4月26日に1年生と6年生とで学校探検を行いました。毎年行っている行事ですが、今回は「他者意識をもって、喜んでもらえる企画を考え、運営する。」を6年生のねらいに設定し、1年生は、「楽しみながら、学校の教室・場所について理解する。」をねらいに設定しました。
準備は、5年生の終わりから始めていましたが、担当の教員も変わり、本格的に準備を始めたのは、6年生になってからです。それでも新学期が始まってから、6年生が1年生を出迎え、学校生活について付き添う活動を行ってきたので、1年生も6年生に心を開き、休み時間になると、6年生の教室に遊びに来るくらいの関係が築かれているので、6年生も1年生の立場になって考えることができました。
6年生は、学校探検の次の日に日台交流の時間があったので、大きく2つのグループに分かれ、学校探検の担当をさらにいくつかのグループに分けて、話し合いました。コースを決める係は、密にならないように移動するコースを決め、シナリオ係は、スタートとゴールで演劇を入れて1年生が楽しめる内容を考えました。空き時間チームは、探検が早く終わったチームが時間を上手に使えるように、「折り紙」「ぬりえ」「なぞなぞ」を考えました。飾り付けチームも短い準備期間で、1年生の各教室の飾り付けをしました。
学校探検当日は、残念ながら雨が降っていて、「裏庭」や「田んぼ」など自然を楽しみながら探検するコースは中止になりましたが、その分、それぞれの場所でミッションに取り組むことで、1年生が楽しく参加できるように変更しても、6年生がうまく対応したので1年生の笑顔も絶えませんでした。
戻った6年生は、学年で再度集まり、1年生とのかかわりについて振り返ります。
振り返りでは、まず子どもたちが自由に書きました。以下は子どもたちが書いた振り返りです。
※水色は、「思いやり」がみてとれたところです。
1 自分が担当したこと、ここがよかったなあということ
・勇者役は、ちょっとはずかしかったけど、みんなが「勇者だあー!」って喜んでくれた。
・1年生と6年生が一緒に行動することによって、名前を覚えてくれたり、仲良くなったりしたのでよかった。
・飾り付けの時に、とても頑張って作っていたから、飾り付けチームとして貢献できたと思う。
・1年生と趣味があった。
・1年生がちゃんと自分の質問に答えてくれた。
・作ったマップがわかりやすいって言ってくれた。
・優しく接して、わがままにもつきあってあげた。
・この企画で、さらに1年生との交流が深められたこと。小さい子に寄り添う大切さ。
・トイレや水飲みの確認がきちんとできた。
・1年生の要望を聞いてあげた。
2 自分が担当したことで、ここをもう少しこうしたらよかったなあということ
・1年生が想像以上に活発で追いつけませんでした。そこは反省。
・もうちょっと最初から声をかけられたらよかった。
・トイレとか水分補給とかで、もっとたくさん声をかけてあげればよかった。
・もうすこし準備ができればよかった。
・時間配分を気にしてあげればよかった。
・もう少しミッションに時間をかけてあげればよかった。
・もっとゲームを用意しておけばよかった。
・もうちょっとゆっくり回ったほうが1年生が喜んでくれた気がする。
・自分の名前を覚えさせたほうが良かった。
・もうちょっと遅く歩けばよかった。
3 全体の運営の振り返り
・みんなしっかりとやっていた。
・全体的には良かったと思う。
・1年生に対してみんな優しく接していてよかった。
・1年生がウルトラ楽しんでいたので良いと思う。
・劇など、うまくまわせていたと思う。
・よりよく学校探検ができるように試行錯誤していた。
・意外とマップ作りがスムーズにできた。
・集合時間に集まることができた。
・学校探検のストーリーとかすごかった。
4 相手の表情や反応はどうだった?
・1年生は楽しそうだった。
・リアクションがすごく激しく、わかりやすかった。
・めっちゃ笑顔。
・結構喜んでくれた。
・時間が迫っていて、急いでハモホに行ったときは、いやそうな顔をしていた。
・水筒をなくした(置き忘れた)のを気づいたときに落ち込んでたから、気をつければよかった。
5 その他
・すごく大変だったけど、思い出に残って楽しかった。
・最初は、お互い緊張していてあまり話せなかったけれど、自分から話してみたらだんだんと仲が深まっていったので、とてもうれしかった。
・写真をもっととればよかった。
・初めて6年生という実感を持てました。ありがとう1年生!
・ぼくが担当した1年生から手紙をもらいました。
以上の振り返りの中で、1年生と話題を合わせたり、トイレや水飲みを気にしたり、歩く速さを1年生に合わせたり・・・と6年生のめあてである「他者意識をもって、喜んでもらえる企画を考え、運営する。」は、できた子が多く、またできなかった児童も振り返りで気づいていることから、今後の1年生との交流や他学年との交流でも活かしてくれることをしています。
今回の行事で、小学校の最高学年であるという意識が持てたことは、6年生にとって大きな収穫になりました。