されました。


黒板に掲示されたホワイトボードの写真は、子どもたちから出た意見を班ごとにまとめたものです。多くのボードの中心に「安心できるクラス」というものがありました。
学校という場が、子どもたちにとって「安心できる場」になってほしいという想いがあることが改めてわかりました。
子どもたちは成長している過程であり、「自分」を構築していく中では、やはり「自分に自信が持てる」ような「安心して過ごせる場」が大切なのだと言えます。
小学校で身につけさせたい6つのキーコンピテンシーの「思いやり」「メタ認知力」「エージェンシー」に大きく関わっているとても大事な「心」を育てる部分だと思います。

 

【幼稚園 防災降園訓練】

9月1日は「防災の日」でした。幼稚園では、例年、この「防災の日」に合わせて「防災降園訓練」を行っています。「防災の日」は、1923(大正12)年9月1日に起きた関東大震災に因んで制定されており、台風も多いこの時期の防災意識の向上にも一役買っていると言われています。
今年は、コロナ禍で7月からの登園再開だったため、この日が「今年初めての防災訓練」でした。

13:30 放送で防災訓練が始まりました。地震を想定した訓練だったので、放送を聞いた園児たちは、頭を守るように机の下にもぐったり、防災頭巾をかぶったりして、ダンゴムシのように小さく丸まって低い姿勢を取りました。しばらく待って、次の放送で防災頭巾を被ったまま遊戯室へ避難する行動を取りました。年少さんにとっては初めての避難行動でしたが、先生のお話を聞きながら、みんな一生懸命にやっていました。
      
   
13:35 遊戯室への避難・集合が完了しました。教頭先生から地震や火事などが起きた時に気をつけることなどのお話を聞きました。子どもたちは、お話をとてもよく聞いていました。
続いて、主任先生から防災紙芝居「じしんのときの おやくそく」を読んでもらいました。「あおにんじゃ」というお約束を、みんな一生懸命に聞いていました。
あ:たまを守るように「ダンゴムシ」のポーズをとる
お:くちはチャック(しゃべらない)
にんじゃ:「にんじゃ歩き」で、慌てず、ゆっくり、慎重に移動する
      

13:50 避難訓練のあとは、防災時の降園訓練に移りました。みんな、防災頭巾を被ったまま、スクールバスで降園します。バス停でおうちの人と会うまでが「防災訓練」です。みんな、とてもよくがんばりました。
      

 

防災の日「防災訓練・地区別集会」(小学校)

 例年、防災の日に防災下校訓練を実施していますが、今年は防災訓練と地区別集会に変更して行いました。通学経路に合わせた縦割りグループ(地区別グループ)でチームを組んで、いざというときに備えます。
 例年は、地区別集会を年度初めに行い、1年生を迎え入れ、毎日の掃除をこの地区別グループで行い、学年を越えた交流を深めています。しかし、今年は、新型コロナウィルス感染症の影響で事前に集会を開くことができず、今日が第1回目の集会となりました。高学年の児童は事前にこの集会に向けて準備をしてきました。新しくグループに入る1年生をどのように受け入れるのか、自分たちの地区別グループの特色なども考えて話し合ったようです。1年生は学校の中での一員として、6年生は最上級生として、それぞれに自覚が芽生えていきます。

【事前指導】
1年生は、朝のホームルームで本日の訓練の意味や意義を聞いたり、防災頭巾のつけ方も練習したりします。
  

【防災訓練】
2時間目に行いました。放送が入って、まずは机の下に隠れて安全な姿勢をとります、その後、防災頭巾を被り、避難行動に備えます。
    

    

【地区別集会】
防災訓練後、放送の指示により、地区別集会の動きに入ります。
〇1年生の集合:初めての集合なので、マルチパーパスホールに集まって、6年生のお迎えを待ちます。
   

〇1年生は、自分の地区別グループのステッカーを持った6年生のところへ集合します。1年生ばかりでなく、6年生も初めての1年生にドキドキです。
    

    

〇6年生に連れられて、1年生は各地区別グループの教室に行きます。2年以上の学年の児童は、各教室で先に準備をしています。地区別グループでは、これからの活動について話し合います。どのグループも6年生が中心になって話し合いを進めていました。最上級生として下級生をリードしながら、みんなにどのようなグループ作りをしていきたいかを話していました。
    

 

小学校3年「科学」(理科)「太陽のうごきと気温」

2年生までは、生活科として「理科的内容」には取り組んできましたが、3年生からは本格的に「科学的要素」を取り入れた内容で学びを進めます。子どもたちの疑問や好奇心を大切にしながら、授業を展開しています。

単元「太陽のうごきと気温」
前回の授業では、恒星、惑星、衛星や太陽系について学習し、動画を使いながら学習しました。子どもたちは、広大な宇宙の大きさと美しさに衝撃と感動を受けていました。
まずは、「時間を知るには?」という発問から、時計の歴史をみんなで考えました。
・比較的すぐ出たもの…砂時計、水時計、火時計、日時計
・発想が豊かだったもの…蚊取り線香時計、猫の目の時計
今から6000年前より使われているものとして「日時計」を紹介。
日時計の実験セットを配付し、実際に自分の手で日時計を作ってみました。ここではまだ「太陽が動く」ということを明確には伝えず、まずはその時間にできた影を集める活動を何回かに分けて行いました。

授業で前時の振り返りをした後、グラウンドに出ました。少し前は晴れていましたが、グラウンドに出た時は、ちょうど大きな雲が太陽にかかってしまっていました。
遮光板の使い方と注意事項を伝えて使用しましたが、太陽は見えず、「先生~見えな~い」と子どもたちの声が…。

もう少しで晴れそうだったので、「今のうちに準備しよう!」と言い、南を方位磁針で探して日時計を地面にセットしました。あとは晴れるようにみんなでお祈り。
予定どおり、雲が抜けて太陽が見え出しました。
「わぁ~~~見えた!」「すごい!キレイ!」「意外と小さい!」という、子どもたちの素直な声が上がりました。

   

日時計セットにできた影の先端に「11時」のシールを貼り、データ採取は完了しました。
「次回は、10時のデータを取ろうね!」→「たのしみ~」などなど、子どもたちの笑顔が見られました。
これからも、実験や観察を通して、子どもたちが疑問や好奇心をたくさん持てるように指導したいと思います。

 

幼稚園・小学校 教員研修の実践「問題行動対応ワークショップ」

小学校から中等教育学校への連携として、中等教育学校1年の生徒たちに行われた入学時のワークショップを幼稚園・小学校の教員で取り組みました。中等教育学校1年学年主任が生徒にやったものと同じように、私たち幼小の教員に行ってくれました。卒業生がどのような指導を受け、どのように成長していくのかを幼・小の教員は肌で感じ、とても有意義で良い時間になりました。以下、研修内容を紹介します。

①中等教育学校1年生の実際のテーマを紹介 ⇒ 大きなテーマは、「学校の『ありたい姿』」を見つけること!
   

② ①を基に、教員たちも自分たちに置き換えて同じように取り組む。
   
〇当日のワークショップの活動を聞いている教員たちの様子です。
   

〇個人ワークをしている様子です。
   

〇グループワークをしている様子です。
   

最後に、演劇を通して、実際の生徒の気持ちを考えたり、そのときに指導している教員の気持ちを考えたりしました。「お互いの気持ちを察し合うことの大切さ」も改めて考えることができました。
これからもこのような機会を設けて、園児、児童、生徒たちの気持ちを察し、共に成長できる環境を作っていこうと確認することができました。とても貴重な研修になりました。

 

6年 リーダーシップトレーニング 探究(クラス目標)の実践報告

探究活動を通じたクラス作りを紹介します。クラス活動が円滑に進むために、各クラスで「クラス目標」を作ります。それぞれの学年に応じて、先生と話し合ったり、児童だけで学級会を開いて自分たちで考えたりして、その年の自分たちの成長に役立てます。
以下は、6年生の実践です。シンキングツールやホワイトボードを活用しながら、学級会で意見を共有しました。

◆学級の様子「クラス目標決め」
クラス目標が4回の学級会を経て決まりました。最終的に子どもたちに、「満場一致」「それだよね」といった雰囲気が沸き上がり、とても素晴らしい決まり方でした。思考ツールを使いながら個の思いを深め、グループ→クラスの話し合いと進みました。大まかな流れは以下のとおりです。

①昨年5-3でできるようになったこと/課題 黒板一面に書き出す。
   

②6年でこんなクラスだったらいいなということ付箋に書き出しダイアモンドランキング作成。(付箋を1人10~15枚程度は使っていました。)
   

   

③ ②で一番上に選んだもの/こんなことがあったら嫌だなと不安に思うこと/その対策、をYチャートに書き出しました。
   

   

④6年のクラスとしてどうする?という問いかけがありました。
→クラス目標を決めて取り組みたいと意見がまとまりました。

⑤クラス目標に向けたキーワードを②③をもとに班(4~5名)で話し合い、ピラミッドチャートを作成しました。

⑥ ⑤のピラミッドチャートを元に班ごとに発表しました。
   

⑦ ⑥をもとにクラスで目標の文言の話し合いを行いました。
   

⑧ キーワードを検討しピラミッドチャートでクラス目標を決定しました。
⇒最初はピラミッド三段で考えていましたが、最終的に2段案が出され、満場一致で納得し決定しました。
   

   

クラス・ピラミッドの頂点は、クラス目標の理想形として「楽しかったクラス」となりました。目標ですが、過去形なところが斬新です。卒業を迎える(達成)時をイメージして出てきた言葉です。
この下に「笑顔」「行きたい」「男女仲良く」「協力」があります。それぞれ言葉はシンプルですが、②でクラス総数400個程度のキーワードの思いが詰まった最後の4つのキーワードです。
個の部分で思考ツールを使って考えを深めていたので、その後の班での話し合いがしっかりしたものだったと思います。そして、前日の話し合いが煮詰まっていただけに、当日は最終的にクラスみんなが達成感を得たフィナーレでした。

以上です。

 

夏休み明け登校(小学校)

 8/1からの夏休みが明け、子どもたちが元気に登校しました。
 例年に比べると、日焼けした子は少なかったですが、笑顔の子がたくさん見られ、いい休みを過ごしたように感じられました。しかし、朝から気温も高く、熱中症には十分に気をつけた一日になりました。以下は、学級会での夏休みの出来事の発表やクラス目標決め、給食時の子どもたちの様子です。
 
【学級会】

(夏休みの出来事の発表)


(クラス目標決め)

【給食】
 メニューは、シーフードカレーです。暑さに負けず、食欲旺盛です。