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3 2024年12月13日 【エージェンシー、創造力】6年生 桐蔭まつり
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5 2024年12月6日 【チャレンジ力・思いやり・エージェンシー】野外活動 ㏌ こどもの国
 
 

【チャレンジ力・創造力・思いやり・メタ認知】 ~4年宿泊行事 三浦~ 

7月17日(月)18日(火)に4年生の1泊2日の宿泊行事が実施されました。子どもたちは昨年度、野島青少年研修センターにて、初めての1泊2日の宿泊行事を経験しています。

昨年は、初めてということもあり、自分の事や泊まるということだけで精一杯だった子どもたちでしたが、今年は昨年の経験もあることから、子どもたちの姿にも少し余裕が見られました。その姿や、日々の子どもたちの様子をみて、もっと子どもたちが主体となって取り組むことができるのではないかと、初の試みである「宿泊行事実行委員」を立ち上げてみました。子どもたちの反応を見てみると、「やってみたい。」という子が多数上がり、実行委員の希望を募ったところ、希望者数は学年でなんと23名も集まりました。実行委員としては、人数が若干多いようにも感じましたが、まずは子どもたちの「やってみたい」という気持ちを優先し、23名で宿泊行事の具体的な内容を決めていくことになりました。

 

人数も多いということで、

【全体の企画・しおりを作成するチーム】

【ホテル、バス、公共の場所での過ごし方を考えるチーム】

【バスやホテルでの部屋での過ごし方やレクリエーションを考えるチーム】

の3つに役割を分担し取り組んでいくことになりました。

 

初めての経験でありながらも、朝休みや、他の休み時間に声を掛け合って集まったり、自宅で調べてきたことを持ち寄ったりと、子どもたち自身で、考え、協力しながら進める姿を目にすることができました。時には各クラスへ協力を呼びかけるなど、全員で宿泊行事を作っていく、成功させるという想いも伝わりました。特に、子どもたちが力を入れていたのは宿泊行事のしおりです。教員に行程を確認して、全くの白紙の状態からロイロノートを使って1ページ1ページ作り上げていきました。宿泊行事のねらい、目標、決まり、施設紹介、レクリエーションなど構成やレイアウトまで子どもたちだけで取り組み、ついにしおりが完成しました。学年会では、そのしおりをもとに、実行委員のみんなから説明があり、これで、宿泊行事の準備が整いました。

【8月17日(月)1日目】

当日は、通常よりも少し早い集合ではありましたが、子どもたちは全員笑顔。ワクワクして朝早く起きてしまった子や、ドキドキしてなかなか眠れなかった子もいたようです。大きな荷物を背に元気にバスに乗り込みます。1日目の最初の目的地は新江ノ島水族館です。

バスを降り、集合写真を撮ったあとは、グループ行動(調べ学習)と体験活動です。体験活動は前半後半に分かれての実施ですので、後半グループには集合時刻を伝えた後、別行動となります。

体験活動では、小さなビンの中にカラフルな小石を入れ、植物やプラスチックの魚を泳がせます。なかなか細かい作業で手こずっている子も中にはいましたが、1つだけのミニ水族館です。できあがった世界に、子どもたちの目もキラキラしていました。

グループ行動では、事前に新江ノ島水族館について調べてきたことをもとに、計画してきたことを確認しながら、見学(調べ学習)します。中には新江ノ島水族館へは家族で来たこともある子もいましたが、友だちと行動したり、水族館にいる生き物の種や生態を調べたりすることで、また違った楽しさを感じているようでした。

学校でお互いのやりたいことや行きたい場所を、事前にみんなで話し合ってきたものの、実際に現地に来たことで、計画してきたことをその場で変更することもあったと思います。自分の事だけではなく、グループみんなのことを考え行動していくということが今回のグループ行動でのおおきなねらいでもあります。どのグループもみんなが納得し、楽しめる方法を模索しながら時間いっぱい水族館を満喫することができたようです。

新江ノ島水族館を出て、いよいよ子どもたちが楽しみにしている宿泊先に向かいます。

ホテルに到着した後は、入館式を行い各部屋に移動しました。

ホテルでは、自分のことは全て自分でやらなければいけません。布団を敷く、荷物の整理、お風呂の準備、片付けまで全て自分たちで行います。時には、友だちと協力してやらなければいけないこともあります。順番を守ったり、我慢をしなければいけないこと、意見がぶつかることもあったことでしょう。その他、食事のマナーや、公共の場所での態度など、子どもたちの「自ら考えて行動する」場面をたくさん目にすることができました。

 

【7月18日(火)2日目】

2日目の目的地はソレイユの丘。ここでの活動はかなりの広範囲になるため、各グループ事前に施設マップをみながら話し合う時間を設けました。

当日は、とても気温が高かったため、グループ行動となると、子どもたちの体調管理を私たち教員が把握するのが難しいということもあり、急遽当初の予定を変更し、時間を区切って教員が子どもたちの安全を確認しながら活動することになりました。そのような、急な状況の変化にも子どもたちは理解を示し、話し合って予定を組み直している姿を見ることができました。

2日間の宿泊行事を終え、子どもたちがこんなにも主体的に行動し、何でも自分たちで解決していけるのかと改めて子どもたちの可能性、力を感じました。私たち大人は勝手な物差しで子どもたちの力を判断するのではなく、もっと子どもたちの持っている力や可能性を信じ、子どもたちに任せる、考えさせる、やらせてみるということが必要であると改めて実感した2日間となりました。

 

4年生も2学期がスタートしています。今回の宿泊行事で得た達成感や課題こそが、次へのやる気、行動力に繋がっていくことでしょう。今後も無限の可能性に満ち溢れた子どもたちを全力で見守りサポートしていきたいと思っています。

 

【子どもたちの宿泊行事のふり返り】

 

この宿泊行事で得た経験は、今後の学校生活や様々な行事にもきっと活かしていけることでしょう。2月には第2回宿泊行事を予定しています。子どもたちの更なる成長を楽しみにしています。

 

【チャレンジ力・思いやり】3年生宿泊行事~~

7月12日〜13日にかけて、3年生宿泊行事が実施されました。3年生にとって、学校の友人たちとの初めての宿泊行事ということもあり、とても緊張しながらも楽しみにしているような様子でした。

天気は快晴で、とても強い日差しの中宿泊行事がスタートしました。

愛川ふれあいの村に到着すると、眼前には一面の豊かな緑、とても気持ちが良い景色が広がり、子どもたちの気持ちも盛り上がりました。

到着後、みんなでお弁当を食べて、入村式を行います。

「今日から一日お世話になります。どうぞよろしくお願いいたします。」

「初めての宿泊学習ですが、みんなとの仲を深めて、良い経験をしたいと思います。」

 

入村式を終えると、今度は村内オリエンテーリングを行います。

地図と写真を頼りに、目的地を目指します。ここでもたくさんの自然とふれあい、気持ち良く過ごしている様子でした。

「地図を見るとこのあたりなんだけど・・・見当たらないなぁ」

「あ!!あっちにも同じ看板があるから、あっちの看板が正解かもしれない!!行ってみよう!!」

班員同士で協力をしながら、オリエンテーリングを進めていました。

オリエンテーリングを終え、とうとう本日宿泊する部屋に行きます。1部屋に2段ベッドが4台も!!子どもたちも大興奮です!みんな、上で寝るか、下で寝るか、真剣に話し合いをしていました。

部屋の環境も自分たちで整えます。自分でシーツを敷いたり、荷物の整理をしたり・・・班員みんなで協力をして、頑張ります!

 

たくさん夕ご飯を食べて、1日目の終わりに、体育館でキャンドルファイヤーを行いました。

楽しいレクを通して、3年生全体の仲も深まりました。

2日目の朝、今日は愛川ふれあいの村での最後の活動である「木のスプーンづくり」を行います。

持ち手の部分の木を削り、色づけをして、自分たちオリジナルのスプーンを作ります。

「家に帰ったらこのスプーンを使ってカレーを食べます!」

自分で作ったものということもあり、愛着を持っているようでした。

愛川ふれあいの村に別れを告げて、今回の宿泊行事の最後の目的地である宮ヶ瀬ダムに向かいます。

宮ヶ瀬ダムでは、「ダムが作られる理由」や「ダムの役割」などを学びました。

 

初めての宿泊行事でしたが、班員で協力し合う気持ち、友だちと衝突し合いながらも一緒に解決していく気持ちなど、様々なことに学びがある宿泊行事となりました。

ここで得た力を2学期に活かしつつ、さらなる成長をしていきます!

 

【チャレンジ力・思いやり】 野外活動 ㏌ 清川リバーランド

7月7日(金)に天気に恵まれて1年生親子行事の野外活動が行われました。1年生児童94人と保護者の方94人、教員8人の計196人で、神奈川県清川村にある「清川リバーランド」に行きました。

子どもたちにとってこの親子行事は、保護者の方々と一緒に行けるので、いつも以上にワクワクした気持ちでいっぱいでした。保護者の方からは「子どもたちと川遊びするのが楽しみです。」や「BBQが美味しくできるように頑張ります。」などの声が聞かれ、子どもたち同様に楽しみに集まってくださりました。

今回は、江田駅、柿生駅、途中乗車バス停それぞれから、観光バスで直接現地に向かいました。

到着後はクラスに分かれて活動を開始しました。はじめはニジマス掴みに挑戦しました。水に入ると「冷たい!」とびっくりした子もいましたが、すぐに慣れてニジマスを追いかけ始めました。夢中で追いかけますが、なかなか捕まりません。「泳ぐのが速すぎるよぉ!」や「見つからないよ、どこにかくれてるの?」「ぬるぬるして捕まえられないよぉ。」など苦戦の声が聞こえます。すると、子どもたちはみんなで協力して、「お魚、そっちにいったよ!」や「こっち集めて逃げられないようにしようよ。」とお互いのことを考えて、声を掛け合い始めました。そうして捕まえたときには「やったぁ!」や「うれしい!」「見て、見て!」という歓声が上がりました。自然とみんなで力を合わせたり、サポートしたりする姿は、ほほえましく、成長を感じさせてくれました。

   

   

森の中にある川では、川遊びをしました。そこで、子どもたちは色々な発見をしていました。川には浅いところと深いところがあることに気づいたり、水の流れの速さを感じたりしました。他には友だちと水を掛け合ったり、川に棲む生き物を探したりしました。自然にたくさん触れることができました。

昼食はみんなでBBQです。先ほど捕まえたニジマスも頂きました。みんなで協力しながら焼きました。子どもたちは、トングを使って焼いたり、うちわで火の調節をしたりするお手伝いをしました。「火が熱いから、こっちに移動した方がいいよ。」や「これ、焼けてるから食べてね。」など、自分のことだけでなく相手のことを思いやる行動も見られました。初めて体験する子どもたちも多く、気づきや発見がいっぱいありました。お肉や焼きそばなども食べましたが、やはり自分たちで捕まえたニジマスの味は格別だったようです。

 

   

子どもたちは、日頃経験のできないことを見つけてはチャレンジし、存分に楽しんでくれました。保護者の方と友だちと過ごした時間が何よりの思い出になりました。

後日、学校で本行事のふり返りをしました。五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)を観点としたシンキングツールを使ってまとめました。そこでも新たな気づきがありました。これからも学びの機会をたくさん設けていきます。

   

 

 

【チャレンジ力・思いやり・エージェンシー】6年生鎌倉校外学習

6年生の鎌倉校外学習では、子どもたちが自分たちで行く場所を設定し、行程を決め、見学することに挑戦しました。

ゴールデンウィーク明けに学年で集まり子どもたちに聞きました。「鎌倉への校外学習の行事があることは決まっているけれど、どんな校外学習にしたい?」すると子どもたちからはいろいろな意見が出ました。「有名な観光地に行きたい」「ただ行くだけではなくて、前もって調べたりしてわかってから見学した方がいい」「行先は自分たちで決めたい」「一般の方がいる中で、ルールやマナーを守って行動することを心がけて行きたい」…。

学年全体で話し合った結果、「自分たちで行先、行程を決めることに挑戦する」「ルールやマナーを守って見学すること」「鎌倉の歴史について学ぶ場にする」という3つが目標として決まりました。

目標が定まったので、授業ではそれぞれの事前学習・準備をすすめることにしました。「鎌倉の歴史について学ぶ場にする」については、「鎌倉の観光大使になって、鎌倉の歴史の魅力を伝えよう!」というテーマのもと、調べ学習を進めました。自分の行ってみたい場所について、まずは自分が観光客の立場として調べてみる。調べて知りえた情報を今度は、クラスや学年のみんなに紹介する立場に回ってまとめる。両者を意識して取り組むことで、子どもたちはホームページのつくりや本の工夫などにも目を向けることができていました。

「自分たちで行き先、行程を決めることに挑戦する」では、自宅の最寄り駅から鎌倉駅までの行き帰りと現地での見学の2パートにわけて準備を進めました。前者は、近隣の駅に住む児童同士で「集合班」というグループを形成し、そのグループごとにチェックポイントと現地鎌倉を目指しました。必要事項を入力するカードを用意し、それに沿って準備を進めました。活動の初めは「自分たちだけで行くのは大丈夫かなぁ」と不安がっていた児童がいましたが、準備を進めていくことで先行きが見えるようになり、安心感が生まれ、増しているような様子が見られました。

現地での「見学班」では、個人で調べた「行ってみたい場所」の情報をグループ内で共有し、「鎌倉の歴史の魅力を伝える」という大きなテーマに関連するグループごとの小テーマを設定し、班で行ってみたい場所を選定しました。そして、行ってみたい場所を巡るのに、どのような順番で回れば、効率よく行動できるのかを考えながら、当日の行程を設定していきました。Googleマップや乗換案内などを活用して、徒歩、電車、バスの3つの移動手段を駆使して行程を作っていきました。班内では、それぞれが調べるところを分担して上手に進めていきました。

「集合班カード」                 「行程表」

その活動と並行して、「行ってみたい場所」の歴史を紹介するポスターを作成しました。それぞれの場所の魅力をどのように伝えるのか、どうしたら魅力的に感じてもらえるのか、そういった見てもらう人の視点に立った思考で、子どもたちは話し合います。「文字がたくさんあってもうれしくないから、画像を入れよう」「ここは現地に行って、写真を撮って、その画像を入れよう」「ここの文字は色や大きさを変えて、より注目してもらえるようにしよう」「ポスターは要点を載せるようにして、追加情報は話して伝えられるようにしよう」といったことが、どの班でも話し合われ、グループそれぞれの特徴的なポスターが出来上がっていきました。

 

6月30日(金)天気は曇り時々小雨という中で、鎌倉校外学習当日を迎えました。事前に準備した集合班カードに沿って、鎌倉まで全員が無事にたどり着くことができました。

現地では以下の安全対策を講じて実施しました。

①子どもたちは、事前に作成した行程表をもとに行動する。

②見学地へ到着したときとそこから出発する際に、班で1つのiPadのロイロノートを活用して現状報告を先生にする。

③グループごとにiPad、Wi-Fiルーター、GPS探知機を用意して、教員といつでも連絡がとれるように、また児童がどこにいるかがわかるようにする。

鎌倉駅西口の時計台前広場にて、学年全員がそろい、注意事項を確認した後、いよいよ出発です。

子どもたちは自分たちで作成した行程表と地図とにらめっこしながら、それぞれの行きたい場所へ移動します。

子どもたちとのやり取りカード

お昼は鶴岡八幡宮前にある峰本。グループごとに元気に昼食場所に集まってきました。おいしい天丼やお蕎麦をいただきました。「こんなおいしいそば、初めて食べました!」「天丼最高!」と料理を堪能する言葉が聞こえてきたり、「午後の行程は…だから、まず…に移動して…」「午後は時間に間に合うようにしないといけないから…」とこれからの動きを確認している言葉も聞こえてきたりしました。どの子も笑顔で過ごしているので、まずは一安心です。

お腹が膨れたら午後の活動に出発です。午前中の経験を早速生かして、行動している様子がロイロノートで来るカードから伝わってきます。最終地点は全グループ鶴岡八幡宮です。最後の集合は時間通りには集まれませんでしたが、全員が無事に集まれました。疲れた表情を見せることもありましたが、それ以上に今日一日を自分たちだけで行動できたことへの達成感や誇らしさが感じられました。クラス写真を撮影して帰り道へ。帰りも集合班で行動します。全員が安全に自宅に帰っていきました。

 

ここからは、現地で子どもたちが撮影した写真を紹介します。

戻ってきてからは、シンキングツールを使って振り返りを実施しました。振り返る観点を示すことで、子どもたちは場面ごとの様子を思い出し、次に向けた改善点を見つけていきます。その後、文章にまとめることで思考が整理された文になっていました。

【事前学習について】            【当日の活動について】

【シンキングツールで出したものを最後は文章にまとめる】

自分たちで作り上げたこの校外学習は子どもたちにとって大きな達成感を味わったようで、後日ある児童の保護者からは、「たった一日でしたが、子どもの様子が大きく変わったように感じました。それまでは甘えて手伝っていたことを『自分でする』と言った一言にその成長を感じました。」というお話をいただきました。最初は不安も多く感じていた子どもたちでしたが、今回高いハードルに挑戦することで、大きな自信を手にしたようです。

また、事前学習で行った観光客と観光大使という異なる立場で調べ・まとめたことでちがう立場の人の考えを慮ることを学んでいました。また、班内でも前向きな言葉かけが多くあったようで、グループの仲間と新たな信頼関係を築けたと喜んでいる子もいました。

この経験をもとに子どもたちは11月の京都修学旅行でも自分たちで計画して実行しようと考えているようです。ぜひ今回の経験を活かしてよりよいものになってほしいと願っております。

 

【思考力・チャレンジ】5年生遠足

6月30日(金)5年生は袖ケ浦海岸の地引網体験に出かけました。昨年度に引き続き、袖ケ浦海岸にある市五郎丸さんのお世話になりました。

コロナウィルスが第5類に指定されてから初めての校外での活動となった今回は、昨年度は見送っていた、魚さばきや自らさばいた魚を炭火で焼いて味わうといった貴重な体験もすることができました。

<事前準備>

事前学習の一つとして、「生き方を考える」キャリア教育(道徳の授業)では、漁業など一次産業の方々の生き方を映像で見て学びの材料にするべく、サンマ漁に携わる方々の大変なところ・やりがいが描かれている映像を見て、思ったことや考えたことを書き、さらに、漁を生業とされている方とサービス業の方の生き方の問答が描かれている小話を材料に、少しディベートをして考えを交し合ってから「地引網体験」に臨みました。

社会では、事前学習として、漁業の種類の学習(遠洋漁業、沿岸漁業、養殖など)と、それぞれの漁業が現在抱えている課題(なぜ、日本の遠洋漁業は減っていったのか?養殖をおこなう上での大変さは何か?)について考えました。課題について考えたことで、漁業関係者の思いや苦労を少しでも理解し、当日には(遠洋漁業や養殖と比較して)「地引網はどうか」と比較したり、気付きが広がったりしたのではないでしょうか。

 

<当日>

往路は、通勤時間帯の渋滞に巻き込まれることなく学校から1時間程度で到着することができました。

心配していた雨の影響はなかったのですが、風が強く、波もかなり高い状況でしたので、到着後すぐに地引網体験に移りました。思いのほか網が重いことに、子どもたちは驚きながらも、力を合わせて懸命に網を手繰り寄せていました。

高波の影響で、網にかかったのはかわいらしい小ぶりな魚が多かったのですが、ピチピチと飛び跳ねる魚に、皆、歓声を上げていました。

事前の打ち合わせでは、実際に子どもたちが手繰り寄せた地引網にかかった魚をさばいて食する予定だったのですが、小ぶりな魚が多かったので、残念ながらそれは実現しませんでした。しかし,それを予想していた市五郎丸さんの方々が、比較的波の穏やかな早朝のうちに漁に出て、必要なだけの魚をご用意してくださっていたので、魚さばきの体験もすることができました。初めて包丁も持つという子も少なくありませんでしたが、スタッフの方の話をしっかりと聞き、どの子もためらいのない包丁さばきで上手に魚を3枚におろしていました。子どもたちが持つたくましさに、改めて驚かされました。

さばいた魚は、炭火で焼いて、すぐに味わいました。あたりにただよう魚が焼けるいい匂いも、子どもたちの嗅覚を大いに刺激したようで、皆、「おいしい」「おいしい」と、夢中になって味わっていました。

 

 

 

目の前に広がる海原に、思いっきりリフレッシュして帰路につきました。子どもたちにとって、自然の恵みを感じる体験の1つとして、記憶に残ってくれるものと思います。

<子どもたちの記録>※一部抜粋

 

【 チャレンジ力,エージェンシー】3 年生の「遠足」を通して

6月9日(金)に遠足を実施しました。晴天時ならば、相模原にある「麻溝公園」に行く予定でしたが、あいにくの雨で、「はまぎん こども宇宙科学館」に行くことになりました。

子どもたちは晴天時の準備として、班活動を楽しみにしていました。広い公園内でのクイズラリー、動物とのふれあいコーナーなど、役割を決めて準備万端でした。

しかし、雨天案となったとき、落胆をするよりも、「先生、子ども館では班活動できますか?」と元気よく、子どもたちは前向きに遠足を楽しもうとしていました。

バスには班ごとに座り、「はまぎん こども宇宙科学館」の説明をすると、バスの中では早速子どもたちの作戦会議が始まりました。新しい「しおり」を参考にして、どこの階の何を見学するのか、どんな体験するのか、活気にあふれていました。

「はまぎん こども宇宙科学館」は、楽しく興味をひくものばかりで、各クラスで決められたスケジュールの場所に行くや否や、班で集まって、自分たちのめあての場所に直行していました。

「これ、何だろう?」「うわ、面白い!」という声とともに、どんどん自分たちの計画をすすめていきました。重力、電気、そして、隕石など、体験を通して学びました。

午前中の最後は、プラネタリウム見学です。

横浜の夜空はどのようになっているのか、また、ちょっと難しかったですが、ブラックホールについても学びました。「北斗七星、北極星、南の空には、さそり座があるんだね。」

お弁当を食べた後には、最後の見学時間です。

他のクラスの意見も聞きながら、見どころを確認しました。時間いっぱいまで見学、体験をしました。

雨天案の遠足でしたが、みんな大満足でした。

 

 

【創造力】 造形遊びの日

6月6日と7日に「造形遊びの日」がありました。この行事は、今年で12回目を数える図工科の行事です。素材ととことん向き合い、文字通り「遊び」ながらの造形表現活動を通して、児童の表現力を豊かにしていくことがねらいです。各学年の様子をご覧ください。

 

【1年生】  『いろみずあそび』 『おおきくかこう』

1年生は2本立てで行いました。『いろみずあそび』では水性絵の具と食紅を使用して、さまざまな色の調合に挑戦しました。何度も繰り返しながら色をつくっていくことで、色相、彩度、明度といったことを感覚的に感じられるようになっていったのではないかと考えます。『おおきくかこう』では、校内のスクールバスロータリーにある大きな壁にチョークでのびのびと絵を描きました。全身を使って表現する面白さ、楽しさを感じながら、壁いっぱいに絵を描くことができました。

 

【2年生】  『だんボールに はいってみると?!』

段ボール箱に触ったり中に入ったりして、素材の特徴を体で感じ取り、その特徴を生かしながら造形活動に展開していくことがねらいです。子どもたちは大小様々な段ボール箱から好きなものを選び、最初は中に入ってみたり、頭から被ってみたり、友達の箱と組み合わせたりしていました。しばらくすると、段ボールカッターで箱をどんどん切り始め、思い思いの活動に入っていきました。友達と協力して大きな家をつくる子や、乗り物づくりに挑戦する子、ロボットのようなものをつくって自分がその中に入って歩き回る子など、アイディアの豊富さに目を見張るものがありました。活動場所のラーニングスペースが、みるみるうちに子どもたちの熱気と造形物で満たされていきました。

 

【3年生】  『ひもひもオーナメント』 『ひもひもワールド』

3年生がとことん向き合う材料は「ひも」です。材料に触れながら「!」と「?」を大切にし、自分のやりたいことを見つけよう!と意気揚々に活動が始まりました。

『ひもひもオーナメント』では、自然のものとひも(毛糸)を組み合わせて“いい感じ”のかざりをつくろうという活動をしました。まずはみんなで、小学校の周りに落ちているいい感じの枝を探しにいきました。みんなでひもの結び方を確認し、つくり始めました。色の組み合わせを工夫する子、みんなで大きい枝に挑戦する子、枝を組み合わせて立体的な形をつくる子、活動はどんどん広がっていきます。手編みができる子の周りに集まって、自然と手編み教室も開店しました。ひもの結び方、ひもの可能性や美しさをみんなで共有しました。

『ひもひもワールド』では、「教室をひもで結び、変身させよう」を合言葉に、自分たちの教室の各所にひも(スズランテープ)を張っていきます。ものすごい勢いで教室がひもで埋め尽くされ、活動の場は教室の外まで広がっていきました。「クモの巣みたい!」「オーロラみたいだね。」「ここで寝転ぶといい感じ!」子どもたちのつぶやきも聞こえてきました。高いところは先生の力も借りて、子どもたちも大人たちも息を切らしながら取り組みました。心も身体も全部使って、終わった時はみんなヘトヘト…。最後の力を振り絞り、みんなで協力して片付けをすることができ、創造力だけではなく思いやりも発揮することができました。

 

【4年生】  『ここにいたい』

校内の身近な場所をお気に入りの場所につくりかえることがねらいです。材料は段ボールとガムテープというシンプルなものでしたが、子どもたちのアイディアで校内の色々な場所に「秘密基地」がつくられていきました。4年生くらいの児童にとって「秘密基地」をつくるのは大変楽しい活動です。自分たちの体くらいある段ボールの束を一生懸命運んでいる姿は、微笑ましくも頼もしい光景でした。お昼にはそこでお弁当を食べたり、友達の基地を訪問したりと楽しく過ごしていたようです。片付けには一苦労しましたが、この活動が身の回りの物事、さらには社会をより良いものにつくり変える将来への活動に繋がっていくことを願います。

【5年生】  『ミラクルレンズ』 『光と場所のハーモニー』

『ミラクルレンズ』では初めに、様々な材料が入ったファイルを子どもたちの机上に配布しました。「見て、眼鏡みたい!」「キラキラしているね。」など様々なつぶやきが聞こえてきました。仲間分けしているグループもありました。カラーセロファンやミラーシート、ホログラムシートなどの透過性や反射性のある材料を組み合わせて、レンズフィルターをつくる活動を提案しました。紙コップの穴の形を工夫した子、カラーセロファンを重ねて自分だけの光の色を表現しようとする子など、形や色を工夫しようとする子どもたちの様子が見られ、そのうちミラーシートを三角柱の形状に組み立てレンズをつくった子が現れました。途中結果をみんなで共有すると「わぁ、きれい!」「万華鏡みたいだね。」というつぶやきが聞こえてきました。試行錯誤を経て完成したレンズ。最後はiPadにレンズを装着し、屋外で光を撮影しました。

『光と場所のハーモニー』では、光と材料を合わせて、ハーモニーホールを変身させる活動をグループで行いました。ハーモニーホールに入ってきた子どもたちは、目の前の様々な材料や光源に興味津々でした。材料を自由に使うと思いきや、なんとチケットと交換制!一人2枚のチケットを配布した後、買い物が始まりました。この空間で光と組み合わせたときの様子を想像しながら、材料を吟味する表情が印象に残っています。友達の持ってきた材料と組み合わせることで、新たな表現を見付けることができたグループもありました。材料を返品しながら、様々な材料と光を組み合わせ、試行錯誤をしていく子どもたち。次第に自分たちが表現したいことが見えてきました。自分たちが考える和風を表現したグループ、海のような空間をつくりあげたグループ、なんだかホッとするような空間をつくりだしたグループなどがありました。中には寝転びながらボーっとしている子もいました。最後はみんなで鑑賞タイムを設けました。いつもとは違うハーモニーホールを堪能しました。

 

【6年生】  『学校のある場所を〇〇な××にかえてみよう~インスタレーションに挑戦~』

6年生は「インスタレーション」に挑戦しました。インスタレーションの定義はさまざまですが、今回は「空間ごと作品にしよう」をテーマにしています。難しいテーマではありましたが、普段は手元サイズの作品では考えない大きなスケールでの表現に取り組もうとしたことに意義があったと考えます。また、グループ制作も、自由度の高い題材である分、意見の食い違いなどがあり、それを乗り越えていくことも良い経験となりました。例えば文化祭など、進学後は授業以外でもグループ制作をする場面が増えていきます。自分の役割をみつけ、チームのためになにができるかを考えられるためにはこういった経験も生きてくるはずです。

 

【チャレンジ力】5年総合「田植え」2023.5.31

桐蔭学園小学校が掲げているキーコンピテンシーの内、チャレンジ力の育成を目指し、総合授業の中で田植えをおこないました。

5年の総合学習では、個人・班での調べ活動と実際の体験を中心に、「お米ができるまで」というテーマで学習しています。

まず、本やインターネットを使った調べ学習です。自分が普段食べているお米にはどのような作業が必要なのか、そしてどんな人が関わり、どんな機械が使われているのかを自分で調べていき、まとめました。

次は、実際の体験による学習です。実際の体験は現在のところ三つの手段、場面でおこなっています。

一つ目は「自分で育ててみよう!」です。個人に割り当てられたトレイに種を植え、苗を育て、その様子を観察しました。成長してきた苗を自作のペットボトルに移し替え、より大きく育つようにしています。子どもたちは苗の育つ様子を見て、「本当にこれ(種や苗)が、自分たちが普段食べているお米になるの?」という疑問を持っている児童もいました。

二つ目は「田んぼの準備を学んでみよう!」です。社会の授業では、2学期の単元『米づくりのさかんな地域』の学習のきっかけづくりとして、稲を育てるための田んぼやその作業について、そして作業をおこなう人にも興味や関心を持ってほしいと考え、代かき体験をしました。はじめは硬かった土が、トラクターを使い、代かきをおこなっていく中で、苗の育ちやすいやわらかい土に変わっていく様子を肌で感じたり、観察したりすることができました。

三つめは「みんなで田植えをしよう!」です。田植え当日には、8名の教員、3名の学校スタッフ、そして5年の保護者の方にもご協力いただいて、行事をおこないました。裸足で田んぼに入っていく子どもたちは、まずは土のやわらかさ、冷たさを感じていました。そして、なかなか土に苗を植えることができなかったり、10分もすると腰や足が痛くなってきたり。それでも自分の担当する5mくらいの場所に、なんとかして苗を植えようと試行錯誤している様子が印象的でした。実際にやってみなければ分からない経験ができたと思います。

5年生が毎日おこなっている活動「わたシート(振り返りシート)」には、お米とその作り方の知識を拡げたこと、お米や生産者さんへの見方や考え方が変化したという振り返りがありました。本やインターネットで調べたことで得た情報と三つの実体験のリンクにより、大きな学びを得ることができたようです。

 

《子どもたちの振り返りシートより》

やってみたら意外と深くて、植えるのは簡単だろうと思っていましたが、難しく感じました。

収穫がものすごく楽しみです。(J.Aくん)

田植えについて、僕たちの知らないところで、安西さん(学園園芸スタッフ)が代かきや田んぼの調整などをしてくれて、ありがたいなと思いました。また、田植えのことについて調べてみて、田植えがこんなにも面白いものだと思い、感心しました。(R.Nくん)

田んぼに入ってみると、代かきの時よりも土が柔らかくなっていることに驚いた。社会で前におこなったトラクター(での代かき)すごいなぁ。どろどろの土だからこそ、稲が育つと調べて分かったので、トラクターと土に感謝!(G.Oくん)

 

【思いやり・チャレンジ】1年生遠足 教育実践

5月12日(金)、子どもたちが楽しみにしていた小学校最初の遠足が行われました。行き先は、学校からも近い「こどもの国」です。

<事前の準備>

遠足や宿泊行事で必ずおこなう「しおりを見ての準備」も今回が初めてになります。事前に各担任の先生から、行程や持ち物のことについて説明がありました。日々の学校生活も同じですが、いままでは保護者の方主体で準備していただいていたことも、徐々に自分で準備をしていけるようになっていきます。

 

<当日>

学校から20分程度であっという間に到着しました。

最高の天気に恵まれ、いよいよ遠足のスタートです。まずはクラスごとに簡単なハイキングを行い、こどもの国の自然を楽しみました。この日は春というよりもはや初夏を感じる暑さでしたが、植物や昆虫などたくさんの発見をすることができました。ともすれば土の上をまったく歩かなくても日々の生活ができてしまう現代において、自然を満喫する良い機会となりました。

そしてハイキング終了後は、メインイベント班別スタンプラリーの開催です。

班ごとに渡されるカードにかいてある5つのチェックポイントをまわり、そこにあるミッションをクリアしていき、スタンプをあつめていきます。

限定エリア内とはいえ、1年生の子どもたちにとってはかなり広い場所を教員の手からはなれて、自分達で冒険していくことになります。私たち教員側も、いろいろな心配はありましたが、入学して1ヶ月半の成長を信じ、事前に丁寧に説明を加えた上で実施をしていきました。

この日の園内は20団体以上の利用があり、かなり混雑をしていて見通しも効きづらい場所もありましたが、青空のもと、チームで協力しながら先生たちが待つチェックポイントをまわっていくことができていました。

「○○せんせいやっとみつけた〜!!」というホッとした子どもの笑顔からは、「自分たちでがんばった」という自信が伝わり、見守るわたしたちもとても頼もしく感じました。

ちなみに6年生は鎌倉の遠足や修学旅行で班別自由行動が組まれていますが、今回の1年生のスタンプラリーもやがてはそういった広範囲での活動につながっていく第一歩となります。教員がしっかり寄り添う場面と、一歩引いて見守る場面、両方を設定しながら子どもの成長をサポートしていければと考えています。

スタンプラリーが無事に終わったあとは、お弁当タイムです。

午前中思いっきり動き回ったので、お腹もへっており、あっという間に食べ終わってしまう子がたくさんいました。

その後は少し自由時間をとり、アスレチック遊びを楽しみ帰路へと着きました。

<ふりかえり>

学校に戻った後は、スタンプラリーの班でふりかえりの絵をかきました。各班楽しそうに思い出をふりかえりながら絵を描いていました。

思えば、今年の新入生の児童は幼稚園保育園時代がコロナ禍直撃の世代となりました。「みんなで出かける」ことに色々な制限がついてきたこともあった中で、ようやく子どもたちも本格的な集団活動を楽しむことができるようになりました。

時にうまくいかないこともあるかもしれませんが、それもまた経験ととらえ、今後の行事でもより充実した活動となるよう計画をすすめていきたいと考えます。

 

 

 

【チャレンジ力・思いやり・エージェンシー】小学校 スポーツフェスタ

5月11日(木)は小学校の行事「スポーツフェスタ」でした。

「スポーツをとおして友だちやクラスとの交流を深め、スポーツを楽しむ1日にする」というテーマです。

以前は全校での縦割りの行事でしたが、学年別への行事に移行してきました。また、「何をやるのかも考えてみんなで楽しむ日」へと変わってきています。

午前の1~4年生は熱中症が心配されるほどの暑さの中でした。

1,2年生はかけっこ、障害物競走、サッカー、フリスビー的当て、なわとび&フラフープ、バスケゴール入れ、アスレチックからやりたい種目を選んで行います。同じ種目に夢中になったり、いろいろな種目を選んだりとそれぞれです。最後は時間の少なさを残念がるほど夢中に楽しんでいました。

4年生が3年生と楽しめる種目というテーマで企画。ドッジボール、リレー、障害物走の3種目から選択しました。その後は全員での壮大な鬼ごっこ(どろけい)を行いました。

4年生27人の実行委員を中心に自分たちで一から企画して行う初めての行事となりました。準備の大変さを感じながら3年生が楽しめたのだろうか気にしながらも成長した姿が見られました。

午後の5,6年生は一転して小雨の降るなかでした。

5年生は、全員での鬼ごっこではじまり、その後「リレー、ドッジボール、バスケットボール」をグループごとに全種目実施。

種目やルールから実行委員を中心に考えて、友だちと楽しみました。

6年生は実行委員の考えた新種目2つです。1種目はテレビさながらの逃走中です。広いサッカー場を使って、担任の先生たちがハンターとなり色々なミッションをクリアしながら逃げます。2種目は3クラスでの三角形ドッジボールを考案。「いつもと違うドッジボールをやりたい」「全クラスでやりたい」という何気ない意見から考えが出ました。この種目は雨のため長い時間できなくて後日行いました。各クラス間での同盟・裏切りなど三国志さながら…とはいきませんでしたが、自分たちで考えたものを形にできたことはとても素晴らしいことです。

それぞれ2時間ほどのイベントでしたが、スポーツを通じて友だちとの交流を深めることができ、コロナ禍からの新たなスポーツ交流のスタートを切ることができました。